クアッドコア×グロッシーカーボンでUltrabookを圧倒せよ――「VAIO Z 15周年記念モデル」徹底検証:16.65ミリ厚に“4コア”Ivy Bridgeを内蔵(4/5 ページ)

» 2012年06月27日 13時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

クアッドコアによる圧倒的なパフォーマンスを実証

 さて、新しいVAIO Zの実力はいかほどのものなのか、ベンチマークテストで検証してみよう。今回テストした構成は、Core i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz/6Mバイト)、メモリ8Gバイト、Intel HD Graphics 4000、SSD RAID 512Gバイト、1920×1080ドット液晶、64ビット版Windows 7 Ultimate(SP1)という内容だ。Power Media Dockも用意し、装着時と非装着時の両方を計測している。

 また、参考として店頭モデル(SVZ13119BJF)も合わせて計測した。こちらのスペックは、Core i5-3210M(2.5GHz/最大3.1GHz/3Mバイト)、メモリ4Gバイト、Intel HD Graphics 4000、SSD RAID 128Gバイト、1600×900ドット液晶、64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)となっている。一部テストでは、2011年秋冬モデルのハイスペックなVAIOオーナーメイドモデル(VPCZ22AJ)のスコアも併記した。

今回テストした直販モデル(SVZ1311AJ)のデバイスマネージャ画面(本体のみ)

今回テストした直販モデル(SVZ1311AJ)のデバイスマネージャ画面(ドック接続時)

店頭モデル(SVZ13119BJF)のデバイスマネージャ画面(本体のみ)

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、プライマリハードディスクが7.9、メモリが7.8、プロセッサが7.5と、いずれもモバイルノートPCとして極めて高いレベルだ。Power Media Dock装着時と非装着時のグラフィックス/ゲーム用グラフィクスのサブスコアの差は0.3と意外に少ない。

 PCMark 7では、特にPCMarks、Creativity、Computationの3項目で大きくドックなしのほうが高いスコアをマークした。共通しているのは動画変換処理を含んでいることで、Intel HD Graphics 4000のハードウェアエンコード機能「Intel Quick Sync Video 2.0(QSV 2.0)」の効果と思われる。以前のモデルでも同様の傾向は見られたが、第3世代CoreではQSVの高速化が図られているため、偏りが顕著になっているようだ。

 総合スコアの6805という数値は、現行のハイエンドデスクトップPCすら上回るスコアだが、さすがにこれが実際の快適度に直結するとは言いがたい。基本性能の比較にはQSV非対応のPCMark Vantageのほうが適しているといえる。こちらではほとんどの項目でドックありのほうがスコアがよく、3D描画性能が問われるGamingでは24%の差が付いた。また、ドックあり/なしともに先代機(VPCZ22AJ)に比べて約35%のスコアアップを果たしており、第3世代の進化、クアッドコアの威力が感じられる。

 CINEBENCH R11.5のレンダリングテストも実施した。さすがにクアッドコアCPUだけあって、デュアルコアの店頭モデルに比べて2倍近いスコアが出た。このスコアは同じCore i7-3612QMを搭載している14型ノートPC「HP Pavilion dv4-5000」とほぼ同じであり、薄型軽量ボディでもCore i7-3612QMのフルパフォーマンスが発揮できていることが分かる。

PCMark 7のスコア(グラフ=左)。PCMark Vantage x64のスコア(グラフ=中央)。CINEBENCH R11.5のスコア(グラフ=右)

 3D描画性能では、先代機(VPCZ22AJ)に比べてドック非装着時の進化が著しく、CPU内蔵グラフィックスの高性能化がみられる。ドック装着時でも3DMark Vantage/Performanceでスコアが31%アップするなど順調にパワーアップしているが、ドック非装着時はほぼ2倍になっているため、相対的にドックあり/なしの差は縮まった。

 ドックあり/なしの差は、3DMark Vantage/Performanceで約35%、ストリートファイターIVベンチマーク(1920×1080ドット/高負荷設定2)では約13%、MHFベンチマーク【絆】の1920×1080ドットは約53%と、タイトルによってずいぶん効果は異なるようだ。

3DMark Vantageのスコア(グラフ=左)。3DMark06のスコア(グラフ=右)

ストリートファイターIVベンチマークのスコア(グラフ=左)。MHFベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)

 SSDのパフォーマンスはCrystalDiskMark 3.0.1で測定した。同じSSD RAID 0でも書き込み性能は512Gバイトのほうが圧倒的によいことが分かる。コントローラにもよるが、SSDは容量が大きいほうが性能がよい、というのはよくあることだ。

CrystalDiskMark 3.0.1のスコア。左が直販モデルのSSD RAID 512Gバイト、右が店頭モデルのSSD RAID 128Gバイトで実行した結果だ

 また、電源ボタンを押してからデスクトップおよびタスクバーにアイコンがそろうまでの時間はどちらも22秒前後だった(VAIO Gateランチャーは非表示)。スリープからの復帰は約2秒、ほぼ一瞬という感覚だ。今回から独自の高速起動/低消費電力ソリューション「Rapid Wake + Eco」が導入されており、省電力スリープによって、スリープ状態で長時間バッテリーを持続させながら、液晶を開くとすぐに復帰できる。

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