4.2インチの大型ディスプレイや8.7ミリの薄型ボディ、裏面照射型CMOSセンサーカメラなど、大きなスペック向上を果たした「Xperia arc」。UI(ユーザーインタフェース)はどんな変更が加えられているのだろうか。今回はすべての機能の入り口であるホーム画面の使い勝手を見ていこう。発売前のグローバルモデルのため、実際の製品とは外観や仕様が異なる場合があることをご了承いただきたい。
前モデル「Xperia(Xperia X10)」のホーム画面も、Android 1.6から2.1にアップデートした際にも進化しているが、Xperia arcではさらに使いやすくなっている。主な進化ポイントは以下のとおり。
Xperia arcのホーム画面は5ページが用意されており、左右にフリックするとページが切り替わる。画面下部の四角形のアイコンをタップするとアプリ一覧が立ち上がる。この四角形アイコンの左右に4つの固定アイコンを設置でき、これらのアイコンはページを切り替えても常時表示される。固定アイコンは、任意のアプリやフォルダに変更できるので、例えばよくアクセスするブックマークをまとめたフォルダや、よく連絡を取る相手をまとめたフォルダを設置するといったことも可能だ。
アプリ一覧は、Xperiaでは縦スクロールする形で表示されるが、Xperia arcでは横スクロールに変更されている。壁紙が透過表示され、ホーム画面との一体感が強まった印象だ。強いて言えば、「IS03」や「IS04」などauのAndroid端末に採用されている「Ocean Observations」製のUIに似ている。さらに、アプリ一覧をアルファベット順、利用頻度順、インストール順に並び替えることも可能になった。ドラッグ&ドロップで1つずつ変更することもできる。Xperiaではアルファベット順にしか表示されず、目当てのアプリを探すのに手間がかかることがあったので、これはうれしい改善だ。
続いてフォルダ機能について。フォルダ自体はXperiaをはじめとする従来のAndroid端末でも利用できるが、Xperia arcでは2つのアプリアイコンを重ね合わせることでフォルダを作成できる。例えば、「Gmail」アプリのアイコンを「メール」アプリに重ね合わせると、Gmailとメールが格納されたフォルダが作成される。以降は作成したフォルダにアプリをドロップすると、そのフォルダにアプリが格納される。これはiPhoneのiOS 4以降のフォルダ作成機能と似ている。ただしiPhoneのようにアプリの種類に応じてフォルダ名が自動で生成される機能はない。
フォルダアイコンは無地が1種類、マークとフォルダ(ジャンル)名が入った7種類の計8種類が用意されているので、アプリのジャンルによって使い分けたい。フォルダのアイコンを手動で作成することはできなかった。もちろん、これまで通りホーム画面長押し→「フォルダ」からもフォルダを作成できる。
マルチタッチを正式にサポートしたことで、ホーム画面上でピンチインをすると、ホーム画面に設置しているウィジェットがサムネイル表示され、選択したウィジェットのページにジャンプできる。HTCやSamsung端末など、ホーム画面のページ自体をサムネイル表示できる機種は多いが、ウィジェットだけの表示は珍しい。これだとウィジェットを設置していないページにはサムネイル上からはジャンプできないので、個人的にはページのサムネイル表示の方がよかったと思う。ともあれ、新しいショートカット操作として活用したい。
新しいCPU(QualcommのMSM8255)を搭載したこともあり、動作速度はきびきびしており、ストレスを感じることはなかった。動画レビューは別途お届けしたい。
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