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» 2017年04月19日 22時02分 UPDATE

IIJmio meeting 15:キャリアのスマホで格安SIMを使うときの注意点は? IIJ堂前氏が解説 (1/2)

IIJが開催したファンミーティング「IIJmio meeting」で、エンジニアの堂前氏が、キャリアのスマートフォンでIIJmioの通信サービスを使う際の注意点を解説。iPhoneとAndroidの違い、SIMロック解除と対応周波数が重要であることに言及した。

[房野麻子,ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)が、4月15日にファンミーティング「IIJmio meeting 15」を開催。同社の技術広報担当課長エンジニア 堂前清隆氏が、「SIMロックを解除してau、ソフトバンクのスマホを使うとどうなるのか?」というテーマで、IIJmioのSIMカードでキャリア端末を使う際の注意点などを詳しく説明した。格安SIMでキャリア端末を利用する際に注意したいポイントが満載だったので、MVNOへの乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしていただきたい。

堂前清隆 IIJ 技術広報担当課長エンジニア 堂前清隆氏

SIMロックと対応周波数がカギ

 「格安スマホ」という言葉が一般的になった現在、MVNOと契約する人の多くは、MVNOのSIMカードとSIMロックフリー端末をセットで購入して利用している。IIJでも端末とSIMカードをセットで販売しているし、家電量販店でも取り扱いが増えている。

 一方、これまで使ってきたドコモ、au、ソフトバンクのスマートフォンが、MVNOのSIMカードでも動作するのかどうかは、気になる点だ。今使っている機種を買い替えたくない、余ったスマホを家族に使わせたい、または中古のキャリア端末を買ったといった時に、格安SIMを問題なく使えるのだろうか?

IIJmio meeting 格安SIMと端末をセットで購入する人が増えているが、今回取り扱うのは格安SIMをキャリア端末で使うケース

 キャリアスマホをIIJmioを始めとしたMVNOのSIMで使う場合、大きく2つの注意点がある。1つはSIMロック。キャリアが販売したスマホは、原則的にそのキャリアの契約で使う。SIMロックは、他社のSIMカードでは使えないようにする仕組みだ。キャリアが販売するスマホは基本的にSIMロックがかかっており、他キャリアのSIMカードでは使えない。

 もう1つは対応周波数だ。各キャリアは異なる電波を使っており、ドコモが販売するスマホはドコモの電波に対応している。対応周波数が違うと通信できず、つながらない。

IIJmio meeting キャリア端末を使うときに注意したいのは、SIMロックと対応周波数

 まずはこの2つのポイントを理解することが大切だ。さらに、MVNOのSIMカードをiPhoneに挿すのか、Android端末に挿すのかで、話が大きく変わる。

キャリアのiPhoneを使う場合

 iPhoneは分かりやすい。iPhoneの背面には「A1779」「A1785」などの「モデル番号」が記載されている。例えば、日本で販売されているiPhone 7は、ドコモでもauでもソフトバンクでも、さらにはAppleストアで売られているSIMロックフリーのiPhone 7でも、同じモデル番号A1779が記載されている。これは、日本国内にある正規のiPhoneは通信機能が同じということだ。

IIJmio meeting 日本のキャリアが販売しているiPhoneは、SIMロックがかかっているだけで、モデル的には全て同じもの

 日本のiPhoneは、どのキャリアで販売されたものでも、他キャリアの基地局と通信できる性能を備えている。通信できないのはSIMロックが掛かっている場合で、SIMロックを解除すれば、MVNOを含むどのキャリアのSIMカードでも使えるようになる。

IIJmio meeting SIMロックがなければ、どのキャリアのiPhoneでも他社のSIMを挿して使えるようになる

 IIJmioのSIMカードには、ドコモの回線を借りて提供している「タイプD」と、KDDI(au)から回線を借りて提供している「タイプA」のSIMがある。ドコモが販売したiPhoneの場合、タイプDのSIMでSIMロックを解除しなくても使えるというメリットがある。

 そうすると、auのiPhoneは、タイプAのSIMでそのまま使えないのか? という疑問が出てくる。残念ながらそのままでは使えず、SIMロックを解除しなくてはならない。

IIJmio meeting IIJmioのSIMとキャリアiPhoneとの関係。SIMロックを解除すれば、タイプD、タイプA、どちらも使える

 では、SIMロックはどうやって解除するのか。現在出回っているiPhoneには、SIMロックを解除できるものとできないものがある。SIMロック解除できるiPhoneは、2015年5月以降に発売されたiPhone 6s/6s Plus以降の機種。2015年5月以降という時期は、総務省のガイドラインによって決定した。今後、新しいiPhoneが登場しても、原則的にはSIMロック解除ができるはずだ。

IIJmio meeting 2015年5月以降に発売されたiPhone 6s/6s Plus以降のiPhoneは、SIMロックを解除できる

SIMロック解除の条件と手続き

 実際にSIMロックを解除するには3つの条件がある。

 1つ目は、SIMロック解除が可能な端末であること。2つ目は、ユーザーが購入後、180日以上経過していることだ。3つ目は、ネットワーク利用制限がかけられていないこと。いわゆる“赤ロム”ではないことだ。スマホを割賦で購入した場合に、支払いがきちんと行われていることが条件だ。

 「180日以降」という条件は、2017年8月から「100日程度」に改正される予定だ。一括払いで端末代金を払ってしまった場合は、速やかにSIMロックが解除できるようになる見込み。

 また、auは中古販売店で購入した端末でもSIMロック解除が可能だが、ソフトバンクは端末を購入した本人しか解除できない。中古で購入したもの、譲渡されたものに関しては解除できない。さらに、自分で買った端末であっても、ソフトバンクの契約中、もしくは解約後90日間までしか解除できない。

 解除の手続きは、スマートフォンやPCからオンラインで手続きすると無料、ショップでは有料(3000円)だ。

IIJmio meeting auとソフトバンクのSIMロック解除の条件。iPhoneで説明されているが、Android端末でも同じだ。

 iPhoneのSIMロック解除後は、MVNOのWebサイトからAPN構成プロファイルをインストールすればいい。「この作業は比較的簡単にできる。ネットで手続きすると無料なので、試しにやってみるのもいい」と堂前氏も勧めていた。

 ちなみに、SIMロックを解除してもiPhone内の写真などのデータは消えないとされている。しかし、auのWebサイトには「消失する恐れがあります」と記載されており、念のためバックアップを取ってから解除した方が安全とのことだ。SIMロックを解除しても、iPhoneの見た目や操作感はそのままで、Apple IDや購入したアプリもそのまま使える。

IIJmio meeting スマホやPCでSIMロックの解除を行う手順

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