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» 2010年08月27日 00時00分 UPDATE

最新ケータイ徹底比較(スマートフォン2010年春夏モデル編):第1回 薄型軽量、機能充実のスマートフォンは?――8機種を横並び比較 (1/2)

iPhoneやXperiaをはじめ、ケータイ選びの候補に挙がることが多くなりつつあるスマートフォン。本コーナーでは現行の最新スマートフォン8機種を比較し、“何が違うのか”を徹底検証する。第1回は基本性能と対応機能、サービスに焦点を当てた。

[田中聡,ITmedia]

 iPhoneやAndroid端末をはじめ、ここ最近はスマートフォンがシェアを大きく伸ばしている。一昔前までのスマートフォンは“コアなユーザーが使うハードルの高い機器”というイメージがあったが、最近は一般のユーザーにも浸透しつつある。「LYNX SH-10B」や「IS01」など“2台目”需要を狙ったモデルも登場しており、買い替え候補に検討している人も多いだろう。

 そこで今回は、2010年春〜夏商戦期に発売されたNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルのスマートフォン8機種を取り上げ、基本スペックや外観、機能を比較していく。ドコモは「Xperia」「LYNX SH-10B」「dynapocket T-01B」「BlackBerry Bold 9700」、auは「IS01」「IS02」、ソフトバンクモバイルは「iPhone 4」「HTC Desire X06HTX06HTII」をピックアップした。なお、X06HTとX06HTIIはディスプレイ以外のスペックは同等のため、2機種を同一機種としてレビューする。

 カタログに掲載されているスペックはもちろん、キーの操作性や外観の詳細、各機能やサービスの使い勝手、動作速度など、実際に使わないと分からないポイントもレビューしていく予定だ。第1回は基本スペックと対応機能・サービスをまとめた。

photo 左上からNTTドコモの「Xperia」「LYNX SH-10B」「dynapocket T-01B」「BlackBerry Bold 9700」、auの「IS01」「IS02」、ソフトバンクモバイルの「iPhone 4」「HTC Desire X06HT/X06HTII」

基本スペック:iPhone 4はスリムで薄い

 今回選んだ8機種の形状は、Xperia、iPhone 4、X06HT/X06HTIIの「フルタッチ端末」、SH-10BとIS01の「折りたたみ型QWERTYキー付き端末」、T-01BとIS02の「スライド型QWERTYキー付き端末」、BlackBerry Bold 9700の「ストレート型QWERTYキー付き端末」の4種類に分けられる。

 フルタッチ端末の3機種はサイズ、重さともほぼ同じだが、幅と厚さはiPhone 4が最もスリムで薄い。SH-10BとIS01を比べると、SH-10Bの方がやや重く、IS01の方がやや大きい。2機種ともポケットに入るサイズではあるが、一般的なケータイやスマートフォンと比べると大きくて重い。T-01BとIS02はQWERTYキーボード付きのスライド型ながら、厚さ12.9ミリを実現しているが、約160グラム前後とやや重いのが気になる。ボディが小さいこともあり、この中ではBlackBerry Bold 9700が最も軽い。

photophoto 左からXperia、iPhone 4、X06HT(写真=左)。左上からSH-10B、IS01、T-01B、IS02(写真=右)
photophoto BlackBerry Bold 9700とiPhone 4(写真=左)。左からSH-10B、T-01B、iPhone 4(写真=右)
photo 左からXperia、T-01B、iPhone 4、X06HT

 連続待受時間は、端末の設定やネットワークの状況によって変化するので一概に数字だけでは計れないが、スペック上はSH-10Bが最も長い。連続通話時間はiPhone 4が最長だ。

※初出時に連続待受時間はiPhone 4が最長、連続通話時間はX06HT/X06HTIIが最長と記述していましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします。(8/27 14:02)

基本スペック
OS サイズ(幅×高さ
×厚さ)
重さ 連続待受時間 連続通話時間
Xperia Android 1.6 約63×119×13.1ミリ 約139グラム 約300時間(W-CDMA)、
約230時間(GSM)
約290分(W-CDMA)、約270分(GSM)
LYNX
SH-10B
Android 1.6 約83×148×17.8ミリ 約230グラム 約410時間(W-CDMA) 約270分(W-CDMA)
dynapocket
T-01B
Windows Mobile 6.5.3 Professional 約66×123×12.9ミリ 約160グラム 約330時間(W-CDMA)、
約210時間(GSM)
約200分(W-CDMA、GSM)
BlackBerry
Bold 9700
BlackBerry OS 5.0 約60×109×14.1
(最厚部約14.8)ミリ
約122グラム 約300時間(W-CDMA)、
約370時間(GSM)
約280分(W-CDMA)、約360分(GSM)
IS01 Android 1.6 約83×149×17.9
(最厚部約20)ミリ
約227グラム 約200時間(国内) 約300分(国内)
IS02 Windows Mobile 6.5.3 Professional 約66×123×12.9
(最厚部約13.7)ミリ
約158グラム 約280時間(国内) 約230分(国内)
iPhone 4 iOS 4.0.1 約58.6×115.2×9.3ミリ 約137グラム 約300時間(W-CDMA、GSM) 約420分(W-CDMA)、約840分(GSM)
HTC Desire X06HT/X06HTII Android 2.1 約60×119×11.9ミリ 約135グラム 約406時間(W-CDMA)、
約308時間(GSM)
約390分(W-CDMA)、約310分(GSM)
※OSは2010年8月26日時点

対応機能とサービス:“全部入り”スマートフォンはある?

photo SH-10BとIS01は赤外線通信に対応している。写真はSH-10Bの赤外線ポート

 現行のスマートフォンはiモード、EZweb、Yahoo!ケータイをはじめとするキャリアの公式サービスには対応しないものが多い。ラジオやワンセグ、バーコードリーダーなどアプリでカバーできるものもあるが、国内の一般的なハイエンド端末と比べると、対応サービスは少ない感がある。

 そんな中で、SH-10BとIS01が唯一、ワンセグと赤外線通信を標準搭載している。IS01はAndroid版EZナビウォークの「au one ナビウォーク」が利用できるほか、Android向け音楽配信サービス「LISMO!」が9月下旬以降に開始されるなど(詳細は関連記事を参照)、サービス面では一般ケータイに最も近いといえる。おサイフケータイは8機種とも対応していないが、2010年秋以降におサイフケータイに対応したスマートフォンの登場が予想される。

photophoto IS01はAndroid向けEZナビウォークの「au one ナビウォーク」を利用できる(写真=左)。SH-10BとIS01はワンセグに対応している(写真=右)

 ではそのほかの機能はどうか。通信速度はXperia、SH-10B、T-01B、iPhone 4、X06HT/X06HTIIが下り最大7.2Mbpsをサポートしている。上りはSH-10BとT-01Bの最大5.7Mbps、iPhone 4の最大5.8Mbpsが速い。また、BlackBerry Bold 9700のみ上りの速度が1Mbps未満の最大384Kbpsとなっている。

 Wi-Fi(無線LAN)機能は8機種ともIEEE802.11b/gをサポートしている。iPhone 4はこれに加え、100Mbps以上の実行速度を実現するIEEE802.11nにも対応している。Bluetoothも全機種が対応しており、ハンズフリー通話や音楽の再生、操作などがワイヤレスで可能。キーボードをワイヤレスで操作できるHIDプロファイルには、T-01BとIS02、iPhone 4が対応している。

 内蔵メモリは、初期状態から保存可能な容量を調べた。iPhone 4を除くと、特に保存容量が大きいのは約3.2GバイトのSH-10Bと、約3.4GバイトのIS01。T-01B、BlackBerry Bold 9700、IS02、X06HT/X06HTIIは100Mバイト台となっており、やや物足りない。ちなみに、Xperiaは16GバイトのmicroSDHC、SH-10BとX06HT/X06HTIIは2GバイトのmicroSDを同梱している。外部メモリはiPhone 4のみが非対応。

photo SH-10Bのデータフォルダの全体容量は、IS01と同じ3.4Gバイト

 こうしてみると、日本のケータイに求められる機能を網羅したスマートフォンは現時点では存在しないことが分かる。ただ、2台目として使うのなら、おサイフケータイや赤外線通信は非対応でも問題ないという人も多いだろう。まずはスマートフォンをメイン端末として使うのか、そもそもどんな機能が自分に必要かを考える必要がある。2010年秋以降に登場するであろう“全部入りスマートフォン”にも期待したい。

対応機能とサービス(その1)
通信速度(下り/上り) Wi-Fi 赤外線通信 GPS カメラ ワンセグ FMトランスミッター
Xperia 最大7.2Mbps/最大2.0Mbps ○(IEEE802.11b/
g準拠)
約810万画素CMOS
LYNX SH-10B 最大7.2Mbps/最大5.7Mbps ○(IEEE802.11b/
g準拠)
○(IrSimple) 約530万画素CMOS
dynapocket T-01B 最大7.2Mbps/最大5.7Mbps ○(IEEE802.11b/
g準拠)
約320万画素CMOS
BlackBerry Bold 9700 最大3.6Mbps/最大384Kbps ○(IEEE802.11b/
g準拠)
約320万画素CMOS
IS01 最大3.1Mbps/最大1.8Mbps ○(IEEE802.11b/
g準拠)
○(IrSimple) 約527万画素CMOS
IS02 最大3.1Mbps/最大1.8Mbps ○(IEEE802.11b/
g準拠)
約322万画素CMOS
iPhone 4 最大7.2Mbps/最大5.8Mbps ○(IEEE802.11b/
g/n準拠)
約500万画素CMOS △(アプリ+外部機器で対応)
HTC Desire X06HT/X06HTII 最大7.2Mbps/最大1.4Mbps※ ○(IEEE802.11b/
g準拠)
約500万画素CMOS
※:仕様上は上り最大2.0Mbps

対応機能とサービス(その2)
Xperia LYNX SH-10B dynapocket T-01B BlackBerry Bold 9700 IS01 IS02 iPhone 4 HTC Desire X06HT/X06HTII
Bluetooth(プロファイル) ○(HSP、HFP、A2DP、AVRCP、OPP、FTP(Server Only)) ○(HSP、HFP、OPP、A2DP、AVRCP) ○(HSP、HFP、HID、OPP、A2DP、AVRCP、SPP、PBAP) ○(HSP、HFP、DUNP、OPP、SPP、A2DP、AVRCP、PBAP) ○(HSP、HFP、A2DP、AVRCP、OPP) ○(HSP、HFP、HID、OPP、A2DP、AVRCP、SPP、PBAP、DUN) ○(HFP 1.5、PBAP、A2DP、AVRCP、PAN、HID) ○(A2DP、 AVRCP、 FTP、 HFP、 HSP、 OPP、 PBAP、 SPP、 GAP、 GOEP、 SDAP、 GAVDP)

対応機能とサービス(その3)
内蔵メモリ(初期状態の空き容量) 外部メモリ テレビ電話 おサイフケータイ ドキュメントビューアー 国際ローミング 緊急地震速報
Xperia 444Mバイト microSDHC(最大16Gバイト) ○(3G+GSM)
LYNX SH-10B 約3.2Gバイト microSDHC(最大16Gバイト) ○(3G)
dynapocket T-01B 約161.27Mバイト microSDHC(最大16Gバイト) ○(3G+GSM)
BlackBerry Bold 9700 約113.5Mバイト microSDHC(最大32Gバイト) ○(3G+GSM)
IS01 約3.4Gバイト microSDHC(最大16Gバイト)
IS02 約157.01Mバイト microSDHC(最大16Gバイト) ○(CDMA)
iPhone 4 約28.8Gバイト(32Gバイトモデルの場合) △(iPhone 4同士のみ) ○(3G+GSM)
HTC Desire X06HT/X06HTII 約140Mバイト microSDHC(最大32Gバイト) ○(3G+GSM)

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