写真と動画で見る「iPhone 5」(2/2 ページ)

» 2012年09月14日 11時00分 公開
[園部修,ITmedia]
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新しいマップアプリは要検証

photo マップアプリはApple独自のものに変わった

 iOS 6が初めてWorld Wide Developer Conference 2012(WWDC 2012)で披露された際に、Google Mapsではなく、Apple独自の新たなマップアプリが搭載されることが明らかにされて以来、日本のユーザーは日本の地図表示がどの程度のものか、気になっていたことだろう。

 まず結論から言うと、地図の表示自体は実用上不自由ないレベルにはあると感じた。米国内のようにターン・バイ・ターン方式でのナビゲーションなどがうまく動作するのかどうかは検証できなかったが、地図の表示は詳細な部分まで拡大でき、現在地の表示なども問題なくできた。航空写真も、若干古い場所もあるようだが、表示することができる。3D表示を選べば、見下ろすような視点で地図を確認することもできた。

 ただ、Google Mapsで実現されていたストリートビューはなく、米国で目玉機能として紹介された、街の上を自由に飛び回れる「Flyover」機能が利用できる都市が日本国内にはまだないなど、機能面では不満が残る。基調講演ではロンドンの街を表示し、ビッグベンの周りをぐるっと回るデモが披露されたが、機能としてはとても面白いので早期のデータの充実に期待したい。ちなみにFlyoverに対応した街では、画面の左下に専用のアイコンが表示される。普段は斜め上から見下ろす視点に切り替える「3D」アイコンガン表示されているが、Flyoverができる場所ではここのアイコンがブロックを積み上げたような、あるいはビルが建ち並んでいるようなアイコンになる。

 今回はじっくり試す時間がなかったので、詳細は改めてリポートしたい。

サファイアクリスタルカバーを採用した新しいカメラ

 もう1点、非常に気になると思われるのがカメラアプリなのだが、会場が暗かったため実際に撮影をしていろいろ試すことがほとんどできなかった。スペック面ではカメラモジュールが薄型化したこと、サファイアクリスタル製のレンズカバーを採用したことなどが目新しいものの、搭載する裏面照射型CMOSセンサーの有効画素数は約8MピクセルでiPhone 4Sと変わらない。撮影できる写真のサイズは3264×2448ピクセル固定で、LEDフォトライトを搭載し、HDR撮影ができることなども従来通りだ。レンズのF値も2.4で変わらない。

 ただ、カメラモジュールは本体の薄型化に合わせて25%小型化されており、新たに採用したCPU、A6プロセッサには、専用の画像処理エンジンを搭載しているとのことなので、同じ5群のレンズ構成ながら、“写り”の部分にも違いが生じている可能性はある。撮影自体も40%高速化されているので、より軽快に撮影が楽しめそうだ。暗い場所での撮影時には、複数の画素からの情報を合成してより精細な写真を撮る「ダイナミックローライトモード」といった新機能も搭載している。これらは実機を入手し次第さらに細かく検証したい。

PhotoPhoto iPhone 5のカメラ部。左がカメラモジュールで、右がLEDフォトライト。カメラトライとの間にマイクがある

 ちなみにiPhone 5のカメラで撮影した写真のサンプルは、AppleのWebサイトで公開されている。原寸大にまで拡大できるので、気になる向きは確認してみるといい。

 また「パノラマ」撮影モードも面白い。これまでも同様の機能を提供するアプリはあったが、iPhone 5のパノラマ撮影機能は、iPhone 5を縦に持ち、画面の指示に従って右もしくは左に水平にゆっくり動かすことで、最大28Mピクセル相当のパノラマ写真が撮影できる。カメラは細かく写真を撮りながら順次合成をしているとのことで、途中で露出が変わるような日中の屋外でもきれいに写真が撮れるという。

 動画がフルHD(1920×1080ピクセル)で撮れるのはiPhone 4Sと同じだが、手ブレ補正がより強力に効くようになっているのもポイントだ。iPhone 4Sで動画を撮影すると、手ブレが気になるシーンはあったが、片手持ちでもより安定した映像が撮れるようになる。また動画撮影中に静止画が撮影可能になっているのもうれしいポイント。子供やペットなど、動き回るものを撮るときなどに重宝しそうだ。

 インカメラ(FaceTimeカメラ)が120万画素相当に高画素化しているのも見逃せないポイントだろう。iPhone 4Sでは約30万画素相当(VGA画質)だったので、自分撮りやFaceTimeの利用時にはカメラの画質の低さがやや気になるシーンもあったが、写真が1.2Mピクセル、動画は720p(1280×720ピクセル)で撮影可能になった。撮像素子も裏面照射型CMOSになっているので、暗い場所でのFaceTimeなどの差異にも違いが出そうだ。インカメラの位置は、iPod touchと同じく中央になったので、FaceTimeでの通話時などにより自然な角度で会話ができる。

LightningコネクタとDockコネクタ

 iPhone 5や新しいiPod touch、iPod nanoで採用されたLightningコネクタは、今後iOSデバイスの共通端子として広く利用されていくことになるコネクタ。ただ、既存のDockコネクタとは形状が違い、もちろん互換性もないので、Dockコネクタ用に開発された周辺機器を利用したい場合は変換コネクタや変換ケーブルが必要になる。それが以下に紹介する「Lightning - 30ピンアダプタ」「Lightning - 30ピンアダプタ(0.2m)」だ。

PhotoPhotoPhoto 左と中央の写真が「Lightning - 30ピンアダプタ」、右の写真が「Lightning - 30ピンアダプタ(0.2m)」

 Lightning - 30ピンアダプタは、Dockコネクタの端子と同じ大きさの変換ユニットからLightningコネクタがちょんと飛びだした形状のアダプタ。クルマや外部バッテリーなど、ケーブルで接続するタイプのDockコネクタに取り付けることでLightningコネクタに変換できる。価格は2800円。中にチップが入っているため高価になっているという。

 Lightning - 30ピンアダプタ(0.2m)は、Lightningコネクタ部分がケーブルで少し長くなっているもので、ケーブル部の長さは約20センチ。ケーブル部はこれまでのDockコネクタよりも丈夫になっているとのことで少し太い。価格は3800円だ。

 ちなみにLightning - USBケーブルは1880円。充電用にもう1本ケーブルがほしい、と言った場合は、既存のケーブルに変換アダプタを付けるよりも、USBケーブルを購入した方が安上がりだ。

サイズ感の違い、iPhone 4Sとの比較は?

 発表会場では、iPhone 4SとiPhone 5を並べて撮影することが禁じられていたので、残念ながら質感の違いや厚さの違いを分かりやすい写真で紹介することができないのだが、AppleのWebサイトにはiPhone 5、iPhone 4S、iPhone 4のそれぞれのスペックを比べられるページが用意されているので、参考にするといいだろう。

 iPhone 5発売まであと1週間。まだKDDIおよびソフトバンクモバイルから料金体系や本体価格の発表がない状態だが、購入するかどうかじっくり悩んでおこう。

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