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» 2009年08月06日 17時20分 UPDATE

GeForce GTX 280M SLIの実力:最高のグラフィックスオプションで「Alienware M17x」を試す

“エイリアン級”ノートPC「Alienware M17x」をGeForce GTX 280MのSLI構成で検証する。“宇宙最強”と聞くと「大サービスでごらんにいれましょう。わたくしの真の姿を……」などというセリフが頭をよぎってしまうあなたに。

[ITmedia]

“エイリアン級”のゲーミングノートPCをもう1度試す

og_alien_001.jpg Alienware M17x

 豊富なラインアップを擁するデルのコンシューマー向けPCにおいて、最もハイエンドのゲーミングPCブランドは、2006年にデルが買収したAlienwareの名を冠することになった。日本市場にその第一弾として登場したのが“宇宙最強”をうたうノートPC「Alienware M17x」だ。すでにPC USERでは、Alienware M17xの魅力的な外観や使い勝手、圧倒的な性能をレビューしているが、いずれも量産試作機による評価であり、またシステム構成もやや中途半端なものとなっていた(関連レビュー:宇宙最強!?――異形ノートPC「Alienware M17x」との遭遇“宇宙最強”のゲーミングノートPC「Alienware M17x」を試す)。

 その時の結論は、競合するハイエンドノートPCと比較してもAlienware M17xの突出したデザインと性能は唯一無二のものではあるが、価格対性能比を考えると一般的なゲーム好きにはなかなかオススメしづらい、というものだった。“宇宙から飛来”したAlienware M17xは、そもそもコストパフォーマンスを気にする地球人を対象にはしていないのかもしれない。それならば、この製品の使い手になりたいと考えるユーザーにとっては、やはり最高のグラフィックスオプションであるGeForce M280 GTXを2基搭載した構成での実力にこそ意味があるだろう。そこでPC USER編集部は、再度Alienware M17xにコンタクトを図った……。


 今回評価したモデルは、CPUにCore 2 Extreme QX9300(2.53GHz)を採用し、メモリが4Gバイト、HDDが250Gバイト、光学ドライブとしてBlu-ray Discコンボドライブを搭載した構成だ。グラフィックスはGeForce GTX 280M×2のSLIで、液晶ディスプレイは1920×1200ドット表示のフルHD対応パネルを搭載している。前回評価した機体とはHDD容量が異なるが、グラフィックス機能と液晶パネル以外はほぼ同じと考えていい。カスタマイズ性の高いイルミネーション設定や使い勝手に関わる部分も同等だ。

og_alien_002.jpg Windows エクスペリエンスインデックス

 それでは早速ベンチマークテストでシステム性能を検証していこう。なお、PCMark05の比較対象には、前回(GeForce GTX 260M×2)の結果に加えて、NVIDIA GeForce 9400Mチップセットを採用する15インチMacBook Pro(MB985J/A)にWindows XP Home Edition(SP3)を導入したときのスコアも掲載した。こちらはCPUがCore 2 Duo P8800(2.66GHz/2次キャッシュ3Mバイト/FSB 1066MHz)、外付けGPUがGeForce 9600M GT(256Mバイト)だ。

 Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は、最も低いサブスコアのHDD(2.5インチ)が5.8と惜しくも満点を逃したものの、それ以外はすべて最高のスコアとなっており、動作が重いと言われるWindows Vistaでもまったく不満のないレスポンスを保証している。また、BTOのストレージオプションには、単体のSSDだけでなく、2台のSSDを使ったRAID構成なども用意されており、さらなる高みを目指すことも可能だ。

 一方、PCMark05はGraphicsが1万5119と非常に高いスコアをたたき出したものの、GeForce GTX 260M×2構成の14357に比べてそれほど大きな差はなかった。同じCPU(Core 2 Extreme QX9300)の結果でもスコアにやや開きがあるので、これは製品版と試作機の違いによる影響があるかもしれない。また、3DMark06の結果を見ても、GeForce GTX 280MのSLIが同GTX 260MのSLIに比べて圧倒的に高いグラフィックス性能を持つわけでもないようだ。ただし、高解像度のテストになれば差が広がる傾向にあるため、エフェクトなどで負荷の高い処理がかかる場面では、よりはっきりとした性能差が出ると思われる。いずれにせよ、1920×1200ドット表示でのテストでも1万3000を超えており、最新の3Dゲームタイトルも高解像度で快適に楽しめるはずだ。

og_alien_003.jpgog_alien_004.jpg PCMark05(画面=左)と3DMark06(画面=右)の結果

 3DMark Vantageは、Performance/High/ExtremeのプリセットでGPUスコアがそれぞれ9693/6221/4110と、ノートPCとしては非常に高いスコアとなった。Entry(1024×768ドット/Multisampleの数は1/Texture FilteringはTriliner)では4万を超えており、GeForce GTX 260M×2の3万6736を大きく上回っている。また、STREET FIGHTER IVベンチ(初期設定から垂直同期をオフにし、フルスクリーンモードで実行)では平均94FPSだった。

og_alien_005.jpgog_alien_006.jpg 3DMark Vantageの結果。プリセットはExtreme(画面=左)。STREET FIGHTER IVの結果(画面=右)

 以上、GeForce GTX 280Mを2基搭載したSLI構成のAlienware M17xでベンチマークテストを行ってみたが、以前レビューしたGeForce GTX 260MのSLIに比べてより高い性能を持つことは確認できたものの、処理の内容によってはそれほど大きな差はないというのが正直な印象だ。BTOオプションの価格差を見ると、標準のGeForce GTX 260Mのシングル構成からGeForce GTX 260MのSLIに変えると+5万2500円、そこからさらにGeForce GTX 280MのSLI構成を選ぶと+4万7250円と、最近のNetbookならそれぞれ1台ずつ購入できてしまう金額でもある。17型ワイド液晶については、1440×900ドット表示のパネルから1920×1200ドット表示のパネルに変えても+1万2600円なので高解像度パネルを選ぶべきだが、グラフィックスオプションについては悩ましいところだ。

 もっとも冒頭でも触れたように、低価格ノートPCが市場を席巻する中にあって、Alienware M17xはコストパフォーマンスでは語ることのできない特異な製品である。言わば“常識外”のこのモデルに抗いがたい魅力を感じてしまった人は、何も考えずに最高の構成を選択するのがユーザーとしての正しい姿勢なのかもしれない。

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