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» 2014年12月15日 10時19分 UPDATE

「ZenFone 5」レビュー 第3回――どこまで“使える”? 独自の「ASUS ZenUI」を試す

ASUSのLTE対応SIMロックフリースマートフォン「ZenFone 5」を3回にわたってレビュー。最終回では独自の「ASUS ZenUI」を中心にUI(ユーザーインタフェース)をチェックする。

[房野麻子,ITmedia]

Androidの基本に沿った画面構成

 「ZenFone 5」は、ASUS独自のユーザーインタフェース「ASUS ZenUI」を採用している。ただ、ホーム画面については、ショートカットを配置できるホーム画面と、インストール済みアプリが確認できる一覧画面や、左右のフリックで画面を切り替える操作など、基本構造や操作は一般的なAndroid端末と変わらない。Android端末を使ってきていれば、すぐに使いこなせるはずだ。また、指定したアプリをロックして、起動するにはパスワードの入力を求める設定も可能だ。

photophotophoto ZenFone 5のホーム画面。ASUSが用意した多彩なアプリがプリインストールされているが、フォルダにまとめられているのでスッキリした印象だ(写真=左)。ホーム画面を長押しするとメニューが出現し、壁紙の交換やショートカットとウィジェットの配置が行える(写真=中)。「ホーム画面の編集」をタップすると、ホーム画面の追加や削除ができる(写真=右)
photo ホーム画面のアイコンを見やすくするために、壁紙の色合いを半透明にすることができる。透明度はスライダーで調整できる

 便利なのが通知バー。Android 4.4搭載機種では、画面上部から下へスワイプして呼び出せる通知バーには、各種通知のみが表示され、Wi-FiやBluetoothなどのクイック設定を呼び出すには、もう1ステップ必要なケースが多い。しかしZenFone 5では、左上部からスワイプすると通知バー、右上部からスワイプするとクイック設定が表示されるので、クイック設定をホームから1ステップで呼び出せる。

photophotophoto 画面最上部のピクトエリアから下になぞって引き出せる通知画面は2種類ある。画面右上からスワイプすると、各種機能のオン/オフや設定を切り替えられるクイック設定画面(写真=左)、画面左上からスワイプすると各種通知が確認できるシステム通知画面を呼び出せる(写真=中)。クイック設定に配置するボタンは好みのものを選べる(写真=右)
photophotophotophoto ホーム画面下部中央のアイコンをタップするとアプリ一覧画面になる。アプリ一覧画面は初期状態で4ページあり、左右フリックで切り替える。画面下のメニューで、ダウンロードしたアプリや最近使ったアプリをソートできる
photophoto 電話アプリのダイヤル画面。番号を入力すると連絡先候補が表示され、そこから選ぶこともできる(写真=左)。画面上のタブにタッチして連絡先を表示(写真=右)
photophoto お気に入り登録やグループ分けも可能(写真=左)。着信拒否機能も搭載している(写真=右)

独自機能「What's Next」と「やることリスト」が便利

 ホーム画面も使いやすいが、ZenFone 5にはほかにもさまざまな工夫が施されている。「What's Next」により、カレンダーに登録したスケジュールが、What's Nextアプリと、ロック画面や通知パネル、ウィジェットに、予定前にタイミングよく表示される。また、「やることリスト」アプリは、Webブラウザで閲覧中のニュースやYouTubeで見ていた動画、書きかけのメールなど、さまざまなアプリで作業途中になった内容をまとめてリスト化して表示する。後からやることリストにアクセスしてタスクを選択すると、該当のアプリが起動してスムースにタスクを終了できる。

photophotophoto What's Nextを利用すると、スケジュールなどをロック画面や通知パネル、ホーム画面ですぐに確認できる(写真=左、中)。What's Nextアプリで利用のオン/オフ設定や表示設定ができる(写真=右)
photophotophoto 作業を途中で止めなくてはいけないときに、やることリストに登録しておくと便利。たとえばWebサイトの閲覧を途中で止めるときに、メニューで「後で読む」を選択(写真=左)。YouTubeの動画を途中で止める場合は、共有メニューから「やることリスト」を選択する(写真=中)。時間ができたときに、やることリストアプリを開き、「今読む」「今チェックする」にタッチすると、該当するアプリが起動して同じ画面にアクセスできる(写真=右)

 日本語入力システムに「ATOK」が採用されているのもポイントだ。賢い変換で快適に入力でき、独自のジェスチャー入力のほか、ケータイ入力やフリック入力、2タッチ入力にも対応する。

photophotophoto 日本語入力システムはATOK。初期状態では独自のジェスチャー入力が設定されているが、フリック入力やケータイ入力などももちろん設定できる(写真=左)。キーボードは高さ調整が可能(写真=中)。PCで登録した単語をATOK Syncで共有できる(写真=右)

APNの設定も簡単、ASUS独自の便利アプリも豊富

 ZenFone 5はSIMロックフリー端末なので、さまざまなMVNOのSIMカードを挿して使えるが、多くのMVNOのAPN(アクセスポイントネーム)情報が本体にあらかじめ登録されている。登録されているMVNOのSIMカードの場合は、カードを挿入してAPNを選ぶだけで自動的にAPNが設定される。“格安スマホ”や“格安SIM”を初めて使うユーザーに優しい配慮だ。

 ブルーライトをカットして電子書籍を読むときに最適な色合いに調整してくれる「読書モード」、手袋を装着したままでも画面タッチ操作ができる「手袋モード」、初心者やシニア層向けに、よく使う機能を大きなアイコンで表示する「簡単モード」も採用した。

photophoto ZenFone 5をSIMカードとセット販売するMVNOを始め、多くのMVNOのAPN情報がすでに登録されている。ここに登録されているMVNOを利用するユーザーはSIMカードを挿してAPNを選ぶだけで通信可能になる

 ホーム画面のASUSフォルダからは、ユニークな独自アプリを起動できる。「Splendid」アプリでは、ディスプレイの色温度や色相、再度などを好みに調整可能。「AudioWizard」アプリには6つのサウンドモードが用意され、用途に合った音質を選べる。「SuperNote」は手書きに対応したノートアプリだ。

photophotophoto 色相や彩度、色温度などをスライダーで好みに設定できる「Splendid」(写真=左)。「AudioWizard」を起動すると6つのサウンド設定から用途に合ったものを選べる(写真=中)。手書きに対応した「SuperNote」は、アイコンをタップするだけで機能を選べるシンプルなメモアプリだ(写真=右)

 海外製のミッドレンジ端末の中には、機能や操作性に物足りなさを感じる端末もあるが、ZenFone 5はさまざまな工夫や配慮がなされ使いやすい。価格以上の満足感を得られる端末だと感じた。

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