Intelが目指す「一貫したコンピューティング体験」では、同社が開発を進めている「Pair and Share」と呼ぶアプリケーションを使って、スマートフォンやiPhone、タブレットデバイスとシームレスにデータを共有するだけでなく、PCを使っているときは、そのほかのデバイスに生じたチャットや通話といった“イベント”もデバイスを持ち替えずに利用できるデモを行った。コンピューティングデバイスの中心としてPCを活用することで、PCの付加価値を高めようという考えだ。
より強固なセキュリティ機能の実現については、2011年2月に買収したMcAfeeと協業し、Core iシリーズの仮想技術などを利用して、CPUとOSの間の階層で動作するセキュリティ技術「DeepSAFE」を2011年後半から市場に投入する計画を明らかにした。
McAfeeでエンドポイント・セキュリティー事業本部長を兼務する上級副社長のケイデンス・ウォーリー氏は、「ソフトウェアとハードウェアが密に連係し、一般的なマルウェアが動作する環境よりローレベルのレイヤーでセキュリティ機能を有効にすることで、ゼロデイ攻撃を仕掛けるべく潜伏しているマルウェアなどからも守れる環境を構築できる」と説明した。McAfeeは、「DeepSAFE」技術を採用した新しいセキュリティソリューションを、2011年末に法人市場で展開し、その裾野を広げていく考えだ。
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