絶望視された「アキバ歩行者天国」復活の裏側:2010年アキバまとめ(ホコ天編)(3/4 ページ)

» 2011年01月06日 12時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「今度はちゃんとやりますよ」の声が12月10日に認められた

2010年12月の中央通り。1月以降の日曜日にここが歩行者天国となる

 検討会で歩行者天国復活について議題に上がったのは、そうした取り組みから現実的な成果が見えるようになってきた2009年5月ごろという。佐藤氏は「我々の手で街の安心と安全をどの範囲までどのように守っていけるのか。それをつかむために事件から2年近くの時間が必要でした。そして、つかめたことでようやくホコ天再開の是非について論議できるレベルに立てるようになったのかなと思います」と振り返る。

 検討会の内部でも賛否両論が沸き起こり、ここでも議論が重ねられたが、結果的には12月10日に東京都公安委員会で試験的な再開が決定されるに至った。

 事件による一時中断から2年半かけて、街は「今度はちゃんとやりますよ」というメッセージの説得力を高めていった。そして、ようやく東京都から「じゃ、やってみれば」という返事がもらえるようになったわけだ。

 ただし、現在は試験的な実施という身分。万一、過去に問題視された事例が発生したとき、適切な対応がとれなければそこで完全に終了してしまう危険があるが、それは承知の上だろう。「以前の歩行者天国もパフォーマンスが目立つようになったのは最後の1〜2年なのですが、再開後もそういう状況になるなら、やる意味はないかもしれません。とりあえず半年間、地域が一体となって本来の歩行者天国の姿を維持できるように試行していき、きちんとやれるならそれ以降も続けていくという考えです」と意気込みを語っていた。

 ちなみに、2010年7月に一部メディアで歩行者天国が復活するという情報が流れたが、これは「根も葉もないウワサ」と否定する。「おそらく5月末にホコ天の再開を検討していこうという表明が一人歩きしたんだと思います。だいたい我々が再開を希望したところで、許可を出してくれるのは東京都なので、決定してもらえるまで、時期の確定なんてできませんからね」とのことだ。

アキバTMOは株式会社ながら、広告などで得た収益を清掃活動や駅前の椅子設置といったカタチで町に還元することを原則としている(写真=左/中央)。2010年5月に読売新聞のサイトに「東京・秋葉原の歩行者天国、7月中旬にも復活へ」という記事が掲載された。現在は削除されている(写真=右)

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