AMDのRadeon HD 7970から約2カ月のち、3月22日夜にNVIDIAの次世代ハイエンドGPU「GeForce GTX 680」カードの販売が解禁となった。初回に登場したリファレンスデザインのカードは各社6万円弱。
GeForce GTX 680は、PCI Express 3.0やDirectX 11をサポートする新世代GeForceのハイエンドモデル。コアクロックは定格1006MHzだが、負荷や温度状況などによって自動でクロックアップする「GPU Boost」機能を備え、最大1058MHzとなる。搭載カードはGDDR5メモリを2Gバイト積んでおり、補助電源は6ピン×2基となる。ピーク時の消費電力は195ワットだ。
前世代のハイエンド「GTX 580」が2010年11月に登場してから、およそ1年半経ったこともあり、初回から飛ぶように売れ、4月初旬現在も品薄傾向が続いている。フェイス秋葉原本店は「GeForceの久々のハイエンドというだけでなく、従来の爆熱爆音を一気に解消したのがヒットにつながっていると思います。そのうえ、冷却具合によって性能を引き上げられる機能も加わったので、チューニングする楽しみもアップしました。かなり面白いカードですよね」と高く評価する。PC DIY SHOP FreeTも「初動でいえば、Radeon HD 7970カードよりも売れています」という。
一方、前世代ハイエンドのGTX 580カードは、複数のショップで放出特価が目立つようになっている。期間限定でない通常売価が4万円を切るモデルも多く、クレバリー秋葉原店は「底値だからあえて旧世代ハイエンドを狙うという人もなかにはいらっしゃいますから。GTX 680が潤沢に出回るころには市場在庫がなくなっていると思うので、注目している人はお早めにお越しください」と話していた。
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