新旧Macのデータ移行で覚えておくべきいくつかのこと広田稔のMacでいくもん(4/4 ページ)

» 2012年05月31日 11時57分 公開
[広田稔,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

手動移行に重要なフォルダ一覧

赤で囲んだフォルダが重要なものだ。中身は下表の通り。iCalのデータを収めた「Calendars」、ことえりの辞書の「Dictionaries」、ブックマークが入った「Safari」などは、iCloudを使えばネット上にデータを保存して同期できる

フォルダ名 概要
Application Support Officeの環境設定やSkypeのメッセージログなどアプリの設定が入っている
Calendars iCalのカレンダー
Dictionaries 「ことえり」の辞書
Keychains キーチェーンのデータ
Mail Mailのメッセージや署名など
Mail Downloads Mailで保存した添付ファイル
Safari ブックマークなど
StickiesDatabase スティッキーズのデータ

ことえりのデータはことえりのメニュー(画面右上の「あ」や「A」)から「単語登録/辞書編集」を選択。「辞書」メニューの「テキストや辞書から取り込む」でファイルを指定すれば移行できる(画面=左)。キーチェーンは少し面倒。新マシンで「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「キーチェーンアクセス」を起動し、「編集」メニューから「キーチェーンリスト」を選択。「login」を選んで「-」ボタンを押して「OK」を押す。「キーチェーンアクセス」を終了し、新マシンのホーム内にある「ライブラリ」→「Keychains」で「login.keychain」ファイルを捨てて、旧マシンから同じファイルをコピー。もう一度「キーチェーンアクセス」を起動して、読み込まれたかどうかを確認する(画面=右)

 一方、ソフトは「アプリケーション」に収められている。ドラッグ&ドロップでインストールしたオンラインウェアなら、普通にコピーするだけで移行できるが、最新版を入手する意味も含めて、インターネットからの再ダウンロードをオススメする。Microsoft OfficeやAdobeのソフトなど、インストーラーを使うタイプはCDやDVDなどから再インストールすべし。

「Mac App Store」にあるアプリなら、「購入済み」タブからすぐに入手できる(画面)

 あとは「ダウンロード」や「デスクトップ」、「ピクチャ」、「ミュージック」、「ムービー」、「書類」に含まれてるデータ関連をコピーすれば完了だ。

 ついでに、クラウド上になるべく設定やファイルを置くようにすると、次の移行が楽になる。先に紹介したiCloudやMac App Storeに加えて、メールはメッセージをMac側に保存するPOP3ではなく、なるべくネット上にデータを置くIMAPで運用しよう。Gmailも設定でIMAPに変更できる。クラウドサービスも活用したい。筆者は、作業中のファイルは「Dropbox」、終わった仕事やメモは「Evernote」に保存して、なるべく内蔵/外付けストレージにデータを置かないようにしている。

 というわけで、Macの移行方法をざっと見てきた。新マシンをゲットしたあかつきには、ぜひ活用してくださいね。

著者紹介:広田稔

Mac雑誌の編集者、IT系ニュースサイトの編集記者を経てライターに。アップルとネットが専門分野で、初代iPhoneが発表された「Macworld Expo 2007」、初音ミクの海外初ライブとなる「MIKUNOPOLIS」、ニコニコ動画史上最大のイベント「ニコニコ超会議」などをがっつり取材した。近著は「ニコニコ動画めもりある ニコニコ大会議編」(アスキー・メディアワークス)など。個人のTwitterアカウントはkawauso3。


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー