2016年1〜3月期の世界スマートフォン出荷台数、史上最低の伸び率──IDC調べ調査レポート

» 2016年04月28日 10時51分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米調査会社IDCが4月27日(現地時間)に発表した2016年第1四半期(1〜3月)の世界におけるスマートフォン出荷に関する調査結果によると、総出荷台数は前年比0.2%増(ほぼ横ばい)の3億3490万台だった。0.2%という前年比伸び率は、IDCが調査を初めてからの最低記録という。

 idc メーカー別世界スマートフォン出荷台数推移(資料:IDC)

 IDCはこの停滞の原因を、新興国市場でのスマートフォン普及と、市場のトップ2社である韓国Samsung Electronicsと米Appleの出荷台数減少の2つとしている。

 メーカー別出荷台数ランキングでは、上位3社は前期と変わらないが、前期4位だった中国Lenovoと5位の中国Xiaomiがランク外に落ち、入れ替わりにいずれも中国企業であるOPPOとVivoがランクインした。

2016年第1四半期のメーカー別世界スマートフォン出荷トップ5(単位:百万台)
順位 メーカー名 1Q16出荷台数 1Q16市場シェア(%) 1Q15出荷台数 1Q15市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1. Samsung 81.9 24.5 82.4 24.6 -0.6
2. Apple 51.2 15.3 61.2 18.3 -16.3
3. Huawei 27.5 8.2 17.4 5.2 58.4
4. OPPO 18.5 5.5 7.3 2.2 153.2
5. Vivo 14.3 4.3 6.4 1.9 123.8
その他 141.5 42.3 159.8 47.8 -11.4
合計 334.9 100.0 334.4 100.0 0.2
(資料:IDC)

 OPPOとVivoはいずれも低価格帯端末を、主に中国国内で販売している。両社の台頭は、中国市場の成熟を反映しているとIDCは指摘する。

 首位のSamsungはシェアを0.6%減らしたものの、3月に発売の「Galaxy S7」および「Galaxy S7 edge」は好調という。

 Appleの26日の業績発表によると、iPhone発売以来初めて販売台数が前年同期より減少した。同社のティム・クックCEOは、iPhone 6からiPhone 6sへのアップグレード率が、iPhone 5sからiPhone 6の時よりも低かったと説明した。3月末に発売された「iPhone SE」の出荷台数が反映されるのは4〜6月期になる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年07月11日 更新
  1. 「おじさん構文」「おばさん構文」に若者が違和感を覚える理由 テキストのやりとりで大切なことは? (2025年07月09日)
  2. 「Galaxy Z Fold7」が先代より26%も薄くなったワケ Sペン非対応も、これぞ「Ultra体験」の実機を速攻チェック (2025年07月09日)
  3. ドコモ/au/ソフトバンクが「Galaxy Z Fold7/Flip7」「Galaxy Watch8」などを発売 購入特典も (2025年07月10日)
  4. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【2025年7月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2025年07月09日)
  5. 「Galaxy Z Flip7」の特徴を実機で解説 カバーディスプレイの大型化で閉じたまま操作しやすく 廉価版「FE」も (2025年07月09日)
  6. “本物の警察署の電話番号”から電話が来たら? 詐欺に巻き込まれないために気を付けたいこと (2025年07月10日)
  7. ソフトバンク初の「折りたたみGalaxy」投入 発表会場でキーパーソンを直撃、「新トクサポ」で安さを訴求する (2025年07月10日)
  8. 新折りたたみ「Galaxy Z Fold7」発表、歴代最薄ボディーに2億画素カメラ搭載 Z Fold6からの進化点を総ざらい (2025年07月09日)
  9. 言うほど複雑? 料金プランを「ドコモ MAX」に乗り換えてみた (2025年07月09日)
  10. 「Galaxy Watch8」と回転ベゼル搭載の「Classic」発表 Gemini初搭載で5万7900円から 高耐久「Ultra」新色も登場 (2025年07月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー