ムーリー・エデン氏、「Sandy Bridge」のスペックを“ほんのちょっとだけ”話すムーリーさん、なんか見えてますよ(2/2 ページ)

» 2010年06月08日 17時14分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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Atom Z600番台を搭載したタブレットにスマートフォン“サイズ”デバイスがライブデモを実施

 エデン氏の講演では、Netbook、小型携帯端末、そして、タブレットデバイスと採用機器の範囲を広げるAtomプラットフォームについても取り上げているが、そこで紹介されたAtom Z600番台を採用したサンプルが会場に設けられたShowcaseで展示され、ライブデモを行っていた。

Netbook、スマートフォンなどの携帯小型機器、そして、薄型のタブレットデバイスなど採用する機器が広がるAtomでは、ユーザーの要求に応える新しいプラットフォームを開発中だ。その1つ、デュアルコアAtomは2010年に採用製品が登場する予定で(写真=左)、薄型のタブレットデバイスや超薄型ノートPCを想定したAtomプラットフォーム「Oak Trail」では、HDMIインタフェースと1080p動画対応のハードウェア再生支援がサポートされる(写真=右)

 展示されていたタブレットデバイスは、7型ディスプレイを搭載して、本体のインタフェースとしてMicro SDカードリーダーとUSB 2.0を設けている。説明によると、IEEE 802.11 a/b/g/nに対応するが、3Gデータ通信はサポートしないという。また、本体サイズとバッテリー駆動時間は「明らかにできない」とのことだった。

 Atom Z600番台を組み込んだ開発キットでは、3Dグラフィックスのパフォーマンスデモと、HD動画の再生デモが行われている。HD動画のデモでは、1920×1080ドット、30fpsのH.264ファイルをスムーズに再生していた。スマートフォンが搭載しているバッテリー容量(1500〜1800ミリアンペアアワー程度)で5時間程度の連続再生が可能としている。また、3Dグラフィックスの描画性能を紹介するデモマシンでは、3DMarkMobile ES 2.0が動作していた。

 Atom Z600番台を搭載するスマートフォンサイズのリファレンスデザインは、Androidベースで動作し、Open GLで描画される3Dグラフィックスがタッチパネルをスライドする指の動きに追従してスムーズに動いていた。このサンプルで想定しているバッテリー駆動時間は約10時間とのことだ。

7型液晶ディスプレイを搭載したタブレットデバイス。OSはMoblinが導入されている(写真=左)。本体にはUSB 2.0、Micro SDカードリーダー、ヘッドフォン端子を備えるほか、ドッキングステーションには有線LANのコネクタを用意する計画もあるという(写真=右)

Atom Z600番台の開発用キットで1920×1080ドット、30fpsのH.264動画を再生する(写真=左)。インテルのスタッフによると、システム基板に並ぶ3つのチップは、下からAtom Z600番台、チップセット、システムメモリとのことだ(写真=右)

3Dグラフィックスの性能をアピールするライブデモでは、Open GL 2.0の処理性能を評価する「3DMarkMoble ES 2.0」が動作していた(写真=左)。Androidベースで動作するスマートフォンサイズのリファレンスデザイン端末では、サンプルレベルのデバイスでバッテリー駆動時間は「約10時間」を目指しているとのことだ(写真=右)

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