続いて、Android製品のマネジメント・ディレクターを務めるヒューゴ・バラ氏がNexus 7の特長を説明した。バラ氏も日本市場のスマホ普及は非常に顕著だとみているようだ。「日本のAndroidデバイスは昨年から3倍に増えており、Google Playのアプリダウンロード数は世界で3番目に多い。日本は今、非常に重要な時期にある」とバラ氏。そんな中で発売されるNexus 7は、「美しい液晶を備え、クアッドコアCPUや12コアGPUを持つTegra 3によってゲームやビデオチャットもスムーズに活用できるなど、スペックも妥協していない。HD動画は9時間連続で再生でき、非常に軽くて持ち運びやすい。Google Apps(Androidアプリ)を利用する上でパーフェクトなデバイスだ」と胸を張る。
詳細な機能も見ていこう。Gmailは一覧と本文の2ペイン表示ができ、メッセージ表示中にスワイプをすると前後のメッセージを閲覧できる。ブラウザは「Chrome」が標準ブラウザとしてプリセットされ、タブ間を簡単に移動したり、高速でページを表示させたりできる。音声検索も新しいUI(ユーザーインタフェース)となり、レスポンスもさらに高速になったという。会場では「夕焼けのスカイツリー」「ハリネズミの赤ちゃんの写真」と話しかけて画像を検索するほか、「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」という長い駅名の音声検索も行い(いずれも成功)、精度の高さをアピールしていた。文字入力に使う音声認識は、端末内に音声認識機能を実装することで、Android 4.1ではオフラインでも利用可能になった。
Android 4.1の新機能として「Google Now」が追加された。Google NowではGPSを活用し、現在地の天気、交通渋滞、現在地に近い駅に到着する電車の時刻などをプッシュで通知してくれる。ユーザーは「カード」と呼ばれるコンテンツを利用し、使うもの/使わないものを切り替えられる。現在カードを提供できるのはGoogleのみだが、「今後も新しいカードはどんどん登場する予定。カードは使うほどに賢くなって精度が高まる」(バラ氏)という。
Google マップは(進行方向をリアルタイムで案内する)ターンバイターン方式のルート案内、乗換案内、交通状況の案内、ストリートビューなどを利用できるのはもちろん、4.1では特定スポットの写真をタップすると、ストリートビューと連携するようになった。例えばレストランの写真をタップすると、あたかも店内にいるかのように店の中を見渡せる。YouTubeアプリも「Nexus 7に最適化されている」(バラ氏)そうで、動画を全画面で再生するデモも披露された。
国内外の映画1000作品以上を購入またはレンタルできる「Google Play ムービー」や、Googleが日本で提供を開始した電子書籍サービス「Google Play ブックス」も利用可能。またNexus 7はTegra 3を搭載していることもあり、Tegra 3に最適化されたゲームも楽しめる。大画面のゲームマシンとしても活用できそうだ。
現在、Nexus 7を購入してアカウントを登録すると、Google Playで利用できる2000円分のプロモーション残高が付与されるので、これまでGoogle Playを積極的に使っていない人にはコンテンツを試す良い機会になりそうだ。
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