3200×1800ドットの超高解像度Ultrabookや視線操作でWeb閲覧――富士通がPC夏モデルをデモ:2013年PC夏モデル

» 2013年06月05日 20時15分 公開
[ITmedia]

 既報の通り、富士通が2013年PC夏モデルを発表した。同日報道関係者向けに新製品のデモ展示が行われたので、その様子をリポートしよう。

 FMV夏モデルの目玉は、3200×1800ドットという超高解像度IGZO液晶ディスプレイを搭載した14型Ultrabookの「UH90/L」と、タッチ入力に対応した23型ワイド液晶一体型PC「ESPRIMO FH78/LD」の2シリーズ。会場はほぼこの2機種に絞った展示となっていた。

 まずはLIFEBOOK UH90/Lから。UH90/Lの特徴はIGZOの超高精細な表示だ。1366×768ドット表示だった従来モデルと並べると、3200×1800ドット表示と差は歴然で、262ppiの画素密度はドットをまったく感じさせない。デスクトップ表示にするとアイコンが冗談みたいに小さくなるが、高解像度写真の閲覧や編集にはよさそうだ。

 また、厚さ約15.5ミリの薄型ボディを実現しながら、全面加圧試験で約200キロfをクリアする堅牢製を備えているのも特徴。同社が「超圧縮ソリッドコア構造」と呼ぶ、キーボード面と底面を箱のように組み合わせた構造を採用することで、ねじれに対しても耐性を持つという。

刀をイメージしたという薄型デザイン。金属的な質感を引き立てる黒の配色がかっこいい

デモでは毛がふさふさした動物の写真が表示されていた。左が「UH90/L」、右が従来モデル。ふさふさ感の差は歴然だ

UH90/Lの基板の一部。展示用にキーボード奥側が切断されている。ボトム側のケースには、筋のような凹凸があるが、これが梁の役割を果たして堅牢性を高めている

底面側とキーボード面側の両方に側面があり、側面が2重になる構造。ねじれに強い。断面を見ると完全な片面実装。チップの凹凸にあわせて底面を削り出している。このおかげで、薄型化を目指しつつ、キーボードのタイプ感も向上しているという

 もう1つの目玉製品である23型ワイド液晶一体型PC「ESPRIMO FH78/LD」は、3波対応チューナーなど、シリーズの特徴を継承しつつ、新たにタッチ入力に対応し、パイオニアと共同開発のスピーカーを備えたのがトピックだ。

ESPRIMO FH78/LD

 従来モデルは液晶下部にスピーカーを内蔵していたが、ESPRIMO FH78/LDは10ワット+10ワットに加え、さらに10ワットのサブウーファを内蔵したため、振動の影響を考慮してスタンド一体型のサテライトスピーカーに変更したという(従来は8ワット+8ワット)。

 ただ、会場で聞き比べてみた限り、新スピーカーでは音のこもった感じがなくなったような気がする程度で、「中音域からの伸びが……」「バランスが……」という説明員の言葉にはあいまいに頷くしかなかった。

 このほか個人的に非常に気になっていたのが「視線アシスト」だ。これは本体下部に内蔵された専用カメラと連携してマウスやキーボードの代わりに視線でPCを操作する機能。例えば、画面の右端を見るとWindows 8のチャームを呼び出したりできる。実は視線アシスト機能自体は従来モデルから実装されているが、今回ついにIEでも利用可能になった。

 というわけで、実際に試したところ、確かにWebブラウザの画面が視線にあわせてスクロールした。ちなみに画面の下まで来て続きも見たいときは、さらに液晶ディスプレイの下を見る、もしくは戻りたいときは画面の上端を見る感じにすると、うまく上下にスクロールできる。スクロール速度は3段階で調節が可能。あらかじめユーザーの目の位置などを登録するキャリブレーションが必要だが、「なぜか両手がふさがった状態でもWebコンテンツを閲覧したい」といったときに便利そうだ。

手前が従来モデル、奥がFH78/LD。スピーカーの位置が変更されている(写真=左)。パイオニアと共同開発したという最大出力30ワットのサブウーファ付きスピーカー。振動を抑えるためアルミダイキャストを採用している(写真=右)

視線アシストの視線の位置は、液晶上部のWebカメラではなく、液晶下部に内蔵されている専用カメラを使う仕組み。初回はキャリブレーションが必要

視線アシストでIEを操作するデモ。手を使わずにWebブラウズできる

 このほか、MyCloudの強化点をアピールするデモも行われていた。注目は録画したテレビ番組を外出先からAndroid端末で閲覧するデモ。MyCloudビデオサーバとクライアント端末が1対1という制限はあるものの、外出先から手軽に録画番組をチェックできるのは便利。画質の設定は3段階で、500K/1M/2Mbps。デモではLTE回線を使用していたが、画質を落とせば3Gでも視聴できるという(リクエストした端末の設定にあわせてリアルタイムトランスコードで配信する)。端末側のアプリは、(現状では)検索機能がなく、階層構造で番組名を指定するインタフェースだった。なお、現在iOS向けアプリも開発中とのことだ。

自宅で録画したテレビ番組をリモートで閲覧できる

クライアント側のユーザーインタフェース。画質は3段階で設定可能

このほか、MyCloudのホーム画面上部に、同社が提供するクラウドサーバ側のたなが用意され、ドラッグ&ドロップでローカルデータをクラウド側にアップロードできるようになった(写真=左)。ECHONET Liteプロトコルでスマートフォンから自宅のエアコンを制御するデモも行われていた。消費電力から電気代の予想値なども計算できる(写真=右)

富士通 FMV LIFEBOOK UH 富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

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