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» 2012年08月10日 21時14分 UPDATE

「GALAXY S III SC-06D」の“ここ”が知りたい:第2回 バッテリーの持ちは改善された? 起動時間は?――「GALAXY S III SC-06D」

Samsung電子製スマートフォン「GALAXY S III SC-06D」の気になるポイントをレビューするコーナーの第2回では、これまでのGALAXYシリーズと比べたバッテリーの持ちを検証した。また、本体の起動時間を測ってみた。

[memn0ck,ITmedia]

 「GALAXY S III SC-06D」の気になる点について、Q&A形式で紹介していく“ここが知りたい”。第1回はサイズ感や同梱物について紹介したが、第2回は、バッテリーテストの結果や本体の起動時間を紹介する。

photo 「GALAXY S III SC-06D」。ボディカラーはMarble White(マーブル・ホワイト)とPebble Blue(ペッブル・ブルー)

質問:バッテリー持ちは改善された?

 今夏モデルでは、NTTドコモの施策の一環として高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したモデルが多数ラインアップされている。GALAXY S IIIもそのうちの1機種で、GALAXYシリーズとしては「GALAXY Tab LTE 10.1 SC-01D」「GALAXY S II LTE SC-03D」「GALAXY Note SC-05D」に続く国内では3機種目のXi対応モデルとなる。

 これらのXi対応モデルの最大のデメリットは、バッテリーの消費量が3G端末に比べて大きいことだろう。これは1度でもXi対応スマートフォンを利用したことがある人なら、実感しているだろう。そこで、GALAXY S IIIのバッテリー持ちについてテストを行い、Android 4.0へプラットフォームが進化したことや、チップセットが変更されたことなどによって、どの程度バッテリーが持つようになったのか検証した。

photophoto GALAXY S IIIのリアカバーを外したところ(写真=左)。バッテリーは「電池パック SC07」で3.7V/2,100mAh/7.98WhとなっているGALAXY S II LTE SC-03Dの電池パック(左)とGALAXY S IIIのバッテリーパック(右)を比較(写真=右)。サイズはほとんど変わっていないが、容量が250mAh(13.5%)大きくなっている

 GALAXY S III用「電池パック SC07」の容量は2100mAh。これは、GALAXYスマートフォンでは、GALAXY Noteの2500mAhの次に大きい。バッテリーパックのおおよその容量は、ディスプレイサイズに比例すると考えていいだろう。以下に、GALAXYスマートフォンのバッテリー容量と連続待受時間、連続通話時間をまとめた。

GALAXYスマートフォンのバッテリー関連のスペック比較
機種 電池容量 連続待受時間 連続通話時間
GALAXY S III SC-06D 2100mAh 3G:約400時間
LTE:約270時間
GSM:約330時間
3G:約500分
GSM:約600分
GALAXY Note SC-05D 2500mAh 3G:約350時間
LTE:約310時間
GSM:約310時間
3G:約430分
GSM:約530分
GALAXY NEXUS SC-04D 1750mAh 3G:約200時間
GSM:約200時間
3G:約410分
GSM:約510分
GALAXY S II LTE SC-03D 1850mAh 3G:約300時間
LTE:約250時間
GSM:約250時間
3G:約350分
GSM:約360分
GALAXY S II SC-02C 1650mAh 3G:約640時間
GSM:約480時間
3G:約430分
GSM:約450分
GALAXY S SC-02B 1500mAh 3G:約510時間
GSM:約480時間
3G:約380分
GSM:約420分

 Xiに対応しないFOMAスマートフォンである「GALAXY S SC-02B」や「GALAXY S II SC-02C」と比べると連続待受時間は短いが、「GALAXY NEXUS SC-04D」よりは向上している。Xi対応機を比べると、GALAXY S II LTEよりもGALAXY S IIIの方が数値が高くなっている。バッテリー容量が大きなGALAXY Noteと比べても、LTE利用時の連続待受時間以外は、GALAXY S IIIの方が数値は高い。

 連続待受時間や連続通話時間も大事だが、実際の利用時にどれだけ持つかが気になるところ。そこで、実際にGALAXY S IIIとGALAXY Noteの2機種に対してYouTubeで動画再生を2時間を再生してバッテリー残量を確認するテストを実施した。テスト環境は2012年度冬モデルの比較記事と同じ。テストをそれぞれ2回行い、比較記事でもテストされているGALAXY S II LTE SC-03Dもテストを行った。

 再生した動画や場所などは異なるが、その他の満充電(100%)の状態からテストを開始して、Android向け電池残量記録アプリ「Battery Mix」を使って残量を確認している。各種条件としては、端末に保存されているアプリ数は初期状態のまま、Wi-FiやGPS、Bluetoothはオフにし、ディスプレイの明るさは中間程度に統一した。場所はLTE圏内の東京都世田谷の屋内で実施した。

 GALAXY S II LTEでは1時間後に77%、2時間後に53%となり、上記の比較記事での結果の1時間後76%、2時間後52%と誤差は1%なので、動画や場所の違いによる違いはほぼなく、同一条件と見なしてもよいと判断した。

 GALAXY S IIIとGALAXY Noteのテスト結果は、以下のスクリーンショットのように、GALAXY S IIIは1時間後に85%、2時間後に69%となり、GALAXY Noteでは、1時間後に81%、2時間後に60%となった。

photophoto GALAXY S III(左)とGALAXY Note(右)で「Battery Mix」を用いて、YouTubeの連続再生時におけるバッテリー残量の経時変化を記録したところ。青線がバッテリーテストのもの。2時間後にGALAXY S IIIが69%、GALAXY Noteが60%となった

 GALAXY S II LTEと比較すると、GALAXY Noteはバッテリー容量が増えた分のプラスと、ディスプレイサイズが大きくなった分のマイナスで、トータルでは少し増加したといった印象だ。GALAXY S IIIは、GALAXY S II LTEやGALAXY NoteといったLTI対応GALAXYシリーズと比べて、Xi利用時のバッテリーの持ちが一段向上したといっていいだろう。

 チップセットは、GALAXY S II LTEとGALAXY NoteがQualcomm製「MDM9200」、GALAXY S IIIが1チップ化されたQualcomm製「MSM8960」だが、通信チップ自体は同じもとされていることから、1チップ化したことによるシステム的な無駄がなくなったこと、アプリケーションCPUの違い、動画再生における処理の省電力化が効いていると予想される。

 GALAXY S IIIと同じMSM8960を搭載した「Xperia GX SO-04D」と「Xperia SX SO-05D」(いずれも試作機)のバッテリーテストの結果が2時間後でともに47%なので、バッテリー容量が大きいこともあるが、それを差し引いてもバッテリーの持ちが良いことが分かる。

 2012年度冬モデルにおける結果を見比べてみても、OS異なる「iPhone 4S」にこそ及ばないが、大容量バッテリーを搭載して長時間のスタミナを売りにしている「GS02」と同等にバッテリーが持つというのは、優秀だといえるだろう。

バッテリーテストの結果
機種 1時間後 2時間後
GALAXY S III SC-06D 85% 69%
GALAXY Note SC-05D 81% 60%
GALAXY S II LTE SC-03D(※参考) 77% 53%

質問:起動時間はどのくらい?

 バッテリーの持ちが多少良くなったことは分かったが、まだまだ全体的にバッテリーが持ちにくいことには変わりはないので、外部バッテリーやスペアバッテリーは必須だ。外部バッテリーのほうが機種依存性が低く、使いまわせるためオススメだが、スペアバッテリーと専用充電器の方がスマートに利用できるのは言うまでもない。

 ただし、スペアバッテリーを利用する場合には、バッテリーパック交換時に電源を1度オフにしなければならないので、素早く起動できる方が望ましい。そこで、GALAXY S IIIの起動時間も測定してみた。以下に起動時における動画を掲載する。


 GALAXY S IIIは購入時に近い初期状態で電源オフ時からロック画面が表示されるまでに平均約27.7秒(25.2秒、27.9秒、30.1秒)、電源オフメニュー表示時に再起動を選択して再びロック画面が表示されるまでに平均約46.4秒(44.6秒、45.6秒、48.9秒)となった。2011年度冬モデルの起動時間比較を参考にすると、Samsung電子製端末は30秒前後なので、この点はGALAXY S IIIでもあまり変化はないようだ。

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