今回選んだ8機種の中では、iPhone 4以外の7機種が外部メモリに対応している。「BlackBerry Bold 9700」と「HTC Desire X06HT/X06HTII」が最大32Gバイト、「Xperia」「LYNX SH-10B」「dynapocket T-01B」「IS01」「IS02」が最大16GバイトのmicroSDHCを利用できる。外部メモリと内蔵メモリの詳細は第1回を参照。
microSDスロットは7機種ともバッテリーカバーの内部にあり、BlackBerry Bold 9700を除き、バッテリーを外さないとカードを着脱できない。着脱のたびに電源を入れ直すのは面倒なので、microSDのデータはUSB経由でやり取りをする方がいいだろう。
BlackBerry Bold 9700のスロットはバッテリーの隣にあり、カードを斜めに挿し込むタイプなので、バッテリーを外さなくても着脱できる。ただし外す際に、少々カードを押しながら引っ張る必要がある。
赤外線通信をサポートしているのはSH-10BとIS01のみで、最大4Mbpsの高速通信が可能なIrSimpleにも対応している。この2機種はキャリアの違う兄弟機なので、外観や機能は共通している部分が多く、赤外線ポートは2機種とも前方側面にあるが、ポートのある黒い部分はSH-10Bの方がやや大きい。2010年の秋冬モデルでは、おサイフケータイを初めとする日本ならではの機能を取り込んだスマートフォンの登場が予想されるが、赤外線通信対応の機種も増えるのだろうか。
普段使っているイヤフォンをケータイでもそのまま使うのなら、ポータブルオーディオプレーヤーでもお馴染みの、3.5ミリのイヤフォンジャックが欲しいところ。これにはXperia、BlackBerry Bold 9700、iPhone 4、X06HT/X06HTIIが対応しており、変換コネクタ不要でイヤフォンを接続できる。
SH-10BとIS01は平型端子、T-01BとIS02はMicro USB端子に変換アダプタを接続してイヤフォンを利用しなければならない。SH-10Bは「イヤホンジャック変換アダプタ P001」、T-01Bは「イヤホン変換アダプタ(マイク/スイッチ付)T01」、IS01は「丸型イヤホンジャック変換アダプタ(0201QNA)」、IS02は「東芝microUSB-φ3.5変換ケーブル01」が必要になる。IS02の変換ケーブルは同梱されているが、ほかは別売となる。
内蔵スピーカーはXperiaが左側面、SH-10BとIS01がヒンジ部、T-01BとIS02、X06HT/X06HTIIが裏面、BlackBerry Bold 9700がディスプレイ上部、iPhone 4は底面にある。SH-10BとIS02のスピーカーは、本体を開いて置くと正面に位置するので聴きやすい。いずれの機種も必要最低限な音質という印象なので、音楽をしっかり聴きたければ、イヤフォンや外付けのスピーカーを使うことが望ましい。
充電やPC接続などに使う外部接続端子は、iPhone 4以外のモデルはMicro USBを採用している。Xperia、SH-10B、T-01B、IS01、IS02は端子にカバーが付いており、ケーブルを接続する際に少々手間がかかる。BlackBerry Bold 9700、iPhone 4、X06HT/X06HTIIの端子にはカバーがないのでスムーズに接続できる。
また、iPhone 4とX06HT/X06HTIIは本体底面に端子があるので、別売のクレードル充電器に立てかけて充電できて便利だ。そのほかの機種は、側面や上面に端子があるので、バッテリーとカバーを交換するXperia向けのクレードル充電器はあるが、端末を立てかけて充電することは基本的にはできない。
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