また、LINEは無料のアプリだが、auスマートパス向けに提供するにあたり、特別なスタンプを用意することで通常版との違いを設けた。それはもぐらの「トーマス」とカエルの「ハル」という2種類のオリジナルキャラクターを用いたスタンプだ。このスタンプは、シーズンごとにアップデートするといったことも検討しているという。
このほかauスマートパス版では、有料コンテンツの購入時にauかんたん決済が利用可能になっている。auポイントでスタンプを購入することも可能になる。9月4日には、LINEの公式アカウントとして「au」も開始予定だ。
もう1つのauスマートパスの目玉アプリは、リプレックスが開発した「guPix」というクラウド連携サービスだ。デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真を、同期やコピー、アップロードなどをすることなく簡単に一元管理できる。容量の制限もない。
スマートフォンとPCで、クラウドストレージを使って写真を同期させるサービスはほかにもあるが、それらとguPixが大きく異なるのは、写真そのものはユーザーが明示的に移動しない限り、スマートフォンやPCなど、最初に保存した場所にのみ存在すること。ではなぜ、そうしたデータを一元管理できるかというと、guPixは写真の高画質かつ小容量なサムネイルと、その写真がどこに存在するかという情報だけを管理しているのだ。リプレックスはこれをMagic Previewと呼ぶ。
高画質なサムネイルは、スマートフォンのディスプレイで見るくらいなら十分の画質だが
、ファイルサイズは100Kバイトほどしかない。L版のプリントくらいなら元データと並べて比べでもしない限り差異はほとんど分からないという。これくらいの画質とデータサイズなら、ネットへの投稿にも便利だとリプレックス 代表取締役の直野典彦氏。
「コピーやアップロードといった操作は不要で、すべての写真が手元で管理できます。言ってみれば、guPixはプレビュー集約サービスのようなものですが、プレビュー自体が高画質なのです。au Cloudとも連携するので、大切な写真をバックアップすることもできます」(直野氏)
デジタルカメラには、東芝の通信機能付きSDHCカード「Flash Air」を装着することで、Androidスマートフォンを介してguPixが利用できる。Flash Airには、カシオ計算機の「ハイスピードエクシリム EX-ZR300」など一部のSDHCカードスロットを持つデジタルカメラが対応している。デジタルカメラで撮影した写真は、guPixのスマートフォンアプリと接続して転送し、スマートフォン上でサムネイルを生成して、サーバに写真情報を送る。デジタルカメラからスマートフォンへの写真の転送は自動的に行われる。
現在はAndroidアプリとWindowsアプリのみの提供だが、iOSアプリとMac OSアプリも開発中だという。またWi-Fi接続機能を持つデジタルカメラや、Flash Air以外の無銭機能を持つSDHCカードなどへの対応も検討しているとのこと。
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