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USBが2つ同時に使えるってホント?――「Surface 3(4G LTE)」をSurface Pro 3ユーザーがチェックした「Surface 3」の気になるトコロ(1)(2/2 ページ)

» 2015年06月12日 06時00分 公開
[山口恵祐, 矢野渉ITmedia]
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フルサイズUSB+充電用Micro USBでより便利になったインタフェース

 Surface 3のインタフェースは、Surface Pro 3を踏襲しつつも、音量ボタンが左側面から上部に、ヘッドホン出力が左側面から右側面に移動し、Micro USBポート、SIMカードスロットが新設された。

 特に注目なのは、充電用端子にMicro USBを採用したことだ。従来機種は、マグネット式のSurface専用端子が採用されていた。Surface 3では、汎用(はんよう)のMicro USBケーブルを使って充電が可能となり、スマートフォンなどで使うケーブルと共用することができる。さらに、充電用Micro USBポートに汎用(はんよう)の変換アダプタを接続すると、通常のフルサイズUSBポートとしても利用できる

充電用Micro USBポートに変換アダプタを接続し、USB機器を2つ接続したところ

 13ワット(5.2ボルト/2.5アンペア出力)のACアダプタが付属するが、ほかのタブレット用ACアダプタや高出力のモバイルバッテリーからも充電可能なため、携帯利用時の安心感が大きく高まった。

充電用のMicro USBケーブルとACアダプタが付属する
Surface Pro 3用のACアダプタ(写真=右)と比較すると、Surface 3に付属するACアダプタ(写真=左)は非常にコンパクトだ

 また、前述のようにSurface 3は冷却用のファンを搭載しないため、Surface Pro 3のような排気口が存在しない。ボディの薄型化と相まって、側面はよりスッキリとした見た目になり、洗練された印象を受ける。

Surface Pro 3(写真=奥)にあった排気口が、Surface 3(写真=手前)には存在せず、見た目はより美しくなった
上面には音量ボタンと電源ボタン(写真=左)、下面にはSIMカードスロットとキーボードカバーを装着する端子(写真=右)
左側面にポートは存在しない(写真=左)、右側面にはヘッドフォン出力と充電用Micro USBポート、フルサイズのUSB 3.0ポート、Mini DisplayPort出力を備えた(写真=右)
Surface 3(写真=左)とSurface Pro 3(写真=右)の側面を並べてみた
従来は差し込むだけだったmicroSDカードスロットだが、バネで押し出すプッシュ式に変更されている

3段階になったキックスタンドの使い勝手は?

 Surfaceシリーズの大きな特徴とも言える背面のキックスタンドは、Surface 3では3段階の角度調整が可能だ。Surface Pro 3では無段階で調整できたので、人によっては退化したのではないかと心配だろう。Surface Pro 3を普段から愛用する筆者も実はその1人だった。

1段階目(写真=左)、2段階目(写真=中)、そして3段階目(写真=右)。欲を言えば、さらにもう1段階深く寝かせることができれば、体育座りをしているような膝を立てた姿勢で、さらに使いやすくなると筆者は思った

 実際に使ってみると、この3段階の角度はよく考え込まれたものと実感することになった。テーブルに置いて向かい合うとき、膝の上に置いたとき、ソファでリラックスしているとき、それぞれで使いやすいところにピシッと角度が決まる。これはなかなかに心地よい感覚なのだ。

デスクや膝の上に置いて使うなら一、二段目を多用する(写真=左、中)。ペンをメインで使うときは、三段目が使いやすい(写真=右)

 Surface Pro 3の無段階キックスタンドは、実は深めに寝かせたときに、画面を押し込むとキックスタンドが荷重に耐えられずにズルズルと動いてしまうことがあった(1年使い込んだ筆者のモデルは特にそうだ)。その点、Surface 3ではしっかりと決まった角度でロックされる。特にSurface ペンで絵を描くユーザーにとっては、しっかり本体がホールドされるので、描きやすさが向上するかもしれない。

 次回は、定番のベンチマークテストでSurface 3の性能をチェックする。

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