格安SIMを使って、LINEで何分話せる??SIM通

» 2014年08月12日 09時57分 公開
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 データ通信専用SIMに通話アプリを組み合わせることで、月々の通話料を安く抑えることができます。しかし、これらのアプリは、実際どれだけのデータ量が発生しているのでしょうか?FaceTime、LINE、Skype、050 plusの音声・ビデオ転送量を測定してみました。

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<検証方法>

 iPhone 5sのLTE接続でモバイルデータ通信を使って5分通話。データ転送量を確認し、1分あたりのデータ量を計算。Skypeは通話以外の通信が行われないよう、コンタクトは通話相手1人のみ追加。

通話・ビデオサービス データ転送量
サービス 5分間のデータ量(MB) 1分あたりのデータ量(MB)
FaceTimeオーディオ 2.1MB 0.42MB
FaceTimeビデオ 12MB 2.4MB
LINE音声通話 1.5MB 0.3MB
LINEビデオ通話 10.5MB 2.1MB
Skype音声通話 1.5MB 0.3MB
Skypeビデオ通話 31.2MB 6.24MB
050Plus 1.08MB 0.22MB

 FaceTime、LINE、Skype、050 plusといった人気の音声通話アプリのデータ転送量を確認したところ、上記のような結果になりました。

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 音声通話はどのサービスもほぼ横並びですが、FaceTimeオーディオがやや転送量多め。しかし、その分LINEやSkypeに比べるとラグが少なく安定している印象を受けました。転送量が少ない方で見ると、050 plusが頑張っています。有料アプリならではの通信データ圧縮・最適化のたまものですね。通話品質も高く安定しているので、リアルに電話の代わりになるアプリと言えます。

 一方、ビデオ通話は、Skypeのビデオ通話のデータ通信量の多さに驚きを隠せません。ちょっと格安SIMでのSkypeは遠慮したくなりますね……。画質的にはどのサービスも似たり寄ったりでした。素早い映像はどうしてもブロックノイズが発生してしまいます。

 この結果から、格安SIMで人気なプランとして高速通信1GB/月(IIJmio高速モバイル/Dサービス ミニマムスタートプラン)、50MB/日(OCN モバイル ONE 50MB/日コース)でどのくらい通話できるのか?を計算してみました。

1GB/月、50MB/日での通話可能時間 サービス
1分あたりのデータ量(MB) 1GB/月の制限内で話せる時間(時・分) 50MB/日の制限内で話せる時間(分)
FaceTimeオーディオ 0.42MB 39時間41分 119分3秒
FaceTimeビデオ 2.4MB 6時間56分 20分50秒
LINE音声通話 0.3MB 55時間34分 166分40秒
LINEビデオ通話 2.1MB 7時間56分 23分49秒
Skype音声通話 0.3MB 55時間34分 166分49秒
Skypeビデオ通話 6.24MB 2時間40分 8分1秒
050Plus 0.22MB 75時間46分 227分16秒

 音声通話ならどのサービスも、時間を気にせずに通話しても良いかもしれませんね。最も時間が少ないFaceTimeでも月換算で40時間弱、日換算で120分弱と十分な通話時間を確保できます。

 ビデオ通話は50MB/日のプランだと、最も長く通話できるLINEで23分。これは一見厳しい数字とも思えますが、Wi-Fiのない外出先でビデオ通話するというシチュエーションがそれほど多いとは思えません。出先や旅先で、ちょっと自分の状況を見せたいのであれば、十分な時間ではないでしょうか。Skypeはさすがに実用範囲外かもしれませんが……

 これらの結果を総合すると、音声通話・ビデオ通話ともにデータ通信量が低く使い勝手の良いLINE。とにかく長時間通話できる050 plus。ラグが少なく簡単なFaceTime、ビデオ通話は使っちゃダメなSkypeと、サービス毎の特徴が分かりました。この結果を踏まえ、どのサービスをメインに利用するか、今後の通話方針を検討してみてはいかがでしょうか。

(注:今回の調査はあくまでも独自に調査した一例となります。Androidスマホでの利用時など、端末が変わると多少の誤差が出るかもしれません。また、通信状況等によっても違いが出るため、あくまでも参考値としてどうぞ。)

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