NTTレゾナントは「gooのスマホ」の第7弾となる「g07」を発表し、同日13時よりgooSimseller予約を開始しました。価格は19,800円です。
gooのスマホは「四位一体型手のひらポータルサービス」をコンセプトに2015年4月に「g01」「g02」「g03」の3機種を販売開始。以降、新機種を投入してきました。前回モデル「g06」は4インチという小型なディスプレイサイズで、LTE通信可能なSIMフリースマホとしては販売開始当時(2016年9月)最安値の7,800円で登場し驚かせてくれました。g06の発売から約3か月での販売となったg07ですが、その特徴はどんなところにあるのでしょうか。
g07はgooのスマホシリーズでは初のアルミボディモデルで、高級感ある仕上がりとなっています。今回の最大の特徴は、「デュアルSIM デュアルスタンバイ」(以下DSDS)対応SIMフリースマホであるということ。gooのスマホとしては初搭載ですが、最近のハイスペック以上のデュアルSIM対応のSIMフリースマホではスタンダードになってきている機能です。
DSDSスマホの多くが3万円前後の価格帯というなか、このg07は19,800円という衝撃価格での発売となりました。
OS | Android 6.0 marshmallow(Android7.0 アップデート対応保証) |
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CPU | MT6750T オクタコア / Cortex-A53 1.5GHz ×4, 1.0GHz ×4 |
ROM/RAM | 32GB / 3GB |
外部メモリ | micro SD/SDHC/SDXC /最大128GB |
サイズ | 約152×75.6×7.9 (mm) |
重量 | 約150g |
ディスプレイ | 5.5インチ, Full HD IPS液晶, 1920×1080,Dragontrail(R)強化ガラス |
カメラ | アウトカメラ:1300万画素 インカメラ:800万画素 |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
ネットワーク | LTE: B1(2100) / B3(1800) / B8(900) / B19(800) W-CDMA:B1(2100) / B6(800) / B8(900) GSM:850 / 900 / 1800 / 1900 MHz |
SIMサイズ | micro SIM + nano SIM (DSDS対応) |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n(2.4GHz / 5Ghz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 |
カラーバリエーション | ホワイトパネル、ブラックパネル |
その他 | ・指紋認証 ・USB Type-C OTG (USB 2.0) ・急速充電対応 |
性能面でも申し分なく、オクタコアCPU(1.5GHz×4、1.0GHz×4)でROM / RAMは 32GB / 3GBを採用し、本体サイズは152×75.6×7.9(mm)、重量は約150gとなっています。ディスプレイサイズは5.5インチのフルHD(1920×1080) IPS液晶。美しい映像を大きなスクリーンで堪能できます。
背面上部に指紋認証ボタンを設置し、メインカメラの画素数は1,300万画素でSONY製のCMOSイメージセンサーを搭載。価格を考えると写真の画質が心配されるところですが、実際に撮影してみると、価格以上の品質に達しているように思いました。
本体上部にはイヤホンジャック(画像左上)があり、底部にはUSB-Type Cポート(画像右上)を設置。左側面にSIMトレーと短縮キー(画像左下)、右側面にはボリュームボタンと電源ボタン(画像右下)があります。側面は丸みを帯びているので、大きさのわりには持ちやすく感じられます。
本体カラーは2色あり、写真左が背面が明るいシルバーカラーの「ホワイトパネル」、写真右が落ち着いた風合いのグレーカラーの「ブラックパネル」です。どちらも派手すぎず、年齢・性別に関係なくしっくりとくるデザインと風合いです。
SIMカードトレイは、SIM1がmicroSIM、SIM2がnanoSIMサイズとなっています。なお、SIM2はmicroSDと兼用のため、どちらかを使っている場合はもう一方は利用することができません。この点については注意が必要です。
対応するネットワークは、LTEが B1(2100) / B3(1800) / B8(900) / B19(800) 、3G(W-CDMA)はB1(2100) / B6(800) / B8(900) となっており、海外で利用できるGSMだと850 / 900 / 1800 / 1900 MHzとなっています。ドコモが提供する主要バンド帯が利用できるので、通信面での不安はないでしょう。
初めてSIMフリースマホを購入した方が苦労することが多いSIMのAPNについても、g07はしっかりとケアしてくれます。スマホを起動させたら、まず「SIM管理」というアプリを立ち上げてください。するとSIM1とSIM2の設定画面が表示されます。この画面の下部にはさまざまなMVNOのサービス名が70種類登録されており、ここから自分の使っているサービスを選択し、設定したいSIMの番号をタップするだけでAPN登録が完了します。SIMカードを自動判別してくれるSIMフリースマホも増えてきましたが、70種類ものAPNを管理できる仕組みを持った機種は、g07以外には見当たらないように思います。
DSDSなので、両方の電話番号で通話SIMを切り替えることなく電話の受発信ができます。優先するSIMを設定しておくのはもちろん、発信時にはかけたい番号のSIMを選んで通話することができます。
g07は、通話時にはソフトバンクSIMの利用も可能。たとえばプライベート用の回線はドコモだけれど、会社から支給されている電話のSIMはソフトバンクという場合にも、同時に待ち受けることが可能です。なお、auに関しては3Gで利用している通信方式の違いから使用することができません。またLTE通信に関しても、au系のMVNO SIMはバンドが合致しないことから使えません。この点には注意が必要です。
背面にある指紋認証スイッチ。これを使えばワンタッチでスリープ状態から復帰することができます。
設定の「セキュリティ」から「指紋によるロック解除」を選択し、ロック解除に利用する指の指紋をさまざまな方向から登録すれば完了。初回時は指紋+他の解除方法によるロック解除を要求されますが、2回目以降は指を当てるだけでロックが解除され、スリープ状態から復帰します。認証精度も非常に高く、スリープ状態からの復帰時間も早いので、パターンや暗証番号による解除よりも、指紋認証を設定することをオススメします。なお、登録できる指の数は最大5本です。
いちばん肝心な動作性も、スムーズそのもの。オクタコアCPUと3GB RAMにより複数アプリを立ち上げていたとしても引っかかりは感じられず、3Dゲームのように高スペックを要求される時にも、問題なく快適に楽しむことができました。
通信面の特徴をもうひとつ。このg07には「ターボダウンロード」機能が搭載されており、大容量ファイルのダウンロードもスムーズに行えます。Wi-Fiと4G(LTE)/3Gネットワークの両方を使うため、どちらも利用可能な環境でないと使用できませんが、この「ターボダウンロード」機能があれば、アプリのダウンロードや動画鑑賞もとてもスムーズになるでしょう。
このように、DSDSや指紋認証などさまざまな便利機能を搭載して19,800円という価格は、とても魅力的です。DSDSは海外で現地SIMを入れ替えることなく利用できるだけでなく、たとえば国内でも通話に関してはキャリアが提供するケータイ向け話し放題のSIMをセットし、通信に関してはMVNOのデータ専用プランを使えば大幅なコストカットを実現できます。
端末代金と2年間のランニングコストを、MVNO SIMだけで運用した場合と、キャリアの話し放題SIMとMVNO SIMの両方で運用した場合の2パターンの料金シュミレートしてみました。
MVNOの音声通話SIMのみでの運用が安いのは当然として、ケータイ向けの話し放題SIMとの併用をした場合でも、端末代を込みにした2年間のランニングコストが10万円を切る結果に。大手キャリアでは、最も安くなる組み合わせにしたとしても、端末代金を除いたランニングコストは156,000円というのが通常です。これを考えれば、MVNOとキャリアのかけ放題プランの併用を行っても、大幅に安くなることは一目瞭然です。
g07は、価格、性能面ともにキャリアスマホに迫る勢いのSIMフリースマホ+MVNO SIMの組み合わせ。メイン端末として乗り換える初めてのSIMフリースマホとして、超おすすめの1台です。
※文中の料金はすべて税抜きです。
◆gooSimseller(本店)
◆gooSimseller(楽天市場店)
◆gooSimseller(Yahoo!ショッピング店)
※ビックカメラ、ヨドバシカメラでも一部店舗にて2016年12月中旬以降より、端末単品販売の予定です。
(文:SIM通編集部)
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