米調査会社IDCが4月27日(現地時間)に発表した2016年第1四半期(1〜3月)の世界におけるスマートフォン出荷に関する調査結果によると、総出荷台数は前年比0.2%増(ほぼ横ばい)の3億3490万台だった。0.2%という前年比伸び率は、IDCが調査を初めてからの最低記録という。
IDCはこの停滞の原因を、新興国市場でのスマートフォン普及と、市場のトップ2社である韓国Samsung Electronicsと米Appleの出荷台数減少の2つとしている。
メーカー別出荷台数ランキングでは、上位3社は前期と変わらないが、前期4位だった中国Lenovoと5位の中国Xiaomiがランク外に落ち、入れ替わりにいずれも中国企業であるOPPOとVivoがランクインした。
順位 | メーカー名 | 1Q16出荷台数 | 1Q16市場シェア(%) | 1Q15出荷台数 | 1Q15市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
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1. | Samsung | 81.9 | 24.5 | 82.4 | 24.6 | -0.6 |
2. | Apple | 51.2 | 15.3 | 61.2 | 18.3 | -16.3 |
3. | Huawei | 27.5 | 8.2 | 17.4 | 5.2 | 58.4 |
4. | OPPO | 18.5 | 5.5 | 7.3 | 2.2 | 153.2 |
5. | Vivo | 14.3 | 4.3 | 6.4 | 1.9 | 123.8 |
その他 | 141.5 | 42.3 | 159.8 | 47.8 | -11.4 | |
合計 | 334.9 | 100.0 | 334.4 | 100.0 | 0.2 | |
(資料:IDC) |
OPPOとVivoはいずれも低価格帯端末を、主に中国国内で販売している。両社の台頭は、中国市場の成熟を反映しているとIDCは指摘する。
首位のSamsungはシェアを0.6%減らしたものの、3月に発売の「Galaxy S7」および「Galaxy S7 edge」は好調という。
Appleの26日の業績発表によると、iPhone発売以来初めて販売台数が前年同期より減少した。同社のティム・クックCEOは、iPhone 6からiPhone 6sへのアップグレード率が、iPhone 5sからiPhone 6の時よりも低かったと説明した。3月末に発売された「iPhone SE」の出荷台数が反映されるのは4〜6月期になる。
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