インタビュー
» 2017年02月21日 10時45分 UPDATE

MVNOに聞く:「エンタメフリー・オプション」からKDDI傘下、iPhone SEまで――ビッグローブに聞く (2/3)

[石野純也,ITmedia]

ドコモ回線のMVNOサービスはやめない

―― ちょうどKDDIのお話が出たところで伺いたいのですが、ドコモ回線を使ったMVNOが突然提供中止になるという心配はないのでしょうか。まずはそこからお聞かせください。

中野氏 それはまったく問題ありません。2月からは具体的に協議していますが、今までと同様、お客さまにはまったくご迷惑をおかけすることはないようにしていきます。

―― ドコモから特に何か話が来ているということもありませんか。

中野氏 特にありません。接続は約款で決まっているものですし、われわれも心配はしていません。

―― 逆に、au回線を使ったMVNOをやられるということは。

中野氏 そこは今、検討しているところです。(同じauのネットワークを使った)UQ mobileとは、ある意味で位置付けが違う部分は出てくると思います。

―― グループとして、auのネットワークに軸足を置いていくことになるのでしょうか。

中野氏 そういったことは考えていません。お客さまがどちらを選んでくれるかで、もしそうなれば(au回線のサービスを提供すること)、両方をフェアに提供していくようになるのだと思います。

BIGLOBE SIM KDDIグループになったことで、双方の顧客基盤、サービスを生かしたシナジー創出が期待される

「iPhone SE」の販売は終了する

―― 以前は「ほぼスマホ」を立ち上げるなど、端末に対して積極的なイメージもありましたが、最近はややおとなしい印象を受けています。今現在の考え方を教えてください。

中野氏 端末もずいぶんと進化してきた一方で、自ブランドの端末を作るのは費用の面でも難しいところがあります。お客さまにたくさんのチャンスを与えるという意味で、多くのメーカーと取引して、下から上までそろえるようにしています。その中に、iPhoneもあります。

―― ちょうど、今、それを聞こうと思っていました(笑)。1月に「iPhone SE」の販売を開始しました。

BIGLOBE SIM ビッグローブの「iPhone SE」製品サイト

中野氏 ただ、あれはやってはみたのですが、なかなか調達やハンドリングが思ったようにできませんでした。今、まだ在庫は残っていますが、この在庫を最後にやめようと思っています。期待されている方には申し訳ないのですが……。

―― 親会社のKDDIからストップがかかったというようなことはありますか。

中野氏 それはありません。われわれもビジネスをしたかったのですが、安定した供給ができないというのが理由です。エンドユーザーの期待に十分応えられないのであれば、Androidの品ぞろえをしっかりしていきたいですね。

―― 親会社からあっせんしてもらうということは……。

中野氏 期待感は持っていますが、まだ2月になってから2週間ほど(※インタビュー時点)で、具体的な話はできていません。KDDIグループの一翼を担う上で、それは期待したいのですが。

―― 現状だと、端末セットとSIM単体、どちらが多いのでしょうか。

中野氏 少しずつ、端末とセットで買う方が増えています。これはどちらかといえば、MVNOの広がりと関係しています。最初はSIMカードだけを買って自分で入れ替えるリテラシーの高い方が中心でしたが、だんだんと普通の方が増えています。端末が古くなったので、どうせなら新しい方がいいという方が加入しているということですね。ただ、MVNOの特徴でもありますが、端末全部をそろえているわけではないので、まだまだSIMカードだけの方も多くいます。

―― 3GとLTEでのデュアルSIM、デュアルスタンバイに対応した端末も増えています。ビッグローブさんは導入も早かったと記憶していますが、これをもっと有効活用したようなサービスは、何か考えていますか。

中野氏 今後、デュアルSIMでユーザーの皆さんの得になるようなことは考えていきたいですね。なかなか難しいことではありますが、アイデアレベルではいくつかあります。今だと普通は、海外に行った際に現地のSIMを挿して使うことが多いと思いますが、国内でもっと面白い使い方がないかは検討していきます。

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