iPhoneが手元にあって、目の前においしそうな料理が出てきたら、撮りますわな。撮る人も撮らない人もいるんだけど、撮らない人も取りあえず「撮ろう」と思ってください。
でまあ撮るわけである。こんな風に。
料理を撮るのに時間を掛けちゃって、めんがのびたり、温かかったものが冷めたりしたら台無しなわけで、ぱっと見てこう撮ろうと決めて、ささっと撮って食べる。
時々「これは真上から撮ったらインパクトがあってきれいなんじゃない?」と思うことがある。ブログやらSNSやらの料理写真を見ても、時々真上から撮ったインパクトのある写真があり、撮りたいと思う人もいるはず。
さっきのお皿だとこうなる。
これをトリミングして「miil」という料理写真SNSにアップしたのがこちら。
近所のお店のランチなのでお皿の上もさほど豪勢ではないけど、真上から撮るインパクトってけっこうあるよなと思ってもらえればと思う。
でもこれが意外に難しい。丸いお皿ならともかく、四角いプレートに乗っていると、少しでも斜めになってるとバレちゃうのだ。
で、真上から撮るときのコツ。
たまたま料理の話から始めたけど、もちろん料理に限らない。マンホールの蓋を取るのが趣味の人は真上からきれいに撮りたいだろうし(マニアックすぎますか)、カードや本を撮るときも真上からちゃんと狙えばきれいな形に撮れる。
でもなかなか上手くいかないもの。大きな理由は、iPhoneのカメラは本体の隅っこに付いているからだ。
iPhoneで写真を撮るとき、顔の正面にiPhoneを持ってきて画面を見ながら撮る(当たり前だ)。でも真っすぐに撮るには「顔の正面にカメラのレンズ」がなきゃいけない。そうすると肉眼とカメラの軸が一致するので正面からきちんと撮りやすい。
でもつい画面を正面に持っていきがちだ。
例えばこんなことが起きる。
のである。これ、被写体とカメラの距離が近ければ近いほどずれが大きくなるけど、例えば真っすぐ遠くに伸びる道を中心からきれいに撮りたいとかそういうときでも、これがずれるときれいな左右対称にならない。
どうするか。常にカメラの位置を意識して、iPhoneの端っこが被写体と正対するように撮るのである。
iPhoneのカメラはボディーの隅っこに付いているので、画面との位置のずれを、特に被写体との距離が近いときは意識して撮るとよいでしょう、という話。
あとはグリッド線表示をオンにしてそれを目安にするといい。
とはいえ、きれいに真上から撮るのって意外に難しい。
お店の中で立ち上がって真上からのぞき込みながら微調整しながら撮るってのもなんだか間の抜けた話だ。
わたしはもう真上から撮りたいと思ったら、サードパーティー製のカメラアプリを使っている。
多くのカメラアプリが、iPhoneが内蔵するジャイロセンサーを使った「水準器」機能を持っているのだが、大抵正面から撮るとき専用、全方向対応のアプリって他に見たことがない(全カメラアプリをチェックできているわけじゃないので、他にもあったらご容赦を)。
わたしが使うのは「ProCamera」。
やたら高機能なのでちょいと値は張るが、水準器が真上真下にも対応しているアプリということで重宝してる。
カメラを真下に向けるとこんな表示になるのだ。中央に黒い○が来て、縦も横も緑色になったらちゃんと真下を向いてますという証拠に。これで傾いていない写真を真上から撮れる。
そうそう、真上から撮るときは光に注意。これも少し手前に影が入って暗くなってしまったけど、真上からの光が強いとこういう残念なことになります。
ともあれ、こういうマニアックなものを撮りたいときも、ProCameraがあればきちんと四角いものを四角く撮れるのである。
今回は「真上から撮る」話に絞ってみたけど、真正面から撮るときもレンズはiPhoneの隅っこに付いていることを意識するとよいかと思います。
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