速報
» 2011年03月23日 17時00分 公開

「1日数百円」で海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「アメリカ」編 (2/2)

[山根康宏,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Virgin Mobileのプリペイド用3Gルーター購入・登録事例

photo 購入したNovatel Wireless製ポータブルルーター「MiFi 2200」

 というわけで今回は、Virgin Mobileの3G対応ポータブル無線LANルーター「MiFi 2200」(Novatel Wireless製)を購入してみた。データ通信料金はだいたい10USドル/100Mバイトまで(Verizonのみ15USドル/100Mバイト)だ。それ以外のプランもあるが、Virgin Mobileのみ定額(使い放題/2.5Gバイト超で一時的に通信速度制限)の利用プランを50USドル/月で提供するので、同社を選択した次第だ。

 購入は(Virgin Mobileのキャリアショップが少ないため)どこの都市にもたいていはあるBest Buyを利用した。ロサンゼルス国際空港にはBest Buyの自動販売機があり、Virgin Mobileのデータ端末が売っていることもあるそうである。

 このMiFi 2200の価格は149.99USドル(日本円換算で1万2000円前後 2011年3月現在)だった。より安価なUSB接続の有線モデム型(99.99USドルだった)もあったが、ルーター型であればPCへのドライバインストール作業が不要で、PC以外にスマートフォンなどの無線LAN対応機器も最大5台まで同時に利用できるメリットがある。スマートフォンなど複数の機器を同時に使う人や、ほかに同行者がいるならば、ルーター型の方が利用シーンは広いだろう。


photo Top-Upカードは金額別に複数の種類がある。背面のスクラッチ部分を削って番号を出す(例えると、iTunes Cardで残高を追加する仕組みと同じだ)

 さらに残高を追加するTop-Upカードを適宜購入しておくのも忘れずに。Top-Upカードは10USドル、25USドル、40USドル分など、金額別にいくつかの種類が売っている。

 MiFi 2200のパッケージは、本体、バッテリーのほかに、USB出力型のACアダプタ、Micro USBケーブル、布ケース、マニュアルが入っている。ちなみに、アメリカのCDMA2000対応端末はSIMカードを使用せず、通信経由で登録情報を機器に登録・記録することで使えるようになる仕組みになっている(もちろん、いわゆるSIMロックフリー端末ではない)。

MiFi 2200の利用登録を行う

 では、MiFi 2200で登録作業を行おう。利用までの流れは以下の通り。無線LAN機器をPCに登録して使えるようにするほどのスキルがあれば迷うこともほとんどないだろう。

  1. MiFi 2200の電源を入れ、PCと無線LANで接続する
  2. 自動転送でアクセスされるWebサイトでユーザー登録を行う
  3. MiFi 2200へ利用データが書き込まれる
  4. Top-Upカードの番号とともに、料金(利用可能額)を追加する
  5. 利用プランを選択する
photophotophoto PCとMiFi 2200を無線LAN接続(SSIDとパスワードは本体に記載)。ブラウザを起動すると自動的に専用ページに接続される。初期パスワードは admin である。機器の新規登録を行うので「No, I need to activate my device and get them now」を選択する。「ACTIVATE YOUR BROADBAND SERVICE」のページが開く。「I want to activate my Broadband2Go device」を選択する
photophotophoto 次の画面では個人情報を登録する。最初の郵便番号はアメリカのものであり、ホテルの住所の郵便番号でよいだろう。またPIN(パスワード)は6ケタ設定するが、連続した3つの数字は使えない。中央は料金追加方法の選択ページ。クレジットカードを利用してもいいが、Top-Upカードを購入したなら一番下の「Top-Upカード」を選ぶ。Top-Upカードはキャリアショップや家電店以外に、コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーなどにも売っている。画面=右はユーザー登録最後の画面。画面の下に「ACCOUNT #(ナンバー)」「MSID」「6 DIGIT ACCOUNT PIN」が表示される(青枠内)、これをメモしておく
photophotophoto ブラウザで最初に開いた画面に戻ると、MiFi Account #(MDN)とMSIDにすでに数字が入力されている。ここに先ほどの画面で表示された「ACCOUNT #」と「MSID」を入力し直す。Webツール用パスワードを変更するページを経て、基本登録設定はひとまず完了だ。画面が変わりMiFi 2000へ情報が書き込まれるまでしばし待つ。記録後、ネットワークに自動的に再接続される

 基本登録の後は、料金プランの登録を行う。画面右下の「Setup Wizard」より進めていく。プランは10USドル(通信量100Mバイトあるいは10日間まで)/20USドル(通信量500Mバイトあるいは1カ月間まで)/50USドル(通信量無制限/1カ月間まで)の3つがあるわけだが、この状態では追加額がゼロのため、まだ選択できない。ここで、購入しておいたTop-Upカードの番号を入力して残高を追加する。

photophotophoto 基本登録の後は、料金プランの登録を行う。画面右下の「Setup Wizard」より進めていく。先ほどメモした「6 DIGIT ACCOUNT PIN」の6ケタのパスワードを入力する。クレジットカード入力画面が出るが、Top-Upカードを使うので赤字の「Click here to add money to your account with a Top-up card instead」をクリックし、Top-Upカードを削って表れる番号を入力する
photophotophoto 画面右を見ると「10USドル分」が追加されているのが分かる。ここで改めてプランを選択する。My Accountに戻ると画面右側に「残り100Mバイト」の表示が出る。これで完了だ


 次回の残高追加の作業も、同様にTop-UpカードのPIN追加を繰り返せばよい。有効期限は、10USドル/100Mバイトまでのプランが10日。100Mバイト分通信するか、PIN(番号)登録より10日が経つまで使えるという意味だ。同様に20USドル/500Mバイトまでプランは1カ月、50USドル/1カ月定額のプランも同じく1カ月となる。業務でガンガン通信を利用することがあらかじめ分かっている場合や、1〜2週間ほどとやや長期間滞在するなら、あとあとPIN登録の面倒がない50USドルの使い放題プランを選ぶのもいいだろう。

 そして、MiFi 2200を登録したアカウントの有効期限は1年間である。今回購入したMiFi 2200は、期間内であればTop-Upカードで残高を追加すれば継続利用できるので、ビジネス利用はもちろん、旅行も含めて年に複数回渡米の予定がある人は次回以降も有効に活用してほしい(もっとも、1年が過ぎても初期登録し直せば再度使える)。


photo

山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯コレクターとしても知られ、2008年は100台以上携帯電話を購入。所有する海外端末数は600台以上(2009年3月時点)。






前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう