発表会の後はR11、R11 Plusのハンズオンコーナーがあり、短時間だが両モデルを手に取って操作することができた。OSはAndroid 7.0ベースで、同社が独自開発したUIを統合した「Color OS 3.0」が搭載されている。AndroidとiOSのいいところをミックスしたような操作性であり、使い勝手は悪くない。
なお日本語ロケールが標準搭載されているが、日本での発売は現時点ではないとのこと。DSDSによって4Gと3Gの同時待受けに対応しており、先進国でも使い勝手は高い。また背面を見るとアンテナマークは目立たちにくい処理がされている。
R11はもちろんのこと、R11 Plusも手に持ってみると片手で十分ハンドリングできる形状だ。手のひらへのフィット感が高く、ケースを着けずにこのまま使いたいと感じられた。また背面のデュアルカメラは出っ張りがあるものの、それほど気になるものではない。そしてSnapdragon 660のレスポンスは非常によく、ブラウザや地図検索、SNSの利用など、操作でもたつくこともなかった。
カメラは前モデルから定評があり、OPPOは特にインカメラの良さを売りにしてきた。このR11も発表会場ではモデルたちがセルフィーのデモを行う姿が目立っていた。ビューティーモードの仕上げは自然で、顔を塗りつぶしたり、顔の形を変えたりするものではない。そのビューティーモードが動画でも使えるため、女性ユーザーには「神スマホ」と呼べる存在になるかもしれない。
ちなみに、ビューティーモードはインカメラ利用時のみ現れ、アウトカメラ側では利用できない。アウトカメラの撮影モードには細かいマニュアル操作が可能な「エキスパートモード」があるが、このモードにすると2つのカメラそれぞれを手動で切り替えて撮影することも可能だ。また「10秒間のショートビデオ」撮影をワンタッチでオンにできる。SNSに短いビデオを上げたい時に便利な機能だろう。
OPPOが独自に開発したVOOC方式の高速充電に対応。10分程度でバッテリーを10〜20%充電できるほか、「5分の充電で2時間通話」が可能。この高速充電を使うためには専用のACアダプターとUSBケーブルが必要になる。端子の形はMicro USBと互換性があるが、端子配置が異なる。通常のMicro USBケーブルでの充電も可能だが、その場合、高速充電は使えなくなる。ちなみに、VOOC対応製品はOPPOのコーポレートカラーであるグリーンの色が端子類に使われている。
5万円程度の価格ながらも動作は早く、カメラも高機能。R11とR11 Plusは2017年の中国市場だけではなく、OPPOが市場展開している東南アジアなどの新興国でも人気製品になることは間違いない。OPPOの勢いはまだ止まりそうにない。そう感じられる新製品だった。
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