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» 2011年04月07日 16時18分 UPDATE

3年ぶりの月間130万超 各社大幅純増の春商戦――2011年3月契約数

TCA(電気通信事業者協会)が2011年3月末時点での携帯電話・PHS契約数を発表した。新生活を控えた春商戦に各キャリアとも純増となり、ソフトバンクモバイル、ドコモはそれぞれ40万件以上の大幅純増となった。

[平賀洋一,ITmedia]
グループ名 2011年3月純増数 累計
NTTドコモ 48万2900
 2in1:−3100
5800万9800
 2in1:39万3200
KDDI 26万1600 3299万9000
ソフトバンクモバイル 49万8000
 DN:−400
2540万8700
 DN:3万2900
イー・モバイル 5万8000 311万7900
携帯総計 130万0600 1億1953万5400

 電気通信事業者協会(TCA)は4月7日、2011年3月末時点での携帯電話・PHS契約数を発表した。3月の契約純増数は130万0800件と、2009年3月以来の100万件オーバーとなった。130万台に乗るのは2008年3月以来と実に3年ぶり。総契約数は1億1953万5400件と、前月比では1.1%の増加となった。

 新生活を控えた3月商戦ということもあり、各社とも順調に契約を伸ばしている。携帯4キャリアの中で最も純増数が多かったのはソフトバンクモバイル。3月の純増数は49万8000件と、同社過去2位の純増数を記録した。iPhone 4のほかAndroidスマートフォンが依然好調なうえ、「入学・進学を控えた時期だけに『ホワイト学割with家族2011』への加入が進んだ」(広報部)という。

 惜しくも純増2位となったが、48万2900件とソフトバンクモバイルに迫ったドコモ。「MEDIAS N-04C」「Xperia arc SO-01C」など、ハイスペックなスマートフォンが相次いで発売されたほか、データ端末やデジタルフォトフレームなどの伸びが大きかったという。

 またKDDIも、純増26万件と2010年3月以来の大きな伸びを記録した。スマートフォンラインアップの拡充や春商戦向けの施策などを先行していただけに、今月も春商戦向けの施策が功を奏した格好だ。広報部では「今後もスマートフォンのラインアップ拡充に努めたい」としており、先行する他社との競争が激化しそうだ。

 イー・アクセスは3月の純増数が5万8000件と前月を上回ったが、前年同月比を大きく下回る結果となった。「HTC Aria」「Pocket WiFi S」などのスマートフォンが好調だが、震災で影響でデータ端末の販売に影響があったという。3月には下り最大21Mbpsの高速通信に対応した「Pocket WiFi(GP01)」の販売がスタートしたこともあり、今後の挽回が期待される。

Photo 純増数の推移
Photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −3万7900
KDDI −3万5500
ソフトバンクモバイル 7万3400
イー・モバイル −200

 番号ポータビリティ(MNP)制度の利用実績は、NTTドコモの転出超過がわずかに増えて−3万7900。KDDIも転出超過が増えてしまい、−3万5500だった。ソフトバンクモバイルは7万3400の転入超過で、イー・モバイルは−200という結果だった。減少傾向だったソフトバンクモバイルへの転入数が再び増え始めており、iPhone4を取り巻く各社のスマートフォン戦略は正念場と言えるだろう。

Photo MNP利用状況の推移

気になる震災の影響は?

 3月11日発生した東日本大震災は、携帯電話・PHSの契約数にどんな影響を与えたのだろうか。被災エリアでは現在も営業を再開できないキャリアショップがあり、3月中の契約手続きに影響があったのは間違いない。また被災地以外でも、計画停電の影響で店舗の営業時間を短縮したり、自粛ムードなどで消費が冷え込んでいる。

 災害が発生すると、インフラ復旧に定評のあるドコモの契約者数が増えると言われるが、ドコモ広報部では「特にそうした動きは把握していない」とのことだった。KDDIも同様に、震災を理由にした契約内容の動きは見られなかったという。

 ソフトバンクモバイルは震災の影響で「iPad 2」の発売が延期になったため、「地震がなければさらに純増数が伸ばせた」(ソフトバンクモバイル広報部)という。またイー・モバイルは、PCとセットで販売されるデータ端末の割合が多いため、量販店の営業時間短縮が純増数に大きく影響した。


2011年3月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(LTE) 1万3800 2万5600
NTTドコモ(W-CDMA) 61万9400 5674万5600
NTTドコモ(PDC) −15万0400 123万8700
au(CDMA2000 1x) 26万5900 3285万3300
au(cdmaOne) −4200 14万5600
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 49万8100 2540万8700
イー・モバイル(W-CDMA) 5万8000 311万7900
合計 130万0600 1億1953万5400
・プリペイド契約
NTTドコモ −1700 2万1400
au −5500 30万0400
ソフトバンクモバイル 1万3400 85万0000
イー・モバイル 3000 8万5700
合計 9200 125万7500
・通信モジュール
NTTドコモ 5万3800 196万8500
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 4万4700 149万4400
ソフトバンクモバイル 12万5600 130万8600
合計 22万4100 477万1500
・IP接続サービス
iモード/spモード(NTTドコモ) 45万4900 5023万4600
EZweb/IS NET(KDDI) 19万2500 2748万9300
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 32万9200 1961万5400
EMnet(イー・モバイル) −300 3万6200
合計 97万6500 9735万5500

PHSが引き続き純増に、WiMAXは80万契約を突破

 「だれとでも定額」や「もう1台無料キャンペーン」などの効果で純減が改善したウィルコムは、3月も純増7万4800件と契約を大きく伸ばした。WILLCOM CORE 3Gの契約数も7500件の純増と、累計契約数は389万3700件となった。UQコミュニケーションズのUQ WiMAXは13万1000契約の純増となり、累計契約数は80万6600件となった。

ウィルコム 2011年3月純増 累計
PHS 7万4800 375万1800
WILLCOM CORE 3G 7500 14万1900
8万2300 389万3700

UQコミュニケーションズ 2011年3月純増 累計
UQ WiMAX 13万1000 80万6600

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