Surface 3のインタフェースは、Surface Pro 3を踏襲しつつも、音量ボタンが左側面から上部に、ヘッドホン出力が左側面から右側面に移動し、Micro USBポート、SIMカードスロットが新設された。
特に注目なのは、充電用端子にMicro USBを採用したことだ。従来機種は、マグネット式のSurface専用端子が採用されていた。Surface 3では、汎用(はんよう)のMicro USBケーブルを使って充電が可能となり、スマートフォンなどで使うケーブルと共用することができる。さらに、充電用Micro USBポートに汎用(はんよう)の変換アダプタを接続すると、通常のフルサイズUSBポートとしても利用できる
13ワット(5.2ボルト/2.5アンペア出力)のACアダプタが付属するが、ほかのタブレット用ACアダプタや高出力のモバイルバッテリーからも充電可能なため、携帯利用時の安心感が大きく高まった。
また、前述のようにSurface 3は冷却用のファンを搭載しないため、Surface Pro 3のような排気口が存在しない。ボディの薄型化と相まって、側面はよりスッキリとした見た目になり、洗練された印象を受ける。
Surfaceシリーズの大きな特徴とも言える背面のキックスタンドは、Surface 3では3段階の角度調整が可能だ。Surface Pro 3では無段階で調整できたので、人によっては退化したのではないかと心配だろう。Surface Pro 3を普段から愛用する筆者も実はその1人だった。
実際に使ってみると、この3段階の角度はよく考え込まれたものと実感することになった。テーブルに置いて向かい合うとき、膝の上に置いたとき、ソファでリラックスしているとき、それぞれで使いやすいところにピシッと角度が決まる。これはなかなかに心地よい感覚なのだ。
Surface Pro 3の無段階キックスタンドは、実は深めに寝かせたときに、画面を押し込むとキックスタンドが荷重に耐えられずにズルズルと動いてしまうことがあった(1年使い込んだ筆者のモデルは特にそうだ)。その点、Surface 3ではしっかりと決まった角度でロックされる。特にSurface ペンで絵を描くユーザーにとっては、しっかり本体がホールドされるので、描きやすさが向上するかもしれない。
次回は、定番のベンチマークテストでSurface 3の性能をチェックする。
(1)USBが2つ同時に使えるってホント?――「Surface 3(4G LTE)」をSurface Pro 3ユーザーがチェックした
(2)“Atomは遅い”はもう古い?――「Surface 3(4G LTE)」の性能を見極める
(3)Surface Pro 3より薄型軽量でもバッテリーは長持ち?――「Surface 3(4G LTE)」のスタミナを検証する
(4)Surface Pro 3と比較して気づいた進化点とは?――「Surface 3(4G LTE)」のType Coverに迫る
(5)SIMロックフリーな「Surface 3」が、Y!mobile“以外”のSIMカードと出会ったら……?
(6)Atom x7はゲームで“熱く”なる?――「Surface 3(4G LTE)」の3D描画性能と発熱をチェック
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