海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「台湾」編「1日200円弱」で海外定額データ通信(1/3 ページ)

» 2010年07月01日 11時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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台湾でプリペイドSIMカード──どこで買えばいいか

photo 台湾桃園国際空港に通信事業者のカウンターがある(写真はT2の到着ロビー)

 日本のワイヤレスインターネット環境がかなり整ってきた2010年現在、自分が使用するPCやスマートフォン、iPadなどを「日本と同じように、海外に行っても使いたい」と思う人も多くなってきている。ソフトバンクモバイルが2010年7月21日に導入する「海外パケットし放題」も、それを後押しするサービスの1つとなりそうだ。

 今回取り上げる「台湾」は、複数の通信事業者が3Gサービスを提供する。さらに、パケット定額通信に対応する「プリペイドSIMカード」も販売されており、海外渡航者も手軽にモバイルデータ通信環境を入手できるのが特徴だ。より手軽な一例として、iPadと日本で購入できる3Gデータ通信対応のポータブル無線LANルータを用い、台湾のプリペイドSIMカードで活用する方法を紹介しよう。

 台湾には携帯電話事業者が6社あり、うち4社がW-CDMA/HSDPA方式(つまり、日本の3Gサービスとほぼ同様)のサービスを提供する(2010年6月現在)。日本と違い、海外では海外渡航者向けのプリペイド式SIMカードを手軽に入手できるのが一般的で、ここ台湾でも代金と身分証明書を提示するだけで購入できる。

通信方式 渡航客向けプリペイドSIMカード
中華電信(Chunghwa Telecom) GSM/W-CDMA あり
台湾大哥大(Taiwan Mobile) GSM/W-CDMA あり
遠傅電信(Far EasTone) GSM/W-CDMA あり
威寶電(Vibo) W-CDMA なし
亜太電信(Asia Pacific Telecom) CDMA2000 なし
大衆電信(FITEL) PHS なし

 なお、台湾は契約回線の基本料金が比較的安いので、たいていの現地ユーザーは通常の月額契約を行っている。プリペイドSIMカードのニーズはやはり海外からの渡航者や台湾国内に居住する外国人が中心のようで、台湾各都市にある通信事業者の店舗でもプリペイドSIMカードは取り扱っていないところも多かったりする。

 では、どこで買えばいいか。着いたら「空港で購入」すればよい。

 台湾桃園国際空港には、ターミナル1(T1)、ターミナル2(T2)のどちらにも通信事業者のカウンターがあり、プリペイドSIMカードの販売や携帯レンタルを行っている。販売カウンターは、T1なら税関を抜けて到着ロビーに出たすぐ右側、T2は到着ロビーから左方向に進んだ先、あるいは出発ロビーにある。

 ちなみに台湾では、携帯電話を「行動電話」と表現するので、この表示を目印に販売カウンターを探してほしい。

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