よく冷えて、とっても静音!――300人超が集まった“Sandy Bridge”深夜販売古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)

» 2011年01月10日 12時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「50人集まればいいなと思っていたんですけどね」――ツートップに230人の行列

1月8日22時過ぎのアキバ。普段はPCパーツショップのシャッターがとっくに降りている時間だ

 2010年末から近々の登場がウワサされてきた、インテルの次世代CPU「新Core i7/i5」とチップセット「P67/H67 Express」搭載マザーボードが、ようやくアキバで買えるようになった。販売解禁時間は1月9日0時1分。ドスパラ秋葉原本店とツートップ秋葉原本店が深夜販売イベントの実施を事前に告知しており、多くの自作ユーザーが夜の電気街に足を運んだ。

 ドスパラ秋葉原本店は、通常営業時に同店で2000円以上買い物した人を対象に、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で22時から深夜イベントを実施。新CPU発売までの時間に、ビンゴ大会や声優の古谷徹氏とライターの高橋敏也氏による「最新Core i7を熱く語るスペシャルトークショー」を行い、集まったユーザーを退屈させなかった。23時近くになると会場外の人だかりも増え、最大で150人に上った。

22時半ごろ。カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店の前に人だかりができていた(写真=左)。P67/H67マザーが展示された店内で、古谷氏と高橋氏の自作トークが繰り広げられた(写真=右)

 一方、ツートップ秋葉原本店前には、店を開ける23時までに長蛇の列ができており、スタッフによるとピーク時に230人を数えたという。店が開放されたあとは、新CPUと新マザーはもちろん、その購入者を対象にした特価品をじっくりチェックする人で、店内は常にすし詰め状態となった。

 街全体のユーザー数はおおよそで300人超。過去のWindowsやCore iシリーズの深夜販売と比べると少なく感じるが、5〜15店舗が参加したこれまでと違い、今回は2店のみで展開しているので両ショップとも予想を超える集客となった。

 ツートップ秋葉原本店のスタッフは「(深夜販売を)やると決まったときは、せめて50人くらいは集まったらいいなと思っていました。フタを開けたら、はるかに超える人数で本当にうれしいです」と驚いていた。

23時前のツートップ秋葉原本店前。行列はブロックを折れるところまで伸びた(写真=左/中央)。店内が開放されてからは、新マザーを品定めするユーザーでごった返した(写真=右)

 そして、これだけの人数が集まったにも関わらず、街自体は非常に静かで、たまに数人の笑い声が響く程度だったのも見逃せない。両ショップが、「深夜販売を行う店舗は、近隣に迷惑をかけぬよう、従業員を指導するとともに、細心の注意を払います」という「秋葉原協定」どおりに、大々的な呼び声や派手な演出を店内やステージ内に留めていたのが大きいが、ドスパラ秋葉原本店のスタッフは集まったユーザーを賞賛していた。「みなさん、本当に騒がずに静かに待っていただいて本当にありがたいです。やっぱり、今回は新しいCPUを買いに来た人が多いというのもあるのかなと思います」と語る。

 新CPUと新マザーの販売イベントならそれ目当ての人が多くて当たり前に感じるが、上記のコメントの背景には、過去の深夜販売では(「PT2」や「FF14」などを除いて)お祭り状態になった街や各ショップの特価品を目当てに集まる人が多かったことがある。

 実際、Windows Vista以降、深夜販売のたびに「主役のアイテムよりも特価品ばかり売れちゃって、赤字がかさむ一方です」といった店員さんのコメントを耳にするようになっていた。今回は深夜販売の参加ショップが少なく、ツートップは特価品の販売を“主役”を購入した人に限定するなどしていたこともあり、本来の姿に立ち戻ることができたというわけだ。

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