第12回 作品数や料金は? マルチデバイス対応?―――スマホ向け動画配信サービスまとめ今すぐ使えるスマホレシピ(2/3 ページ)

» 2012年12月19日 19時33分 公開
[今西絢美(ゴーズ),ITmedia]

auの「ビデオパス」はPCでも視聴可能

photo LISMOに注力していたauだけあり、音楽のラインアップが充実している印象

 KDDIが提供するのは「ビデオパス」という動画配信サービスだ。見放題プランの初回加入時は2週間無料になる。さらに、単体で加入すると月額590円だが、auスマートパス会員(月額390円)なら、セットで月額780円になるキャンペーンを2013年3月末日まで実施している。2012年5月のサービス開始時には約3000本、1000タイトルが配信されており、現在も着々と増えつつある。コンテンツ内容は国内外の映画やドラマに加え、アニメ、音楽、アイドル・グラビアなど多岐に渡る。

※初出時に「2013年3月末日までに加入すると、見放題プランが2週間無料になるキャンペーンを実施している」と記述していましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします(12/21 12:32)

 ビデオパスは月額課金の見放題プランと作品ごとのレンタル視聴が可能なプランがある。前者は見放題プランの場合は毎月1本、最新作を視聴できるのがポイント。後者はauかんたん決済に加え、auポイントでも作品が購入できるので、ポイントの使い道に困っている人などは試しに使ってみるのもいいだろう。ただし、auスマートパスと組み合わせて加入しているユーザーのみが利用できるコンテンツもあるなど、見放題プランの方がお得度は高い。

 見放題プランで利用できるコンテンツとしてはやや古めのラインアップが多いように感じるが、チケットが使える作品には新作が用意されている。レンタルDVDと同時解禁されるので、レンタルショップで借りられなかった新作をいち早くチェックできるのはうれしい。

photophoto レンタル開始と同時に新作を視聴できるのは便利(写真=左)。映画の予告編をチェックしてから購入できる(写真=右)

 また、本サービスが特に便利なのは、スマホやタブレットはもちろん、PCでの利用も可能な点だ。各デバイスからau IDでログインするだけで、利用状況が同期される。外出先からはスマホで、家に帰ってからはPCでといった使い方ができる。スマホで観ていた映画の続きをPCから観られるレジューム機能にも対応する。PC向けビデオパスはhttp://www.videopass.jp/からアクセスできる。

 ビデオパスでは再生はストリーミングに限られており、ダウンロードはできない。auの4G LTEの場合も、ひと月のLTEのデータ総量が7Gバイトを超えると、通信速度が128kbpsに制限されるので、なるべくWi-Fi環境での利用をお勧めしたい。

photophoto ビデオパスのPCサイト(写真=左)。ストリーミング再生のみに対応しており、画質は標準、高画質、自動から選べる(写真=右)

ソフトバンクのAndroidは映画や海外ドラマが見放題

 ソフトバンクのAndroid端末で現在利用できるのは、月額490円の「ムービーLIFE」というアプリだ。国内外の映画やドラマが配信されており、ストリーミング配信に加え、ダウンロードにも対応する。観られる作品は月により異なり、毎月約100作品を配信。年間約1000本なので、他社のサービスよりはやや少なく感じる。対応端末はスマホのみだ。

photophoto 価格のわりには他社のサービスよりもラインアップがやや弱い(写真=左)。試聴機能はなく、会員登録して作品を再生する(写真=右)

 これだけでは少々物足りなく感じるかもしれないが、ソフトバンクユーザーは1月に開始予定の「UULA(ウーラ)」というサービスに期待しよう。月額490円で映画、ドラマ、アニメ、音楽など6万コンテンツ以上を楽しめる。UULAだけのオリジナルコンテンツも用意されており、倖田來未×蜷川実花×安野モヨコによる音楽と映像のコラボ作品「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」がすでに発表されている。対応端末はソフトバンクのAndroidスマホのみだが、iPhone、iPadにも今後対応予定とのこと。

 また、スティック型の端末をテレビのHDMI端子に接続すれば、月額490円で「TSUTAYA TV」「GyaO!」「UULA」「BBTV NEXT」のコンテンツを楽しめる「SoftBank SmartTV」も1月以降にスタートする。利用にはソフトバンクのスマホが必要で、スマホとテレビの操作が連動するのが特長だ。サービス開始時はAndroidスマホのみだが、iPhoneにも対応する予定。

 「TUTAYA TV」ではハリウッド映画やドラマ、アニメなどを新作1本400円のHD画質で提供。旧作については月額980円で20本まで視聴できる料金プランが用意される。「GyaO!」ではGyaOによる無料の番組が、「BBTV NEXT」では50のケーブルテレビのチャンネルを月額2625円で利用できる。

 いずれもサービスがまだ開始していないのでレビューはできないが、期待できる動画配信サービスの1つだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー