というわけで、改めて新旧「VAIO T」のサイズを見比べよう。

旧VAIO T(VGN-TZ90NS 左)は、約277(幅)×198.4(奥行き)×22.5(高さ)ミリ。対して新VAIO T(VGN-TT53FB 右)は279(幅)×199.8(奥行き)×23.5〜30.7(高さ)ミリ。後面が特に厚くなる分、ディスプレイ面も若干高くなる
キーボード面は表面処理がやや異なる。旧VAIO(左)は光沢処理で、新VAIO(右)は非光沢処理だ。好みは分かれると思うが、指紋の付着はもちろん、実利用時にホコリの付着が特に目立つので、以前から非光沢処理にしてほしいと思っていた。これはヒンジのつなぎ目付近についても同じことが言える新VAIO Tは、旧マシンのVGN-TZ90NSと比べると幅が約2ミリ、厚さが最薄部で約10ミリ、奥行きが4.4ミリ大きくなっている。問題はこの厚さだ。旧VAIO Tがほぼフラットな形状であるのに対し、新VAIO Tは手前から奥にかけて緩やかに傾斜した形状になっており、最厚部は30.7ミリにまで達する。おそらくこの厚みの差とゆるやかに厚くなる形状が、“引っかかるか否かの境界線”を越えてしまったと思われる。なお、重量は1.2キロ台後半と重さは両者ともほとんど変わらず、バッグへ入れてしまえば違いは分からなくなる。
ボディサイズとともに、デザイン面でも細かい変更点がある。新VAIO Tは、ボディの左右がラウンド状にふくらんだ曲線的なデザインが特徴で、ディスプレイベゼルやキーボード面のマットな部分、ボディ側面やタッチパッド部のシルバーメッキ調のパーツ、キーボードからヒンジへかけてなめらかにくびれていく造形が旧VAIO Tと異なる。
このため、新VAIO Tのほうがなんとなく高級な印象を受け、所有満足度を存分に満たしてくれる。特にキーボード面のマット処理が旧VAIO Tユーザーの筆者にとって喜ばしい。ピアノのようなテカテカの光沢塗装を施した旧VAIO Tのキーボードは一見見栄えはいいが、ホコリや指紋の付着が目立ち、使用するたびに気になっていたためだ。同じアイソレーションキーボードでも加工処理の違い1つで、ここまで印象が変わるのかと改めて感じ入った次第だ。
公衆電話の横にAC100ボルト電源を利用できるデスクが設けられている。ただ、座って作業できるところは少ない。ターミナル2階のトイレ付近の公衆電話横には、立ってちょっとPCを開くのに便利なスタンドもある蛇足だが、羽田空港第2ターミナルにはラウンジやビジネスセンター以外に搭乗待合スペースや通路に電源を利用できるデスクが設置されている。ここはチェックイン後──“先ほどの手荷物検査”後となるが、搭乗の待ち時間に、PCを便利に活用できるだろう。
このほか、ターミナル2階の出発ロビーにも(わずかだが)電源のとれるデスクがあるようだ。保安検査場のちょうど向かいあたりにある公衆電話の横にあるので、急な作業に迫られたときはチェックしてみてほしい。
ともあれ、新VAIO Tのおかげで、余裕ぶっこいているときに思わぬトラブルが起こると焦りが数倍にふくれあがり、潔白なのに挙動不審となる──ことを再学習した。
(続く)
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