オッテリーニ氏は、IAソリューションをスマートフォンやタブレット市場にも積極展開を図るために、“Medfield”(開発コード名)ベースのAndroid搭載スマートフォンやタブレットデバイスのリファレンスデザインを公開した。さらに、Googleでモバイル事業を担当するアンディ・ルービン上級副社長が基調講演に登場して、AndroidのIA最適化作業を継続して行っていくことをはじめとする、Googleとの協業を発表した。
オッテリーニ氏は、基調講演後の質疑応答で、MicrosoftがWindows 8でARMをサポートすることで、タブレットデバイスへのIA展開や、Ultrabookの市場展開に影響はないのかという問いに、「最終的には、最高のチップを作った者が勝利する」と答え、同じ土俵でARMとIAを比較すれば、ソフトウェアやユーザー体験の一貫性など、IAnの強みが際立つと強調した。2012年には複数のベンダーからAtomベースのAndroid端末が市場に登場する見込みであることも明らかにされた。
Intelは、コンピューティング環境の拡大に伴って、同社のアドバンテージである半導体製造技術と、ソフトウェアエコシステムを駆使し、現在苦戦している携帯デバイス市場でもIntelアーキテクチャを浸透させようとしている。さらに、Intelが目指す“連続性を持つコンピューティング体験:Computing Continuum”によって、スマートフォンやタブレットデバイスに押され気味のPCに、新たな存在価値を与える意味合いもありそうだ。
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