スマホのカメラ×画像認識技術で手軽に情報入手――NECの「GAZIRU」:ワイヤレスジャパン 2012

» 2012年06月01日 22時37分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ワイヤレスジャパン 2012のNECブースでは、同社の画像認識技術を用いた「GAZIRU(ガジル)」というサービスが来場者の注目を集めていた。このサービスでは、スマートフォンなど携帯電話のカメラで撮影すると、画像認識結果にもとづく情報がユーザーに送信される。NECの画像認識技術は、これまで指紋認証や顔認証などの分野で活用されてきたが、食品、自動車、建物、印刷物など、より汎用的な用途で使ってもらうためにGAZIRUが開発された。

photophoto 「GAZIRU」の概要

 2011年のCEATEC JAPAN 2011では、ドコモがスマートフォンのカメラで撮影した料理の画像を送信するとカロリーが分かるサービスを紹介していたが、これにもNECの画像認識技術が使われている。GAZIRUではこうしたダイエット支援に加え、街中にある物をカメラで読み取ってユーザーが情報を取得し、事業者がサービスの導線にする展開も可能になる。例えば不動産と連携し、アパートやマンションの写真を撮ると、その建物の空き部屋や間取りを表示する、中古車事業者と連携し、車の写真を撮ると車種や中古車の価格などの情報を取得する――などが挙げられる。分からないことはネットで検索をすればよいが、街中で見かけた車が気になっても車種が分からないと調べようがない。そんなときに画像認識が役に立つというわけだ。ほかに、書籍・CDの販売サイトとの連携してユーザーの購入につなげるという展開も期待される。

photophoto 成田エクスプレスの車両を撮影して詳細情報を入手
photophotophoto 建物を撮影して不動産情報を入手。なお、同じような外観の建物が複数ある場合はGPS情報をベースに照合するという
photophotophoto 車を撮影して車種や中古車情報を入手

 仕組みとしては、ユーザーがGAZIRUアプリ経由で読み取った画像をサーバに送信し、画像の解析結果に基づいて、付加情報や広告URLなどをユーザーに送信する。画像を認識するには辞書データが必要になるが、この辞書をスマートフォン上のアプリに置けば、通信をせずに画像を認識できるようになる。「辞書を作成するためのツールをNECが提供することも可能」(説明員)で、平面体の画像向け辞書ならこのツールでサービス提供者が比較的容易に作成できるようだ。ただし立体的な画像の辞書作成はハードルが高いため、基本的にNECが担当するという。

 NECは6月1日からGAZIRUを販売し、商談を進めていく。カメラを搭載したスマートフォンが普及し、SNS上での画像共有が日常的になっている現在、GAZIRUはトレンド押さえたサービスといえるだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月01日 更新
  1. 免許証画像が漏れると何が“ヤバい”のか タイムズカーで最大約660万件の個人情報漏えいで考えられる「3つのリスク」 (2026年09月29日)
  2. 「iPhoneのアプリが起動しない」報告相次ぐ 端末再起動やアプリ削除で解決しない理由 (2026年09月29日)
  3. KDDI、楽天モバイルへのローミング状況を公開 9月末から大幅減 10月から新たな枠組み (2026年09月30日)
  4. 「iOS 27.0.1」配信開始、iPhone 18 ProのFace IDやカメラの不具合を解消 「iOS 26.7.1」も (2026年09月29日)
  5. Nothingは経営危機なのか 黒住氏は日本撤退を否定、値上げは「モデルチェンジのタイミング」で (2026年09月29日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  8. ドコモが「iPhone 17e」「iPhone 16」を値上げ 17e(256GB)と16(128GB)は残価も増額 (2026年09月30日)
  9. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  10. 「ドコモミリ波イニシアチブ」始動、ミリ波の活用促進やユースケース創出を目指す (2026年09月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー