インテルは1月25日に同社の最新プラットフォームを紹介する「インテル・フォーラム 2010」を行った。キーノードスピーチでは、同社代表取締役社長の吉田和正氏が、「It's time for a Change」のキーワードを軸に、新世代のプラットフォームが必要とされる理由をアピールした。
吉田氏は、利用者が着実に増えているインターネットが、多くのユーザーで生活の一部になるなど、普通の人々にもインターネットが大きく影響するようになった現在の状況を冒頭で紹介した。「10年前のインターネット利用者は全世界で3億6000万人に過ぎなかったのが、今では17億人。これは全世界人口の3分の1になる」(吉田氏)
多くの人が使うようになったインターネット接続を利用して、新しいコミュニケーションの形態が生まれたとする吉田氏は、「インターネット人口の3分の1に当たる5億3000万人がSNSを利用している」と具体的な数値を上げながら、「情報の即時性によってそれぞれが遠く離れていても“つながっている”感覚になる」と、現代ではコミュニケーションの手段として重要なインフラの1つとなっていると説明した。
吉田氏は、インターネットによるコミュニケーションの変革が起きた理由の1つとして、技術革新が貢献していると述べ、その具体的な例として、従来プロが使う機材が必要とされていた動画編集が、安価に簡単に動画編集ができるようになったことで、インターネットにおいて動画発信が大きな流れになっているとしてうえで、インターネットにおける動画コンテンツの高品質化が進んでおり、HDコンテンツだけでなく、2010年には3Dコンテンツも普及するだろうという考えを示した。
このような動きは数年後には当たり前になるほどに進化していくが、インターネットで利用できるコンテンツの高品質化、高機能化を実現するプラットフォームはPCであると吉田氏は訴える。「PCによって、新しい利用形態を創造し、感動的なライフスタイルを実現すると信じている」(吉田氏)
吉田氏は、「その改革は小さなプロセッサから始まる」と述べ、インテルが1月8日に発表した32ナノメートルプロセスルール採用の“Clarkdale”“Arrandale”世代Core iシリーズを紹介した。
Core i7、Core i5、Core i3とそろった新しいCore iシリーズの特徴について「ハイエンドなCore i7にもデュアルコアを投入。Core i5は今後のスタンダード。Core i3は廉価版」と説明。さらに、それぞれのプラットフォームで対応するvProについても、「Core iシリーズを搭載した企業向けPCは、高い性能を電力管理機能、運用管理機能、強固なセキュリティでビジネスをスマートにする」と述べた。
また、インテルのCPUはPCだけでなく組み込み機器にも普及を進めていくとし、ATMやレジ、そして医療機器もこれからはインターネット接続が前提となり、高い性能が求められると、これらのデバイスでもインテルのCPUが必要とされる理由を紹介した。
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