フォントサイズ「110%」の設定に落ち着く前、「小−100%」設定のままディスプレイの表示解像度を1600×900ドットに切り替えながら使うことも試した。
この方法はドットバイドットの表示でなくなるため、1600×900ドット設定にすると表示がやや淡くなるのが難点だが、場合により──というシーンで「拡大鏡ツール」以外の方法の1つとして有効だ(それなら無理してフルHDオプションにしなくてもよかったのだが、そこは一応)。
合わせて、カスタマイズボタン「S1」も活用しよう。これには消音や明るさ設定、拡大鏡、ウインドウ整列、VAIO設定などいくつかのユーティリティツールに加えて、任意のアプリケーション起動にも機能を割り当てられる。
今回使用するのは、コマンドライン操作でディスプレイ解像度を制御できる「12noon Display Changer」というソフトだ。コマンドラインで制御できるのがポイントで、コマンドプロンプトより“dc64cmd -width=1600 -height=900”などと入力すると解像度を変更できる。さらに、解像度を切り替えるためのごく粗末なバッチファイルを作成し、これをS1ボタンに割り当てる。
@echo off
cd c:\Program Files (x86)\12noon Display Changer
echo ** menu **
echo [1]:1920*1080
echo [2]:1600*900
echo **********
set /p NUM="select number."
if "%NUM%"=="1" dc64cmd -width=1920 -height=1080
if "%NUM%"=="2" dc64cmd -width=1600 -height=900
:Exit
このバッチファイルはS1ボタン→[1]キーで1920×1080ドット、S1ボタン→[2]キーで1600×900ドットに切り替える──だけのものだが、自分で使うにはこれだけで十分。ちなみに、12noon Display Changerには解像度変更以外にさまざまなオプションコマンドがある。また、このほかにもっと便利なGUIベースのランチャーソフトのたぐいもあると思うので、適宜応用してみてほしい。
……と、とりあえず満足していたら「VAIO P」2010年夏モデルはこれと似た(というかもっと楽な)ワンタッチ解像度切り替えボタンを標準で備えていた。これと同じオフィシャルの“VAIO Z用”ソフトウェアもダウンロード提供してほしいなぁ。
(続く)
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