au対応でパワーアップしたSIMフリースマホ「g07+」 デュアルSIM デュアルスタンバイ時の注意点は?ITライフch

» 2017年04月27日 06時00分 公開
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au対応でパワーアップしたSIMフリースマホ「g07+」 デュアルSIM デュアルスタンバイ時の注意点は?

 NTTレゾナントが3月に発売した、SIMフリースマホ“gooのスマホ”の最新版となる「g07+(グーマルナナプラス)」。

g07+

 このg07+では、低価格ながらミッドレンジの性能をもつ「g07」のバージョンアップ版として、カメラ性能の強化やUIの改善といったいくつかの改良が施されています。その一つとなるのが、同時に2つのSIMを使用できるという「デュアルSIM デュアルスタンバイ」(DSDS)に関するもの。

 DSDSによって、一方のSIMでデータ通信を行いながら、同時にもう一方のSIMで通話の待ち受けができるようになります。そのため、ガラケーとデータ通信専用スマホや、プライベート用と仕事用といった複数の端末を使い分けてきたユーザーが1台にまとめたり、キャリアの定額通話とMVNOの格安データ通信を組み合わせたりと、既存のプランに当てはまらない運用ができるメリットがあります。

 今回は、このg07+で新しくなったDSDSに着目して、実際の使用感を検証します。なお、g07+の基本スペックについては、ITライフch記事「コスパ抜群のgooのスマホ「g07」が3キャリア対応でバージョンアップ!「g07+(グーマルナナプラス)」登場」をご覧ください。

au"ガラケー"ユーザー必見!CDMA2000に対応した希少DSDS機「g07+」レビュー

 g07+ではFOMAプラスエリアやSoftbankプラチナバンドといったドコモ、ソフトバンクの主要3G/LTEバンドに加えて、なんと昨今ではめずらしくauのCDMA2000(BC0 / BC6)に対応。そのため、g07より受け継いだDSDSについても、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアで音声+データ通信の組み合わせができるようになりました。

auのCDMA2000(BC0 / BC6)に対応

 これまで周波数の違いや通信技術の特殊性などから国内でCDMA2000に対応したDSDS機種は少なく、特に公式に使用するために必要な技適マークを取得している製品は、4月時点でASUSのZenFone 3 Deluxe 5.7インチモデル(ZS570KL)のみとなっています。そのため、DSDSを使ってみたいauの“ガラケー”ユーザーにとって、このg07+は価格面からも非常に魅力的と言えるでしょう。

SIM 1にmicro SIM、SIM 2にnano SIMを挿入

 DSDSの設定方法ですが、SIMカードスロットのSIM 1にmicro SIM、SIM 2にnano SIMを挿入して使用します。SIM 2はmicro SDカードスロットと併用のため、どちらか一方しか使えません。

SIMの設定方法

 SIMの設定方法については、すでに主要キャリアとMVNOのAPN(アクセスポイント名)が登録されているため、ホーム画面の設定アイコンから「SIM管理」をタップし、そこからSIMごとにサービス名を選択すると完了です。

注:4月4日現在の最新バージョンでは、ドコモやソフトバンクとは異なり、auのサービス名「通話専用SIM(au)」は表示されません。使用には問題ないため、以下に説明する「SIMカード」設定画面において「KDDI(au)」と表示されていることを確認してください。

「SIMカード」設定画面

 また、2つのSIMともに音声通話に対応している場合、どちらの電話番号で発信するかを決めるには、同じく設定アイコンから「設定」をタップし、「SIMカード」の項目にある「優先SIM」で通話に使用するSIMを選択します。なお、着信はどちらのSIMの電話番号でも特別な設定なしで行えます。

au系MVNOの使用には難点も

 ただし、au回線についてはあくまで3Gによる音声通話にのみ対応しているため、例えばauのSIMで通話定額サービス「カケホ」を利用しつつ、au系のMVNOを利用した通信用SIMで格安データ通信を行うといった組み合わせはできません。

au回線については、いくつか制約が

 また、auのLTE対応SIMを使用する場合、その電話番号で発信や着信は行えますが、3G/LTEともにデータ通信は不可となっています。SMSについても、auの場合、3G音声通話用SIMの番号では送受信できますが、LTE対応SIMでは使えないといった制約が生じています。

 ちなみにVoLTEについては3キャリアとも非対応となっているので、auのVoLTE専用SIMでは通話、データ通信ともに行えなくなるので注意が必要です。

 音声通話に限れば、au+auの組み合わせにおいても、それぞれの電話番号で発着信できます。ただし現実的には、音声通話用としてauのSIMを使用する場合、もう一方のデータ通信用にはドコモかソフトバンクのSIM、もしくはそれぞれの回線を使用するMVNOのSIMを用意するのが必須と言えるでしょう。

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この記事の執筆者

SIM通編集部

SIM通編集部

2013年10月にSIMカード情報の専門メディア「SIM通」を開設。以来、格安SIM・格安スマホに関する最新情報やSIMフリー端末のレビュー、インタビュー取材などの記事を配信してきました。「ITライフch」でも、SIM・MVNOに関する記事執筆を続けていきます。


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