GoogleはIntel Architectureで最適化を進めていくIDF 2011(3/4 ページ)

» 2011年09月14日 18時30分 公開
[本間文,ITmedia]

PCは“あくまで”中心に存在する

 Intelが目指す「一貫したコンピューティング体験」では、同社が開発を進めている「Pair and Share」と呼ぶアプリケーションを使って、スマートフォンやiPhone、タブレットデバイスとシームレスにデータを共有するだけでなく、PCを使っているときは、そのほかのデバイスに生じたチャットや通話といった“イベント”もデバイスを持ち替えずに利用できるデモを行った。コンピューティングデバイスの中心としてPCを活用することで、PCの付加価値を高めようという考えだ。

オフィスの電話など、これまで“コンピューティング”とは無縁だったデバイスにも、PCやスマートフォンなどと同じユーザー体験がもたらされようとしている(写真=左)。CiscoのAndroid導入電話端末では、チャットやWebブラウジングをサポートするほか(写真=中央)、液晶ディスプレイを取り外してタブレットデバイスとしても利用できる(写真=右)

PCとスマートフォン、タブレット、家電製品がシームレスに連係するようになるソリューションを実現すべく、Intelは「連続性を持つコンピューティング体験:COMPUTE CONTINUUM」を提唱する(写真=左)。その一環として開発したのが、スマートフォンで撮影した動画を、「Pair and Share」と呼ぶアプリケーションを使ってPCで再生する機能だ(写真=中央)。同時に、スマートフォンにチャットメッセージが届いたときも、PC側で対応できることが紹介された(写真=右)

SamsungのAndroid導入スマートフォン(写真=左)と、iPadと思われるタブレットデバイス(写真=右)でPair and Shareを動かす

一貫したコンピューティング体験のもう1つの例として、家族で共有するPCや携帯端末と連係をとって、外出先から買い物リストにチェックを入れたり、クーポン券を共有したり、メッセージやイラストを描き込んだりといった、インタラクティブなメッセージボードをPCで実現できる

 より強固なセキュリティ機能の実現については、2011年2月に買収したMcAfeeと協業し、Core iシリーズの仮想技術などを利用して、CPUとOSの間の階層で動作するセキュリティ技術「DeepSAFE」を2011年後半から市場に投入する計画を明らかにした。

 McAfeeでエンドポイント・セキュリティー事業本部長を兼務する上級副社長のケイデンス・ウォーリー氏は、「ソフトウェアとハードウェアが密に連係し、一般的なマルウェアが動作する環境よりローレベルのレイヤーでセキュリティ機能を有効にすることで、ゼロデイ攻撃を仕掛けるべく潜伏しているマルウェアなどからも守れる環境を構築できる」と説明した。McAfeeは、「DeepSAFE」技術を採用した新しいセキュリティソリューションを、2011年末に法人市場で展開し、その裾野を広げていく考えだ。

McAfeeでエンドポイント・セキュリティー事業本部長を兼務するケイデンス・ウォーリー上級副社長(写真=左)。マルウェアの被害は急速に拡大しており、その被害額は1兆ドルにもなる(写真=中央)。現在のセキュリティソリューションは、アンチウイルスや情報漏洩防止(DLP:Data Loss Prevention)にしても、OSとアプリケーションの間に入るソフトウェアであり、未知のマルウェアやゼロデイ攻撃を仕掛けるべく潜伏しているマルウェアに対しては弱いと言わざるを得ない(写真=右)

Intelと共同で開発したハードウェアとソフトウェアを連携したソリューション「DeepSAFE」は、CPUとOSの間に介在することで、不正なメモリアクセスなどを監視し、未知のマルウェアなどの不正な動きを防止する(写真=左)。DeepSAFEのデモ。マルウェアを実行してしまっても、DeepSAFEがマルウェアのメモリアクセスを検知し、その動きを封じ込めてしまう(写真=中央)。DeepSAFEのデモシステム(写真=右)。McAfeeとIntelは、DeepSAFE対応製品をエンタープライズ向けに年内にリリースし、順次クライアントや携帯端末向けにも広げていく

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