画期的なアプリが生まれる?――脳みそフル回転の「アイデアソン」に参加してきたふぉーんなハナシ

» 2015年07月05日 15時15分 公開
[田中聡ITmedia]

 7月4日から5日にかけて開催されているアプリ開発コンテスト「SPAJAM2015(スマートフォンアプリジャム2015)」では、ハッカソン形式でアプリを開発していく。その前に、アプリのテーマを決めるヒントになる「アイデアソン」が行われた。アイデアソンは参加チームに加え、運営スタッフ、審査員、取材陣も各チームのテーブルに混ざって参加した。筆者も参加してきたので、その様子をリポートしたい。

photophoto アイデアソン中

 そもそもアイデアソンって何をやるのか? 今回SPAJAMで実施したアイデアソンは、3つのパートに分け、以下の通りに進めていった。

photo アイデアソンの流れ

 1つ目が「ブレインライティング」。ここでは「ブレインライティングシート」と呼ばれる紙に、アイデアを書き連ねていく。今回のテーマは「シェアを楽しむ」なので、シートには「シェアしたいもの、されたいもの」を書いていく。

 シートには(今回は)3列×9行の空欄があり、1行目の3マスに、テーマに沿ったアイデアを書いたら、時計回りでグループ内でシートを回していく。このシートを回していくというのがミソで、アイデアが出ずに苦しくなっても、他人の案を参考にしてもいいよ、というものなのだ。1行ごとの制限時間は1分だ。これを9行分、つまり9回繰り返していく。

photo まずは「ブレインライティング」から
photophoto これが「ブレインライティングシート」(写真=左)。他人のアイデアも参考にしつつ、後先考えず、とにかく1回3案を必ず出す(写真=右)

 シェアしたいもの、されたいものといえば、「写真」「音楽」「風景」などが定番だが、シートの行が進むにつれて、「家族の昔の写真」「面白いYouTuberの人」「片思いの人の心」など、一ひねり加えた案を目にするようになった。1人合計27個のアイデアを書いていくわけで、筆者も「そんなに思い浮かぶのかなぁ……」と不安だったが、ほかの人の案を目にすることで発想力が刺激され、不思議と苦にならずに空欄を埋められた(+撮影する余裕も)。3列×9行(27マス)がすべて埋まったら、ブレインライティングは終了。

photophoto こんな感じで埋めていく。後半に行くにつれて、一風変わったアイデアも?

 続いて、2つ目の「スピードストーミング」に移る。ここでは手にしたブレインライティングシートをもとに、目の前に座っている人と5分間、ブレストを行う。ブレインライティングの過程で思い浮かんだアイデアをお互いに話したり、相手のシートを見て気になったアイデアについて深掘りしたりする。どこに面白さや可能性を感じたかなど、良いところに目を向けて、とにかく褒めることが大事なのだそう。今回は4人と(計20分)スピードストーミングをした。

photophoto 5分交代で、ペアになってブレストを行う「スピードストーミング」(写真=左)。とにかく良いところに目を向けるのが大事(写真=右)
photophoto
photophoto 今回ブレストを一緒にした方々。4人とも参加チームのメンバーだったので、皆さん個性的なアイデアを続々と出してくれました

 そして仕上げは3つ目の「アイデア・スケッチ」。ブレインライティンとスピードストーミングで「これだ!」と思い浮かんだアイデアを書く。要素は「アイデアを一言で表現したヘッドライン」と「3つまでの詳細や補足説明」で、説明ではイラストや図を起こしてもよい。書き終えたら、シートが見えるように机に置き、全員が机の周りを歩いて、アイデア・スケッチをチェック。「これ面白いなー」と思ったら、ペンで☆印を入れていく。

photo 巡覧中に気になったものには☆印を付ける

 ちなみに筆者が書いたアイデア・スケッチはこれ。巡覧が終了して席に戻ったら、☆が5個付いていた。わーい。

photophoto スピードストーミングにて挙がった、「恋愛で受けた心の痛みを数値化できないか」という話がヒントになって思い浮かんだアイデア。決して、普段の筆者のことではありません。ええはい(写真=左)。どなたかは分かりませんが、ありがとうございます(写真=右)

 ちなみに最高記録は、☆20個が付いた「社内の恋愛事情をシェアするアプリ」だった。うーむ、確かに知りたい……かも。ほかに「名刺カードバトルでビジネスシェアを勝ち取るアプリ」「(宗教や新聞など迷惑訪問情報をシェアする)ヤバイのくるで!」「(自分のどこが見られているのかが分かる)私、視聴率」などが☆を多数集めていた。

photophoto
photophoto ☆を多く集めたアイデア・スケッチ

 ここで生まれたアイデア・スケッチは“共有財産”としてSPAJAMの会場に張り出され、アプリ開発のヒントになっていく。

 まさかアイデアソンに参加することになるとは思わなかったが、「考える」「話す」「聞く」をひたすら繰り返すので、頭をフル回転せねばならず、とにかく疲れた……のが率直な感想(まあアイデア“ソン”というくらいですしね)。でも楽しかった! これは編集部の企画会議などでも応用できるのではないか、と思ったのだった。

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