「KKBOX」は台湾、香港、シンガポール、マレーシアで提供され、1200万人以上のユーザーを抱えるアジア圏で人気のサービス。利用料金は月額980円で、ドコモユーザーとauユーザーはキャリア決済に対応する。また、それ以外にもクレジットカード、PayPal、WebMonyeでの支払いにも対応し、WebMoneyの場合は90日2940円のプランのみ適用される。
メールアドレスで登録すると1日、Facebookアカウントで登録すると7日間は無料で利用できる。auかんたん決済なら7月末まで無料で使えるなど、利用までの最初のハードルは比較的低い。
コンテンツ数は約100万曲で、邦楽、洋楽、アニメ/ゲームに加え、K-POPやC-POPに強いのが特徴。これはほかのサービスとは大きく差をつけたポイントといえるだろう。邦楽や洋楽については「有名曲は押さえている」という印象だが、まだまだ今後の拡充に期待したい状況だ。
KKBOXが新しいのは、ほかのユーザーと「一緒に聴く」ための機能が用意されている点だ。KKBOXユーザーであるオンライン中の友だちや有名人がどの曲を聴いているかがわかり、さらにはチャットで交流することも可能。チャットルームには世界中のユーザーとの会話が可能で、知り合い以外とも音楽を通じて気軽に繋がれる面白い仕組みだ。
また、音楽に合わせて歌詞が動いて表示されるカラオケのような機能もある。歌詞表示されない曲もあるが、カラオケ好きな日本人の国民性にはフィットしやすいかもしれない。さらに、音量バランス、音量制限、キャッシュの設定などが可能。AndroidならイコライザーやBass Boost機能も備えるなど、音楽プレーヤーとしての機能はほかのサービスよりも充実している。


レコチョクBESTも歌詞の表示に対応するが、流れている箇所を表示する機能を搭載しているのは珍しい(写真=左)。キャッシュする容量は楽曲数で設定できる(写真=中)。AndroidならイコライザーやBass Boostなどの効果も利用できる(写真=右)対応端末はiPhone、Androidだけでなく、タブレットやPCでも利用できる。ただし、PCで利用するには公式サイトからソフトウェアのダウンロードが必要。この点は多少面倒だが、PCでも使えるのはありがたい。
ちなみに、auではこれまでレコチョクが楽曲を配信する定額制音楽配信サービス「LISMO Unlimited」を提供していたが、6月のKKBOXの日本でのサービス開始とともに、サービス自体がKKBOXへと変更になり、KDDIの子会社であるKKBOX Japanが運営している。

Windows版、Mac版のプレーヤーは http://www.kkbox.com/jp/ja/what-is-kkbox/supported-platforms.shtmlからダウンロードできる(写真=左)。うたパスに搭載されている「マイミックス機能」は、KKBOXでも利用できる(写真=右)auかんたん決済利用者(通信料合算)のうち、Androidユーザーはアプリをバージョンアップすることで、iOSユーザーはKKBOXアプリを新たにダウンロードして、LISMO unlimitedに使ったau IDとパスワードでログインをすることで利用できる。auかんたん決済(クレジットカード支払い)の利用者は、新たにKKBOXの利用登録をしてアプリをダウンロードして利用しよう。
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