インタビュー
» 2017年06月30日 19時57分 公開

docomo withの反響から、AIの取り組み、5Gの料金まで――ドコモ吉澤和弘社長に聞く (4/4)

[田中聡,ITmedia]
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5Gでも通信料金は変わらない

―― 5Gの進ちょくについても教えてください。

吉澤氏 3GPPで標準化が進められていて、2017年度末までにはリリース15に仕上げることが前倒しで決まったので、それと並行して、2017年度から基地局の開発をスタートします。開発投資も2017年度から出ます。2017〜2019年で開発をして、設備投資は2019年から。周波数も並行して決まればアンテナも作れます。ある程度できたところから、プレでサービスを提供できると思います。実際のサービス提供開始は2020年のオリンピック前を目指しています。

―― 5Gの設備投資はけっこうな額になるのでしょうか。

吉澤氏 設備投資は、LTEと比べると少なくなります。既存の設備が使えるのと、周波数が高いので数をたくさん打たないといけませんが、全てではないので。基地局も1つずつは小さく、そこの置き時計の一回り大きいぐらいのサイズに無線機やアンテナが入ります。ビットが10倍になるのなら、装置価格は10分の1にします。そうじゃないと、(データ通信が)高い料金になってしまいますから。

―― 料金に関連して、速度がGbps単位になって大量のデータをやりとりすると、月間のデータ制限があっという間に来てしまいますよね。5Gの料金プランはどうなるのでしょうか。

吉澤氏 データ量が5倍、6倍になるのなら、ビット単価を5分の1、6分の1にします。ですから、今と(料金は)変わらないぐらい。それは可能だと思います。データ量が2倍になったからといって料金を2倍にするわけにはいかないですからね。

―― ビット単価はどのようにして下げるのですか。

吉澤氏 帯域あたりのデータ量が上がっても、装置価格は変わらないためです。例えば、データ量が2倍になっても装置価格が変わらなければ、ビットあたりの単価は2分の1になります。

―― 新しく5G用の基地局を打ったとしても、装置の価格は変わらない。

吉澤氏 変わらないですね。3Gや4Gの最初の頃に投資額が上がったのは、基盤を作らないといけなかったからです。例えば、鉄塔を建てるとか。これだけで1億円ぐらいかかりますが、5Gでは、既存の鉄塔に新しいアンテナを設置すればいいので。今後(新しく基地局を)置いていくのは、街灯、ビルの壁などですね。

―― 最後に、ドコモの強みについて、メッセージをお願いします。

吉澤氏 ドコモの強みと、パートナーの強みを、しっかりと連携させて、さらに価値を上げる。われわれは「+d」と呼んでいますが、こうした取り組みを加速できる基盤を持っていることです。

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