Macで使えるキーボード選びに四苦八苦元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)

» 2008年04月01日 11時11分 公開
[元麻布春男,ITmedia]
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有償のキーボードドライバを導入してみる

トリニティーワークスの「WinK for OSX」

 1980年代半ばに、PC/AT互換機のユーザーになって以来、基本的に英語キーボード(英語キーボードベースのAXキーボードを含む)を使い続けてきた筆者だが、その前は日本語キーボード(JIS配列)のマシンを使っていたこともある。また量販店で購入したMacBookのキーボードは当然のことながら日本語配列だ。できれば英語配列が好ましかったが、日本語配列ではキーをたたけないというほどではない。

 結局、今、この原稿を書いているのに使っているのはRealforce91Uだ。ところが、そのままでは無変換キーや変換キーなど、アップルの日本語キーボードとスキャンコードの異なる日本語関連キーは利用できない(実際は「a」が入力されるなど、むしろ不具合が生じる。下記表を参照)。このままではわざわざ日本語キーボードに変更する意味がない。日本語関連キーを活用するため、トリニティーワークスWinK for OSXと呼ばれるキーボードドライバ(有償)を組み合わせることにした。

 WinK for OSXにはWindowsキーありの日本語キーボード用と英語キーボード用、Windowsキーなしの日本語キーボード用と英語キーボード用の計4バージョンあるが、筆者の場合Windowsキーのあるジャストシステム版のRealforce91UにWindowsキーなしの日本語キーボード用WinK for OSXを組み合わせて使っている(というより、これができることが91Uを使っている理由だったりするのだが)。Windowsキーありの日本語キーボード用ドライバだと、変換キーがスペースになってしまうのに対し、Windowsキーなしの日本語キーボード用ドライバだと変換キーがアップル日本語キーボードのカナキーとして使えるためだ(下記の表を参照)。

 その副作用として、91UのカタカナキーがCommandキーとなり、右のAltキーがOptionキーなのに、左AltキーはCommandキーになるなど、いよいよキートップと実際の機能が一致しなくなってしまう。さらにややこしいのは、仮想環境下のWindowsでマップされるキーアサインが、本来の91UをWindowsのネイティブ環境で使った場合とも異なってしまうことだ。筆者はVMwareのFusion 1.1を使っているが、その環境でのキーアサインは表の通りだ。要するに、筆者が使う91Uのキーアサインは、キートップとは全く合致しないし、Mac OS X環境と仮想環境のWindowsでも異なってしまう。

Realforce91Uカスタマイズキーボード for ATOKのキーアサイン
Realforce 91U CapsLockキー Windowsキー 左Altキー 無変換キー スペースバー
ドライバなし CapsLock Commandキー Optionキー なし(aが入力される) スペース
WinK Windowsキーあり対応版 CapsLock Optionキー Commandキー 英数キー スペース
WinK Windowsキーなし対応版 CapsLock Optionキー Commandキー 英数キー スペース
上+VMware Fusion 1.1 英数キー Altキー Windowsキー 英数キー スペース
Realforce91Uカスタマイズキーボード for ATOKのキーアサイン
Realforce 91U 変換キー カタカナキー 右Altキー アプリケーションキー 右Ctrlキー
ドライバなし なし(aが入力される) なし(aが入力される) Optionキー なし(^Pが入力される) Ctrlキー
WinK Windowsキーあり対応版 スペース カナキー Commandキー システム環境設定起動 Ctrlキー
WinK Windowsキーなし対応版 カナキー Commandキー Optionキー システム環境設定起動 Ctrlキー
上+VMware Fusion 1.1 ひらがなキー Windowsキー Altキー システム環境設定起動 Ctrlキー

重要なのは操作の一貫性だ

 だが、筆者は意外と気にしていない。キーボードを打つ時、いちいちキートップは見ないから、表示の違いに頭を悩ます必要はない。問題は、各環境で操作が一貫しているかどうかであり、特に日本語関連の操作が一貫しているかどうかだ。これを統一するため、MacとWindowsの両方にATOKをインストールし、そのカスタマイズ機能を使って基本的なキーアサインを一致させている。こうしておけば、そのうち指が覚えてしまう。複数のユーザーで共有するシステムでこんな勝手なことをすれば迷惑だろうが、1人で利用するシステムであれば問題はない。それより入力モードの切り替えという、かなり頻繁に利用する機能に、親指1つで簡単にアクセスできる方がうれしい。

 こういったキーの割り当ては人それぞれ、千差万別だから、どれが正しいというものはない。また、気に入らなくても、ソフトウェアで解決できることが少なくない。少なくとも現在のMac OS Xは、CapsLock、Control、Option、Commandの4つのキーについては、OSの標準機能の一部としてカスタマイズ可能になっており、これを併用することで、かなりのことができる。これはキーボードのレイアウトドライバを複数同時にロード可能な点(英語キーボードと日本語キーボードの両方を同時に接続し、それぞれを正しいキーレイアウトで利用できる)と合わせ、Mac OS Xが優れている部分だと思っている(Windowsではこれができない)。


 こうしたソフトウェア面での健闘ぶりに比べると、ハードウェアとしてのキーボード環境は決してよいとはいえない。Windowsにしても、良質なキーボードはサードパーティによるものだが、シェアの問題もあってかHHKB Pro2を除きMac版は存在しない。アップルはハードウェアベンダーでもあるのだから、もう少しキーボード(の外観以外)に気を遣ってほしいと思うのは筆者だけだろうか。少なくとも今のキーボードは、プロユースを対象にしたMac Proにはふさわしくないのではないかと思う。

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