ランキングを独占した「iPhone 5」、Androidは海外端末の“日本化”が進む:ITmediaスタッフが選ぶ、2012年の“注目ケータイ&トピック”(ライター小竹編)

» 2012年12月20日 16時23分 公開
[小竹佑児(ゴーズ),ITmedia]

 2012年のスマホ業界で最も注目を集めた端末は、やはりAppleの「iPhone 5」をおいてほかにないだろう。9月末の発売当初は、さまざまなメディアがiPhone 5の話題で持ちきりだった。Android陣営も昨年から引き続き、魅力的な端末を多数投入したが、メーカー間の競争がさらに激化したためか、「Androidで選ぶならこの機種」と断言できるような、突出したモデルは少なかった。

マップ問題はあったが完成度は傑出――「iPhone 5」

photo 「iPhone 5」

 発売直後から人気を集め、販売ランキングの上位を独占する状態がしばらく続いたiPhone 5。筆者も発売日に入手して以降、メイン端末としてフル活用している。仕事柄、Android端末も複数台を所有しているが、利用頻度はiPhone 5が最も高い。通勤時にニュースサイトやTwitter、Facebookをチェックしたり、カメラアプリでスナップを撮影したり、乗換案内アプリでルートを調べたり、時間つぶしに「LINE POP」をやり込んだり――と、日常生活のあらゆるシーンにおいて欠かせない存在になっている。

 発売当初、使い勝手に難があったiOS 6の「マップ」は、ティム・クックCEOみずからが品質問題を認め謝罪を行ったほか、責任者が更迭されるなど波紋を呼んだ。しかし、GoogleがiPhone版の「Google Maps」をリリースしたことで、ひとまず不便さは解消されたのではないだろうか。筆者もさっそく利用しているが、地図上の情報が豊富でルート検索などもしやすいので重宝している。公開後48時間で1000万ダウンロードを超えたようだが、それもうなずけるほど完成度は高い。音声検索や建物内のマップなどAndroid版が対応する一部の機能には非対応ではあるものの、日常的に利用するうえでまったく支障はない。iPhone 5には必須のアプリといえるだろう。

 新たなトピックとしてはソフトバンク版のテザリングが12月15日から解禁された。iPhone 5ではau版と同じく、「設定」内に「インターネット共有」のメニューが追加され、オンにするとWi-FiまたはBluetooth、USBケーブルでテザリングを行える。筆者は積極的にテザリングを利用するタイプではないが、ちょっとした空き時間があるときなどに、Wi-Fi対応のタブレットでWebを閲覧するのに重宝している。

海外端末の“日本仕様化”が進む――「HTC J butterfly HTL21」

photo 「HTC J butterfly HTL21」

 一方、Android陣営に目を転じると、今年は海外メーカーの躍進が目立った。韓国のSamsung電子やLGエレクトロニクス、台湾のHTC、中国のHuaweiなどが“日本仕様”を取り入れた端末を相次いで投入。その代表格といえるのが、KDDIから発売されている「HTC J butterfly HTL21」だ。

 本機の特長は、なんといっても日本仕様にフル対応していること。ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイに対応するのはもちろん、前モデル「HTC J ISW13HT」では実現できなかった防水性能(IPX5)も備えている。これまで、Androidにおける“日本仕様”は国内メーカーの専売特許といえたが、“全部入り”を好む日本人の特性を理解した海外メーカーがこれを猛追。いまや海外メーカーの端末といえどもほとんどが“日本仕様”になっている。

 もちろん、最新のトレンド機能ももれなく押さえている。厚さ9.2ミリのスリムなボディに5インチディスプレイ、LTE、クアッドコアCPU、NFC、800万画素CMOSカメラなど、最高クラスのスペックを搭載。国内の現行モデルで唯一、フルHD(1080×1920ピクセル)に対応した液晶を備えているのも魅力だ。発売当初から品薄の状態が続いているようだが、Android 4.1を搭載するなど今後登場する機種に採用されるであろうスペックを先取りしている部分が多々あるので、ロングヒットが期待できるだろう。

IGZOで巻き返しなるか?――「AQUOS PAD SHT21」

photo 「AQUOS PAD SHT21」

 今年のモバイル業界はスマートフォンだけでなく、7インチのタブレット端末にも注目が集まった。その筆頭モデルは、いうまでもなくAppleの「iPad mini」だが、Googleの「Nexus 7」(1万9800円・16Gバイト)やアマゾンの「Kindle Fire HD」(1万5800円・16Gバイト)など低価格を売りにしたモデルも人気を博している。

 日本メーカーのこの分野への参入も相次いだ。なかでもシャープの「AQUOS PAD SHT21」は、高精細な表示と低消費電力を両立した「IGZO」ディスプレイを搭載。解像度は800×1280ピクセル(216ppi)で、iPad mini(768×1024ピクセル・163ppi)と画面を見比べてみると、明確にAQUOS PADのほうが鮮明であることが分かる。

 日本メーカーのモデルらしくIPX5/7の防水、IP5Xの防塵にも対応する。先に述べたとおり、スマホでは海外メーカーがすでに日本仕様を取り入れたが、タブレットの分野ではまだ対応していない。7インチタブレットの購入を検討している人は、こうした点も考慮したうえで端末を選ぶといいだろう。

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