WiMAXを内蔵した「VAIO type P」、速度と使い勝手は3G内蔵モデルとどう違う?つながれば「極楽」(3/3 ページ)

» 2009年08月04日 16時44分 公開
[Sho INOUE(K-MAX),ITmedia]
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「なにより面倒でない」──ここにプラス1万円の価値がある

photo USB型端末は導入手段こそ手軽だが、本体の側面に差す端末が、ときにはじゃまと感じることもある。「PC内蔵」であればこのデメリットはなくなる

 WiMAX内蔵PCの最大のメリットは「なにより、かさばらない」ことだ。そもそも小型軽量のVAIO type Pにおいては、このメリットが特に有効だ。

 USB型(やPCカード、ExpressCard型)の外付け端末も、通信速度そのものは劇的に変わらない。ただ、なにより「接続しなければならない」のはやはり面倒だ。本体から出っ張るため、その分設置スペースも必要で、時には操作時にじゃまと感じることもある。そして、バッグ収納時も、破損の恐れがあるので「取り外す」必要がある(筆者は、外した端末を喫茶店に置き忘れた経験もある)。

 だからこその「PC内蔵」だ。いまやモバイルノートPCにおいて、外付け端末で無線LANを利用するなど考えられないことと同様に、モバイルWiMAXも「PCに標準搭載」されるのが自然な流れとさえ思える。2009年8月時点の障壁は、UQ WiMAXのサービスエリアの狭さとシームレスに通信を切り替えられないことが挙げられるが、これらは今後、改善されていくことと期待する。ディスプレイを開いて、外出時もすぐ通信できる「手軽さ」を体験すると、プラス1万円の価値はすぐ実感できることだろう。


photo UQコミュニケーションズの出資者でもあるJR東日本は、UQ WiMAXの使える駅にこのようなステッカーを掲示している。首都圏においてはこのステッカーを掲示した駅も徐々に増えてきている。全国で基地局設置の計画も進行中だ

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