KDDIが8月29日、同社が提供する公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を、大規模災害が発生した際には誰でも無償で利用できるようにすると発表した。
現在au Wi-Fi SPOTは、公共交通機関の駅や飲食店、コンビニエンスストアなどを中心に約10万スポット(2012年3月末時点)が展開されており、スタジアムや大学など、広域避難所になり得る場所も多くがエリア化されている。こうした場所でau Wi-Fi SPOTを無料開放することにより、3Gのパケット通信を利用せず、情報収集や安否確認を利用しやすくする。
すでにau Wi-Fi SPOTを利用しているユーザーは、平常時と同様に利用可能。契約していないユーザーの場合は、無料開放された場合のみ検出できるようになる、災害対応用と分かる特別なSSIDを選択することで通信できる。対応機器はスマートフォン、タブレット、PCなど、無線LANが利用できる機器すべて。
このほかKDDIでは、災害対策への取り組みとして、すでに移動電源車や非常用発電機を55台から130台へ増強したほか、非常用無線エントランスを40区間から60区間に増強、車載基地局を15台から20台に増強、可搬型基地局を新規に27台配備、基地局用の24時間以上稼働可能なバッテリーの配備(全国約2000局)などを完了しているという。
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