世界最薄ボディで最高のタブレット体験を提供する――Samsung「GALAXY Tab 8.9/10.1」CTIA Wireless 2011

» 2011年03月23日 16時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 Samsung電子が3月22日(現地時間)、米国のオーランドで開催されている通信関連イベント「CTIA Wireless 2011」の初日に新製品発表会「Samsung Mobile Unpacked Special Episode」を開催。「GALAXY Tab 8.9」と「GALAXY Tab 10.1」のタブレット製品2機種を発表した。

タブレットの選択肢を充実させる2機種

 Samsung電子は2月にスペインで開催されたMobile World Congress 2011で「GALAXY S II」「GALAXY Tab 10.1」の2機種を発表している。今回のCTIA Wireless 2011でも2機種の新製品を発表したが、そのうちのGALAXY Tab 10.1は、2月に発表されたモデルの米国版で、より薄く洗練された製品になっている。

 発表会では、Samsung電子 Head of Mobile Communications Business PresidentのJK Shin氏が同社のタブレット戦略を説明した。まず市場の調査によると、タブレット端末を使っているユーザーは、そのスクリーンサイズによって異なる使い方や利用体験を得ているという。「すべてのユーザーニーズに対応するためには、タブレット製品のラインアップを広げ、複数の画面サイズのモデルを提供する必要があるだろう」

 同社は2010年9月に販売を開始した、7インチディスプレイを備える「GALAXY Tab」に加え、2011年2月には画面を大型化させたGALAXY Tab 10.1を発表した。そして今回はこれら2モデルの間を埋める製品として、8.9インチディスプレイを搭載するGALAXY Tab 8.9も披露された。「これら3種類のタブレット製品を提供することで、ユーザーに最高のタブレット体験を提供できるだろう」とJK Shin氏は語った。

photophoto Samsung Unpacked会場。「78910」の数字は新製品がタブレットであり、画面サイズを暗示している(写真=左)。同社のタブレット戦略を語るJK Shin氏(写真=右)

8.6ミリは世界最薄、Android 3.0に独自UIを実装

 新製品の特徴についてはSamsung Telecommunication AmericaのProduct & Technology、Senior Vice PredidentのOmar Khan氏が説明した。GALAXY Tab 10.1は2月発表したモデルの米国向け製品。厚さ8.6ミリはタブレット製品で世界最薄を実現しているほか、重さも595グラムで軽量化が図られている。ディスプレイ解像度は1280×800ピクセル。6800mAhのバッテリーを搭載し、10時間の利用が可能とのこと。通信方式はHSPA+に対応し、LTE対応版も予定されている。加えてWi-Fiモデルも発売される。

photophoto GALAXY Tab 8.9と10.1の機能を説明するOmar Khan氏(写真=左)。厚さ8.6ミリはタブレットで世界最薄となる(写真=右)

 Android OS 3.0を採用しながら、UI(ユーザーインタフェース)には同社独自の新しい「TouchWiz 4.0」を搭載しているのも特徴の1つ。画面上にウィジェットを自由に配置できるLive Panel機能、画面下部にはよく利用するアプリケーションアイコンを配置し、通常はアイコン表示を隠せるMini Apps Tray機能などを備えている。このほか、1画面でメールやSNSを閲覧できる新しいSocial Hub、フルHD画質のビデオ再生、サラウンドスピーカー、Flash 10.2に対応し、前面に2メガピクセルカメラを搭載するなど、エンターテインメント機能も充実している。メールやセキュリティなどのエンタープライズ系ソリューションにも対応しており、仕事でも十分利用できる製品となっている。

photophotophoto ホーム画面をウィジェットなどでカスタマイズできるLive Panel(写真=左)。アプリアイコンを画面下に配置できるMini Apps Tray(写真=中)。新しいSocial Hubでは1画面でメッセージやメールを閲覧できる(写真=右)

 もう1つの新製品、Galaxy 8.9はGALAXY Tab 10.1と画面サイズ以外の基本スペックはほぼ同等。厚さは10.1と同じく8.6ミリで重さは470グラム、画面解像度も同じで1280×800ピクセル。本体デザインは10.1モデルとほぼ同等で、サイズをそのまま一回り小さくした製品となっている。

photo ペン型のBluetoothヘッドセット

 さらに、純正のアクセサリーをあわせて販売することもアナウンスされた。ペンタイプで持ち運びやすいスティック形状のBluetoothヘッドセットや、スピーカーを内蔵したドッキングステーションのSound Station、プリンターへのダイレクト印刷を可能にするUSBキット、スタンドにもなるブック型カバーなど、GALAXY Tabの活用を広げるアクセサリーが多数提供される予定だ。

 発売時期と価格はGALAXY Tab 10.1のWi-Fiモデルが6月8日、499ドル(16Gバイト版)、599ドル(32Gバイト版)。GALAXY Tab 8.9 Wi-Fiモデルは2011年初夏で469ドル(16Gバイト版)、569ドル(32Gバイト版)。HSPA+搭載モデルは通信事業者から発売され、契約込みでリーズナブルな価格で提供される予定。なお、2月に発表されたGALAXY Tab 10.1は一部の国で販売が予定されているが、米国市場では発売されない。

photophoto 3製品をラインアップするGALAXY Tabシリーズ(写真=左)。GALAXY Tab 10.1はショーケースの中での展示(写真=右)
photophoto 2月に発表された10.1モデルとの厚さの比較(写真=左)。8.9インチディスプレイを備えるGALAXY Tab 8.9(写真=右)
photophoto 裏面には3メガピクセルカメラを備える(写真=左)。本体はソリッドで薄い(写真=右)

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