Windows 10の「Cortana」は数カ月中に日本語テスト開始――礼儀正しく“お辞儀”するパーソナルアシスタントまずはWindows Insider Programで提供

» 2015年07月21日 08時00分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは7月20日(現地時間)、次期OS「Windows 10」に採用される音声対応パーソナルアシスタント機能「Cortana(コルタナ)」の日本語対応を行い、数カ月中にテストを開始すると発表した。これは7月29日のWindows 10一般公開後もWindows Insider Programを続けるユーザーへ提供されるアップデートだ。テストを重ねて一定水準の完成度に達した後、Windows 10製品版へ組み込まれると予想される。

Cortana 日本語に対応した「Cortana」

 7月29日のWindows 10一般公開時に、Cortanaの正式版は米国、英国、中国、フランス、イタリア、ドイツ、スペインの7カ国で提供される。日本、オーストラリア、カナダ(英語)、インドは数カ月中、ブラジル、メキシコ、カナダ(フランス語)は2015年後半にCortanaのテストが始まる予定だ。

 Cortanaは、Microsoftの現モバイルOS「Windows Phone 8.1」に搭載されたパーソナルアシスタント機能。Windows Phone 8.1のCortanaは日本語に対応しておらず、Windows 10でのサポートが期待されていた。Windows 10ではスタートボタン右の検索フォームにCortanaが統合されている。

 Appleの「Siri」やGoogleの「Google Now」に対抗する機能となるCortanaは、これら2つの機能を合わせたような特徴を持つ。音声やテキスト入力でパーソナライズされた高度な検索が行えるほか、音声を使った簡単な会話、メッセージ送信、予定の登録や確認、アラーム設定、メモ、音楽再生、地図/ルート案内、スポット検索、天気予報、フライト案内、スポーツ情報、株価など金融情報、ワークアウト設定などが可能だ。

 Microsoftによれば、Cortanaは全地域においてポジティブで自信があり、知的で率直という人格を持つが、地域特性を考慮したローカライズがなされており、検索結果はもちろん、各国向けに声質やキャラクター(ユーモアや礼儀正しさ)、慣用句、スピーチのパターンなどをカスタマイズしているという。例えば日本では非常に礼儀正しく、起動時にCortanaのアイコンが“お辞儀”をする。

Cortana 日本では起動時にCortanaのアイコンがお辞儀をし、「はじめまして、Cortanaと申します」と表示されるなど礼儀正しい

 海外のCortanaについては、中国ではほほ笑んでいるような声を採用し、大気汚染の情報を知ることができる。英国では自虐的なユーモアを理解し、皮肉を言う遊び心がある。イタリアでは「私たち」といった言い回しを使い、歌うように問われたら国家斉唱を行う。フランスではカンヌ映画祭を祝い、カナダではホッケーを愛し、インドではクリケットのスター選手をたたえる、といった違いがあるという。

Cortana 中国のCortanaでは、天気予報に大気汚染の情報も加わっている

 Windows Insider Programは、Windowsの最新プレビュー版を一般公開前に試用し、開発側へフィードバックすることで製品改善に役立てるというもの。同プログラムに参加することで、Windows 10のプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」を試用可能になる。現時点で参加者は500万人、居住国は100カ国以上、そこから得られたフィードバック数は300万以上になるという。

 Microsoftは7月29日のWindows 10一般公開後も同プログラムを継続する。7月29日の段階で同プログラムの参加者は、製品版のWindows 10に移行するか、Insider Previewを続けるのかを選択可能だ。Insider Previewを使い続ける場合、製品版より先行したバージョン(ただし、不具合発生の可能性も高い)を利用でき、今回のCortanaのような新機能をいち早く試せる。

動画が取得できませんでした
Cortanaの各国対応
動画が取得できませんでした
Cortanaの機能紹介。iOS版やAndroid版も提供する

関連キーワード

Cortana | Windows | Windows 10 | 日本語対応 | Microsoft


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月06日 更新
  1. Surface RT「歴史的大失敗」の裏で何が? エプスタイン文書が示すMS元幹部の焦りと情報漏えい (2026年02月05日)
  2. Western Digitalがブランドを「WD」に統一 100TB超の大容量化とSSDに迫る高速化技術のHDDも開発中 (2026年02月04日)
  3. デスクの前に座ってプレイできないなら、“ポータブルゲーミングPC”という選択肢はアリ? 元Switchユーザーが「ROG Xbox Ally X」を試したら (2026年02月04日)
  4. 「GeForce NOW」のクライアントアプリにLinux版(β)登場 「Ubuntu」に対応 (2026年02月05日)
  5. 「VAIO SX14-R」の“ふるさと”見学記 ノジマグループ参画後も進化が続く“物作り” (2026年02月05日)
  6. 外付け水冷2in1 PC「OneXPlayer Super X」の実機を見てきた TDP120Wの“爆速”AIワークステーション (2026年02月05日)
  7. TCL、“紙の質感”を重視した薄型軽量11.5型スマートノート (2026年02月04日)
  8. アイ・オーがUSB接続スリムBD/DVDライターの新モデルを投入 TV/チューナーのHDDに録画した番組をダビングできるアプリ付きも選べる (2026年02月04日)
  9. フロッピー世代に刺さるレトロなデザインが魅力の「Trozk モバイルバッテリー TP09U」が19%オフの8080円に (2026年02月05日)
  10. エレコム、旧型の法人向けコンセント型無線LAN機器に脆弱性 使用中止と買い替えを要請 (2026年02月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年