新「Gレンズ」搭載、単体でのハイレゾ再生も可能に――ソニーモバイルが「Xperia Z3」を発表IFA 2014

» 2014年09月04日 00時24分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズが9月3日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2014」に先だって実施したプレスカンファレンスにて、Xperiaの新型モデル「Xperia Z3」を発表した。日本を含むグローバル市場で、2014年秋から投入される予定。

photo 「Xperia Z3」。写真はホワイト。ディスプレイ周りもホワイトで統一されている

 Xperia Z3は、ソニーの持つカメラ、オーディオ、ディスプレイの技術を結集させた最新のフラッグシップスマートフォン。本体の厚さは7.3ミリ、重さは約152グラムと、Xperia Z2からさらなる薄型・軽量化に成功。さらに、IPX5/IPX8相当の防水とIP6X相当の防塵(じん)性能もサポートしている。

 ボディカラーはホワイト、ブラック、カッパー、シルバーグリーン(一部地域のみ)の4色で、Xperiaシリーズでは珍しく、ホワイトはディスプレイ面の周りも白く塗装されている。Xperia Zシリーズの象徴的なカラーであるパープルは用意されない。OSはAndroid 4.4.4を搭載する。

photo ボディカラーはカッパー、シルバーグリーン、ブラック、ホワイト

 ディスプレイはXperia Z2と同じく、フルHD表示(1080×1920ピクセル)対応の5.2型トリルミナスディスプレイ for mobileを搭載する。スタイラスペンを使った操作も可能だ。赤と緑の色域が広がり、鮮やかに表示ができる「Live Color LED」も採用しているほか、失われた画素を復元する「X-Reality for mobile」は、太陽光の当たる屋外での視認性が向上しているという。

 1/2.3型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載した有効約2070万画素CMOSのカメラは、Xperia Z1やZ2と変わらないが、「Gレンズ」はZ2の27ミリ(35ミリ換算)からさらに広角の25ミリに進化した。スマートフォンとしては世界初となる、ISO12800での撮影も可能になり、光の少ない場所でも明るく撮影できる。動画は3840×2160ピクセルの4Kサイズの撮影が可能。電子式手ブレ補正も進化し、前後のフレームを解析することで、次の動作を予測してスムーズかつブレを抑えて撮影できるという。インカメラは有効約220万画素だ。

※初出時に4Kの解像度が誤っていました。おわびして訂正いたします(9/4 2:23)。
photo さらに進化したGレンズを搭載

 CD(44.1kHz/16bit)を超える高音質オーディオの「ハイレゾ・オーディオ」の再生が端末単体で可能になったこともトピックの1つ。MP3やAACなどの圧縮音源を、ハイレゾ相当の音質に変換するソニーの独自技術「DSEE HX」も備えている。前面のステレオスピーカー、周囲の騒音を遮断するデジタルノイズキャンセリング、立体的なサウンドを仮想的に再現する「S-Forceフロントサラウンド」はXperia Z2から継承している。

 PS4のゲームをスマホでプレイできる「PS リモートプレイ」機能も新たに搭載した。Wi-Fiを介してPS4とXperia Z3を接続し、ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」を使うことで、Xperia Z3の画面でPS4のゲームを楽しめる。

photo PS リモートプレイにも対応

 プロセッサは2.5GHzクアッドコアCPU搭載のQualcomm Snapdragon 801(MSM8974AC)、バッテリー容量は3100mAh、内蔵ストレージは16Gバイト、メインメモリは3Gバイト。NFC、MHL 3.0、Miracastも利用できる。独自の省電力性能により、バッテリーは充電せずに2日間持つという。一部の地域ではデュアルSIMバージョンも提供される。

 なお、同時に4.6型ディスプレイ搭載の「Xperia Z3 Compact」、8型ディスプレイ搭載の「Xperia Z3 Tablet Compact」も発表した。

photo 発表された新しいXperiaファミリー。左からXperia Z3、Xperia Z3 Tablet Compact、Xperia Z3 Compact。いずれもホワイトをメインに訴求する
photo Xperia Z3(左)とXperia Z3 Compact(右)
photophoto
photophoto
photo
動画が取得できませんでした
「Xperia Z3」の主な仕様
機種名 Xperia Z3
メーカー ソニーモバイルコミュニケーションズ
OS Android 4.4
プロセッサ Qualcomm Snapdragon MSM8974AC/2.5GHzクアッドコア
メインメモリ 3Gバイト
ストレージ 16Gバイト
外部メモリ microSDXC(最大128Gバイト)
ディスプレイ 約5.2型フルHD TFT液晶
解像度 1080×1920ピクセル
連続通話時間 約960分(3G)、約840分(GSM)
連続待受時間 約790時間(LTE)、約920時間(3G)、約890時間(GSM)
バッテリー容量 3100mAh
メインカメラ 有効約2070万画素CMOS
インカメラ 有効約220万画素CMOS
ボディカラー ホワイト、ブラック、カッパー、シルバーグリーン
サイズ 約72(幅)×146(高さ)×7.3(奥行き)ミリ
重量 約152グラム

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  7. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. 日本HP、“量子コンピューティングによる攻撃”も見据えたセキュリティ強化の法人向けPCをアピール (2024年03月28日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー