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» 2009年05月26日 19時00分 公開

Z550+256GバイトSSDもテスト:待望のXP搭載「VAIO type P」を徹底検証する (3/5)

[前橋豪, 撮影:矢野渉,ITmedia]

Windows XPのレスポンスをVistaと見比べる

 実際にWindowsのレスポンスはどうなっているのか、各種動作にかかる時間を計測した。計測したのは、Windowsの起動、休止状態への移行と復帰、スリープ(スタンバイ)への移行と復帰、シャットダウンの動作にかかる時間だ。

 Windowsの起動時間は電源ボタンを押してから「ようこそ」画面が出るまでの時間と、XPの場合はタスクトレイに全アイコンが並んでポインターの砂時計表示が消えるまで、Vistaの場合はウェルカムセンターが起動するまでの2段階で計測している。インスタントモードの起動時間も計測したが、これは本体のボタンを押してからGUIが完全に表示され、ユーザーの操作が可能になるまでの時間だ。

Windowsの各種動作とインスタントモードの起動/終了時間

 テスト時の設定は基本的にデフォルトで、ACアダプタを接続している。各動作時間はバラツキがあるので、計測は5回以上行い、異常な数値が出た場合はそれを排除したうえで平均値を採用した。今回のテストは購入直後に近い状態で行ったため、Windows XPのアップデートやソフトのインストールなどにより、各動作にかかる時間は大きく変わってくるはずだ。

 結果はVistaとXPの仕様の違いもあり、起動や休止状態への移行/復帰においてXPモデルが高速だった。Vistaは起動や休止状態からの復帰に時間がかかるため、高速に移行と復帰が可能なスリープや、インスタントモードを活用するとよいだろう。

 以下に起動とシャットダウンにかかる時間を店頭販売向けのVistaモデルVGN-P70H/RとXPモデルVGN-P50/Gで比較した動画を掲載したので、参考にしてほしい。動画中のテスト結果とグラフの値が一致しないのは、前述の通りグラフでは複数回計測を行い平均値を採用しているからだ。


 実際に店頭向けのXPモデルVGN-P50/GでWindows XPを動かした印象だが、基本操作のレスポンスに不満はなく、店頭向けのVistaモデルVGN-P70H/Rのように反応の鈍さにイライラさせられることはほとんどなかった。Atom N200番台のCPUとWindows XPを搭載したNetbookに比べると少し遅く感じるが、これなら特別にOS軽量化のカスタマイズしなくても十分使える印象だ。

 以下の動画は、VGN-P50/GでWindows XPを実際に操作した様子を撮影したものだが、Windows Media Player 11で音楽を聴きながら、ほかに複数のウィンドウを立ち上げて設定変更するなどの動作が軽快に行えている。また、FOMA HIGH-SPEED対応ワイヤレスWANによるWebブラウズも使い勝手がよい。動画を撮影した環境は、ワイヤレスWANの受信感度があまりよくない場所(アンテナバーは2本で、下り1Mbps程度)だったが、大きな問題なくWebページが閲覧できた。

Windows XPの操作画面。画面解像度は1600×768ドットと高く、ミニノートPCとしては情報量がかなり多い。ただし、画面サイズは8インチワイド(表示領域は約182×88ミリ)と小さめなので、ドットピッチが約0.114ミリと非常に狭く、アイコンや文字はかなり小さく表示される。また、XPはVistaより標準のアイコンや文字サイズが小さいため、より細かい表示に感じる。必要に応じて、アイコンや文字のサイズを変更して使いたい

 なお、今回から追加されたハイエンドパーツのAtom Z550(2.0GHz)と256GバイトSSDを組み合わせた構成の操作感についても触れておこう。ベンチマークテストの結果から予想される通り、Atom Z540(1.86GHz)と128GバイトSSDを搭載した従来のハイエンド構成と比較して、明らかに体感できるほどの差はなかったが、さすがにVistaでもかなり頑張って動いてくれる。Vistaモデルならではの機能やアプリケーションを活用したいならば、CPUはAtom Z530(1.6GHz)以上、データストレージはSSDを狙いたい。

 一方、パフォーマンス面でXPモデルがVistaモデルに劣るのがグラフィックス性能だ。Intel SCH US15Wチップセットに統合されたグラフィックス機能のIntel GMA 500は、HD動画の再生支援機能を備えているが、XP用ドライバやソフトウェアのサポートが整っておらず、XPモデルではHD動画の再生支援機能がサポートされない。

 以下の動画は、XPモデルVGN-P50/GとVistaモデルVGN-P70H/RのWindows Media Player 11で720p/1080pのWMVファイル(マイクロソフトの公式サイトで配布しているWMV高精細コンテンツ)を再生したものだが、前者は動画の再生支援が効かないため、動画が静止画スライドショーのように表示され、視聴は困難だった。

 YouTubeニコニコ動画といった動画共有サイトは、標準的なコンテンツであれば十分視聴できるレベルだった。動画を見ながら、ほかのウィンドウを開いたり、文章を書くといった作業も行える。ただし、Vistaモデルと同様に、コメント数の多いニコニコ動画の人気動画や高画質コンテンツの視聴はかなり厳しい。

 次のページでは、バッテリー駆動時間とボディの発熱をテストする。

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