インドのムンバイで携帯電話を探してSIMカードを買う:山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/2 ページ)

» 2012年05月25日 11時24分 公開
[山谷剛史,ITmedia]

インドでは階層別に購入する場所は分かれます

 インドも中国同様に億単位の携帯電話ユーザーを抱えている。携帯電話の契約者数は中国が10億1882万(うち3Gが1億5206万。中国工業和信息化部発表)なのに対し、インドは8億9384万(Telecom Regulatory Authority of India発表)だという。そんな、社会的インフラとなったインドの携帯電話事情はどうなっているのか。インドの商都ムンバイでプリペイドSIMカードを入手し、この地でしかお目にかかれない携帯電話を捜してみた。

 商都ムンバイでも、スマートフォンやタブレットを車内で使っている人は少数派だ。乗客の多くは開きっぱなしのドアからの風を受けながら、携帯電話でイヤフォン越しに音楽を聴いていたり、通話をしていたりする。

ムンバイを走る通勤電車。中央の車両は女性専用(写真=左)。駅構内には公衆電話ブースが多数あって、利用者も多い(写真=右)

ホームや通勤電車の車内でスマートフォンユーザーも見かけるが、まだまだ大多数はフューチャーフォンを使っている

 日本と同じように、ビジネス街のあるムンバイ中心部や中心部からそう遠くない鉄道沿線の駅前には携帯電話を扱うショップがある。チェーン店の「THE MOBILE STORE」は、庶民が気軽に入れる店ではなく、それなりに所得が高い層が利用する。通信事業者の直営ショップも現代的で清潔でエアコンが効いてて涼しいが、こうした店構えはどうしても来る人を選んでしまう。

 このように、“清潔な”な携帯電話を扱う店の品ぞろえは、一様にSamsung一色だ。これに続くのがNokiaで、あとは「その他大勢」となる。BlackBerryやEricsson、LG、Motrolla、HTCといった海外メーカーのほかに、「Spice」「micromax」「G'FIVE」をはじめとるするインドの有力携帯電話メーカーも“その他大勢”のなかで売られている。

駅前にある“清潔な”携帯電話ショップ。なかなか入りづらい雰囲気を釀し出している

Samsungを掲げる携帯電話ショップは多い(写真=左)。扱う製品もSamsungとNokiaがほとんどだ(写真=右)

 一方、庶民的な街の携帯電話屋や下町の携帯電話市場では、インドの有力メーカーSpiceなどに加えて、無数の地場ブランドを掲げる携帯電話を売っている。庶民的な街には携帯電話の修理屋も多い。ムンバイの街で聞いたり、Webページの携帯電話に関するトラブルの掲示板を読んだりすると、インドで販売している携帯電話は、中国のそれ以上に壊れやすく、また、メーカーやキャリアのサポートも十分でないため、修理屋を頼るユーザーが多い。取得や階層によって住む場所が分かれるムンバイの街だが、中流階層の住宅地に住むユーザーも、助けを求めて下町の修理屋に足を運ぶ。

下町で買うなら携帯電話市場(写真=左)。市場の中には数多くの“屋台”が軒を連ねる(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. Anthropicが常時稼働するエージェント「Claude Duet」を発表/AMDとIntelが協業 PyTorchのx86 CPU最適化を「oneDNN」に一本化 (2026年10月25日)
  2. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  3. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  4. 定格1650Wの7.5万円電源&Noctuaファン採用の異常検知アダプターが登場! (2026年10月24日)
  5. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  6. エイサー、Ryzen 3/5を搭載したコンパクトデスクトップPC Amazon専売モデルも用意 (2026年10月23日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  9. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  10. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー