コラム
» 2015年12月22日 10時18分 UPDATE

ITmediaスタッフが選ぶ、2015年の“注目端末&トピック”(ライター村元編):スマートフォンの用途が広がった2015年/SIMフリースマホは性能を競う時代に

スマートフォンそのものに目立った進化はなかったものの、スマートフォンと連携するデバイスが注目を集め、定額制コンテンツが続々登場。SIMロックフリーという新たな選択肢の裾野も広がった2015年。スマートフォンの用途が広がった年ともいえそうだ。

[村元正剛,ITmedia]

多くのユーザーの関心を集めた「Apple Watch」

 個人的に、2015年に購入して最もワクワクした端末はApple Watchだ。「ウェアラブル」というキーワードが注目され始めたのは2013年と認識している。以来、多くのメーカーがスマートウォッチを発売したが、「ヒットした」といえる端末はなかったと思う。

 Apple Watchの出荷台数や販売台数は公表されていないが、今までで最も注目されたウェアラブル端末であることは間違いない。実際に購入して使っている人は、モバイル関係者やApple製品のファンが中心だと思うが、購入しないまでも興味を持ったユーザーは少なくないと思う。そして、もはや「Apple Watch=ウェアラブル端末」という認識ではなく、「これから普及するかもしれない新しいデバイス」として認知されているように思う。

photo 「Apple Watch」

 筆者は5月以来、Apple Watchを使い続けているが、今では着けていないと不安になるくらい欠かせないものになっている。実際に使う機能は限定的で、時刻を確認して、通知をチェックして、時々「アクティビティ」というアプリで、その日の運動量をチェックするくらい。仕事が忙しい日などは、ほとんど画面を見ることがないくらいだ。それでも、満足感は高く、腕から外したくならないのは、腕時計として違和感なく使えるからだろう。「使いこなさないともったいない」なんていうプレッシャーも感じない。初号機ながら完成度は非常に高いと思う。

 これまでスマートウォッチは、スマートフォンの機能を拡張する道具として注目されていたと思うが、これからは、腕時計を買う際の選択肢に自ずと入ってくるのではないかと思う。

定額制音楽・映像配信サービスが普及

 「Apple Music」「Google Play Music」などの定額制音楽サービスが相次いでリリースされたことや、「Netfix」の日本参入により、定額制映像配信サービスの競争が激化したことも、2015年の大きなトピックだろう。これらのサービスは一定期間を無料で試せることもあり、多くの人が複数のサービスを利用したのではないかと思う。

photo 音楽と映像の定額配信サービスも増加した

 音楽の聴き放題サービスは、以前から、キャリアが提供するサービスなどがあったが、音楽配信のメインストリームにはなっていなかったと思う。レコメンドされたプレイリストやラジオなど、ランダムに流れる音楽を聴くという体験が、「いい曲だなぁ」「こんなアーティストがいたのか!」という新しい出会いにつながるようにも感じている。フルサービスを利用するには月額1000円程度かかり、データ通信料が増える可能性もあるので、どこまで普及するかは予測できないが、将来的には、新しい「音楽の聴き方」として定着してくるのではないかと思う。

 映像配信サービスは、以前から「dTV」や「Hulu」が一定の人気を得ていたが、「Netflix」と「Amazonプライム・ビデオ」の参入によって、本格的な普及期に入った印象だ。スマートフォンで映画を楽しむために、大画面・高精細を求める人は今後も増えていくだろう。また、Apple TVやChromecast、Fire TV Stickなど、テレビの大画面で楽しむためのデバイスもさらに普及するのではないかと予測している。

SIMロックフリースマホも性能を競う時代に

 5月以降に発売された携帯電話にSIMロック解除が義務付けられたこともあり、「SIMフリー元年」と呼ばれることもあった2015年。これを商機と捉えて、多くのメーカーがSIMロックフリー市場に参入。筆者のカウントに間違いなければ、2015年は約60のSIMロックフリースマートフォンが発売されたはずだ。また、MVNOが格安SIMとSIMロックフリースマートフォンをセットで販売する商法も定着した。

 民間の調査会社などが発表したデータや、関係者から耳にした情報によると、SIMロックフリースマートフォンの市場規模はまだ小さい。「期待していたほどには広がっていない」という見方もある。されど、出荷台数が伸び悩むキャリアのSIMロックのスマートフォンを尻目に、SIMロックフリースマートフォンの出荷台数が右肩上がりで伸びているのは事実だ。

 この新しい市場をリードしているのがASUSだ。2014年11月に、主要なMVNOと組んで発売した「ZenFone 5」がヒットを記録し、5月にはキャリアのハイエンドモデルに引けを取らないスペックを備えた「ZenFone 2」を発売。さらに、8月にはミドルレンジの「ZenFone 2 Laser」、9月には「ZenFone Selfie」を発売し、ラインアップを強化した。日本向けにSIMロックフリースマートフォンを展開するメーカーの中では唯一、自社のブランド名を浸透させることに成功しているといっていいだろう。

photo 2015年は「ZenFone 2」を筆頭に日本で存在感を示したASUS

 「Ascend」から「HUAWEI」にブランド変更したHuaweiも、ミドルレンジの「HUAWEI P8lite」をヒットさせて、6.8型という大画面の「HUAWEI P8max」、フラッグシップのハイエンドモデル「HUAWEI Mate S」を投入するなど、ラインアップを強化した。世界市場で着実にシェアを伸ばしているメーカーでもあり、日本国内で知名度を上げるきっかけの年になったのではないかと思う。

 なお、審査に参加させていただいた「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2015」で、筆者は「Xperia Z5 Premium」を1位に選んだが、実は、本当に1位に推したかったのはノミネート選外となった「Nexus 6P」。約5.7型のWQHDディスプレイを搭載したHuawei製のスマートフォンだ。SIMロックフリーでも購入でき、音楽・映像配信サービスとの相性も抜群。片手で操作するにはやや大きいが、スマートウォッチがあれば、カバンに入れたままでもOK! まさに、今どきのニーズに応える完成度の高いスマートフォンだと思っている。

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