今度こそ「ケータイ」卒業か?――それでも私が「スマホ」にできない理由:新入社員のふぉーんなハナシ(1/2 ページ)

» 2012年05月18日 19時30分 公開
[張筱,ITmedia]

 はじめまして。2012年4月にアイティメディアに入社した、新人の張です。5月7日〜18日まで、新入社員の編集研修でMobile編集部にお世話になりました。編集記者の右も左も分からない状態でしたが、auとドコモの2012年夏モデル発表会にもさっそく参加してきました。auではケータイ(フィーチャーフォン)の新機種もあったものの、ドコモに至ってはスマートフォンだらけで、らくらくホンさえもスマホに進化しました。5年後にはスマホが携帯電話総出荷数の8割以上を占める時代が来るとの報告もあります(MM総研、12年3月)。

 普及し続けるスマホに対し、ケータイは絶滅の一途をたどっているようですが、私は細々とケータイを使い続け、社員の9割方はスマホを利用しているアイティメディア社内にて日々「えっスマホじゃないの?」と突っ込まれては言い訳をする日々を過ごしています。ケータイからスマホへの乗り替えがさらに増えるであろう2012年、1人のケータイ使いの視点で、私がどうしてもスマホにできない理由と、2012年夏モデルを実際見て触れてその考えは変わったのか紹介します。

我が「ケータイ」史

 私がケータイを使い始めたのは中学3年のころ。塾通いの連絡用として親から「P209iS」を持たされたのが始まりでした。授業中に手紙を回す、FAXをする、イエデン(家の電話)に電話する、といった方法で友人と連絡を取っていた中学生が、ケータイを使うようになったときの進化は著しいものでした。

 着メロの本を買って手入力でメロディを作成したり、某浦安ネズミ王国の人気キャラクターの光るアンテナを買っては耳の部分を壊したり、パロディ画像が流行したり、ストラップがほしくてひたすらお茶を買い続けたり、といった使い方をしていました。これは高校生で「N503i」に替えると、、iアプリにハマり、いかに無料でゲームを仕入れるかに魂を燃やし、ひたすらパンツを干すゲームや鼻毛を抜くゲームをしていました。

 その後、カラーサブディスプレイとカメラ付きの「N505iS」に一目惚れし、発売後、すぐ機種変更。もともと電話とメールが最低限できればいいというスタンスだったのと、デザインが大変気に入っていたこともあり、後続のどんな機種が出ようとも、途中カメラが完全に壊れようとも、替えることなく結局通算4年3カ月間使いました。「FOMA」が普及すると、私のケータイを見た人に「えっムーバ?」と言われることが多くなりつつも、数少ない「ムーバ」マイノリティとしてのプライドが次第に芽生え、ちょっとした自慢になることが年々楽しくなってきた時期でもありました。

Photo これまで使っていたムーバ3機種。左から「P209iS」「N503i」「N505iS」

Photo FOMA2機種。「N905i」(左)と「N-05C」(右)

 しかし、やはり最大の難点はパケット代がかかることでした。大学入学後にちまたでSNSが流行し始めると、何かと日記を書いたりコメントが気になったりで通信量が急激に増え、「パケ死」を何度も経験しました。新機種は、発表されるたびにチェックしていたものの、FOMAで気に入る機種にはずっと出会えず、最終的に「長期旅行にいくから」という理由で、海外でも使える「N905i」に乗り替えました。いよいよFOMAにしたし、パケホーダイだし、もうこれも使い倒すぞ、と思っていました。が、昨年ついに充電端子が壊れ、3年を超えた機種の修理には2〜3万円もかかるという現実を目の当たりにし、崖っぷちに立たされたあげく、「N-05C」に機種変更して今に至ります。機種変更に伴って新しいパケット定額サービスに加入したこと、端末代金の分割払いがまた始まったことで、相対的に利用料金は高くなりましたが、そこそこ快適に使っています。

iPhoneへのあこがれとスマホの壁

 Mac使いの私にとって、AppleのiPhoneは常に最も欲しいスマホです。登場したときは直感で操作しやすそうで、デザイン性のよさもあり、Mac使いとしてはぜひとも触ってみたい魔法の電話のように思えました。ただ、ファミリー割引の関係でキャリア変更はあり得ず、2台持ちをするほどでもないと感じたため、「いつかドコモでiPhoneが出るといいな」と願いながら、いつも指をくわえてiPhoneユーザーを見ていました。一方で、音楽フェスなどの会場ではiPhoneの人にはまったく電話がつながらないという経験もしたため、「つながるケータイならこのままドコモだな」という思いが揺らぐことはありませんでした。

 Android端末については、初期のスマホを店頭でいじってみたものの、「反応が遅い」「使いにくい」といった話を聞いたり、バッテリーカバーを開けては再起動する友人を見たりして、「PCがフリーズしてイライラする感覚を携帯電話でも感じるなんて果たして快適なのだろうか」「誤操作しちゃいそう」「入力も慣れないし」とあまり良い印象は持っていませんでした。また、N905iやN-05Cでは、思っていたよりも無料のTwitterアプリ(jigtwi)やmixi、Facebookのモバイル版が充実していて、移動中にSNSを見たいという欲求は満たされていました。Webページも、フルブラウザにしなくてもテキストさえ読めれば問題なかったので案外事足りていました。

なぜかいきなりタブレットデビュー

 そんな中、2010年5月に「iPad」が発表されました。初めは「キーボード押しづらくないの?」「重くないの?」と感じ、しばらく様子を見ることにしました。そうこうしているうちに、就職活動が始まり、外出中にインターネットで会社説明会が予約できず、よく分からない敗北感を味わうということを何度か経験しました。「やっぱり外でネットしたいなぁ、でも電話じゃなくていいなぁ」という考えから、ついにiPadを購入しました。アプリを楽しんだり、ブラウザで就活の情報をチェックしたりできるようになり、一気に世界が広がったように感じました。

 2011年3月11日、就職活動の帰りに新幹線に乗った瞬間、東日本大震災が発生しました。東京駅で約6時間缶詰状態だった私の連絡手段は「ケータイ」と「iPad」。ケータイの電話やメールもほぼつながりませんでしたが、iPadでTwitterやFacebookを開くことができ、家族とSkypeでチャットして安否を確認することもできました。あのときiPadがなかったらどうなっていたのだろうかと考えると「やっぱり持っていてよかった」と言わざるを得ません。ケータイだけではさすがに無理を感じ、「iPadとの二刀流でいこう」と決意した体験でした。その後、普段の生活でもiPadを持ち歩くようになり、少し荷物が重くても、街中でカバンから引っ張り出すのがちょっと恥ずかしくても、電話とちょっとしたブラウジングは「ケータイ」で、調べ物や地図は「iPad」を使うようになりました。「えっスマホじゃないの?」と言われて答える理由の1つが「iPadを使っているから」です。

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