Let'snote LIGHT Rの最新世代となるCF-R7をレビュー記事がPCUSERに掲載されているが、そこで紹介されている最新のスペックとCF-R3のスペックを比べてみると、さほど違いがないことに気がつく。HDDの容量こそ、CF-R7の店頭モデルで80Gバイト、直販モデルで最大250Gバイトと、CF-R3の40Gバイトとは比べ物にならないほどの大容量だが、そのほかはCPUの動作クロックが店頭モデルで1.20GHz、メモリ容量も1Gバイト(ただしCF-R7は標準だが)と違わない。そして、バッテリー駆動時間はCF-R3の9時間に対してCF-R7は7.5時間と短くなっていたりする(ただ、CF-R7ではキーボード全面防滴や100キロ荷重に耐えるホディなど、CF-R3には施されていない「堅牢性能」を持っていることは覚えておくべきだ)。
ただ、GENOのLet'snote R3が中古再生品ということで「バッテリーパックが劣化しているんじゃないの?」と心配するユーザーもいるだろう。そこで、「YbInfo」を使って評価用の機材に搭載されていたバッテリーパックのステータスを確認してみたところ、「設計容量53280ミリワットアワー」「フル容量53280ミリワットアワー」と、いたって元気であることが分かった。「じゃ、2005年モデルのPentium Mノートのパフォーマンスに不安はないのか」ということで、PCMark05を使ったベンチマークテストの結果も紹介しておこう。同じ条件で測定したベンチマークテストの結果として、少し前のモデルになるがLet'snote LIGHT R7プレミアムエディション2007年秋冬モデルで測定したレビュー記事を掲載しているので、パフォーマンスが気になるユーザーはそちらと比べていただきたい。
ただし、Let'snote LIGHT R3では、グラフィックス系のベンチマークテストを行うことができなかった。これは、搭載しているIntel 855GMEチップセットに統合されているグラフィックスコア「Intel Extreme Graphics2」がコアクロック200MHz、パイプライン1本とと非力であるためで、ここは、2005年モデルであるLet'snote LIGHT R3の限界ということになる。しかし、そういう用途に使わなければ、その性能はいまでも現役として通用する。
電力管理設定 | 常にオン | ポータブル | 最大バッテリー利用 |
---|---|---|---|
PCMark05 PCMarks | 1197 | 1197 | 828 |
PCMark05 Physics and 3D | 29.2 | 29.2 | 27.9 |
PCMark05 VideoEncoding | 89.2 | 89.2 | 45.7 |
PCMark05 Image Decompression | 7.2 | 7.3 | 3.6 |
PCMark05 HDD VirusScan | 5.9 | 5.7 | 5.5 |
液晶輝度 | 電力管理 | 消費電力(ミリワット) |
---|---|---|
高輝度 | 常にオン | 10920 |
高輝度 | Portable | 9850 |
中輝度 | Portable | 7810 |
低輝度 | Portable | 5260 |
低輝度 | 最大バッテリー活用 | 5180 |
中輝度 | 最大バッテリ利用&PCMark05 Multithreaded Test3 | 11530 |
中輝度 | 常にオン&PCMark05 Multithreaded Test3 | 13770 |
GENOによってよみがえったLet'snote LIGHT R3は、軽量小型、長時間のバッテリー駆動、そして、ファンレスと、“古きよき時代”のLet'snote LIGHTの特徴をすべて備えている。確かに中古再生品ではあるが、そのおかげで「安い!」という、いま最もユーザーから求められている要素も加わることになった「帰ってきた」Let'snote R3は、ある意味、最強の携帯ノートPCということができるのではないだろうか。いやー、ホント、これ欲しいなっ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.