WiMAX内蔵PCの最大のメリットは「なにより、かさばらない」ことだ。そもそも小型軽量のVAIO type Pにおいては、このメリットが特に有効だ。
USB型(やPCカード、ExpressCard型)の外付け端末も、通信速度そのものは劇的に変わらない。ただ、なにより「接続しなければならない」のはやはり面倒だ。本体から出っ張るため、その分設置スペースも必要で、時には操作時にじゃまと感じることもある。そして、バッグ収納時も、破損の恐れがあるので「取り外す」必要がある(筆者は、外した端末を喫茶店に置き忘れた経験もある)。
だからこその「PC内蔵」だ。いまやモバイルノートPCにおいて、外付け端末で無線LANを利用するなど考えられないことと同様に、モバイルWiMAXも「PCに標準搭載」されるのが自然な流れとさえ思える。2009年8月時点の障壁は、UQ WiMAXのサービスエリアの狭さとシームレスに通信を切り替えられないことが挙げられるが、これらは今後、改善されていくことと期待する。ディスプレイを開いて、外出時もすぐ通信できる「手軽さ」を体験すると、プラス1万円の価値はすぐ実感できることだろう。
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